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詐欺というと、ちょっと大げさかもしれない。(金銭的な損失を発生させるわけではないからだ。)
とはいえ、嘘をついてだますという意味では、まさしく詐欺的である。事例は下記。
自分たちが食べる食材は、できるだけ自分たちの国でつくる。
そんな、「国消国産」という考え方が、いま改めて注目されています。
しかしながら、現在の日本の食料自給率はカロリーベースで38%※。約6割を輸入に頼っている状況です。
もしも日本の農家さんが少なくなり、海外からの輸入も制限されてしまったら……
私たちが食べるものはなくなってしまうかもしれません。
※令和元年度農林水産省調べ
( → 乃木坂46、JAグループ特設ウェブサイト「国消国産」を考える | 朝日新聞 )
農林省がよくやる手だが、「カロリーベース」というのは、インチキだ。常識的には、「金額ベース」でやるのが妥当だ。この件は、前に言及した。
→ 食料自給率、何のため 浅川芳裕さん、横田修一さん
食糧自給率が、国際標準の金額ベースでなく、カロリーベースになっているので、実態よりも低く見せかけられている、という話。何しろ、廃棄食品の分まで計上されてしまうからだ。
( → 小麦の関税を下げよ: Open ブログ )
詳しい理由は、上記のリンク先(インタビュー記事)に記してある。その転載記事は、下記にある。
→ (ニッポンの宿題)食料自給率、何のため 浅川芳裕さん、横田修一さん
一部抜粋しよう。
カロリーベースの自給率を農業政策の柱にしているのは、世界でほぼ日本だけです。農水省が発表する先進国の自給率も、国連食糧農業機関(FAO)の統計などから自ら計算した「自作自演」です。また、自給率向上と矛盾するコメの減反政策を続けてきました。米価をつり上げるためです。 対する世界の食料安全保障の定義は、「国民の栄養が足りているか」「貧困層が買えるか」「災害時に調達できるか」の3点です。
2008〜11年にかけて、私はこうした疑問点を月刊誌や新書で指摘しました。カロリーベースの自給率向上を国策にすると、カロリーの低い野菜の農家や、エサのほとんどを輸入に頼る畜産農家は、国策に逆らう存在に位置づけられます。農家からは「よく言ってくれた」と手紙が届きました。
なお、廃棄食品の分には、こうある。
食料がどれだけ国産でまかなわれているか、でしょう。大量廃棄まで含んだ数字は、実態より不安をあおります。厚生労働省のデータなどから私が試算すると、「自給率」は49%で、政府目標の45%を上回りました。
なお、最新データを見ると、カロリーベースで 38%、生産額ベースでは66% だ。
→ 2019年度食料自給率は38%・国産率は47%、飼料自給率に向上の必要性/農林水産省
別の批判もある。
食料自給率の算出に、このカロリーベースを採用することについて問題が指摘されることも少なくない。
例えば、先述のように、輸入された餌で育った牛や豚や鶏、卵などは、国内で育てられたものだとしても算入しないのが、カロリーベースにおける食料自給率の特徴である。
また、食べられずに廃棄された食料も分母に含まれるため、年間2000万トンもの食品廃棄のある日本では、必然的に自給率が低くなるという側面もある。そのため、より多くの品目の国内生産に力を注ぐより、食べ残しや消費期限切れで捨てられる食料、いわゆる食品ロスを減らした方が自給率自体のアップにつながるとの指摘もある。
カロリーベースによる自給率の算出は、国際標準ではないという点も挙げられる。日本のほか、韓国や台湾など、一部の国で採用されているに過ぎない。
( → 日本の「食料自給率」はなぜ低いのか? 食料自給率の問題点と真実 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」 )
では、世界標準の金額ベースではどうか? 他国に比べて見劣りしないそうだ。
各国の自給率を生産額ベースに直してみると、カナダは121%、オーストラリア128%、アメリカ92%、フランス83%。この後に続くのは、イタリア80%、ドイツとスイスが70%。イギリスにおいては日本よりも低い58%となっている(いずれも農水省試算、2009年)。決して高いとはいえない数字ながら、主要先進国で最低水準となっていたカロリーベースと違い、生産額ベースで見てみると日本の自給率が他国と比べてそれほど見劣りする数字ではないことがわかる。
( → 日本の「食料自給率」はなぜ低いのか? 食料自給率の問題点と真実 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」 )
二通りの数字に差が出る理由は、こうだ。
では、カロリーベースと生産額ベースとで、算出した食料自給率がこれほど大きく異なるのはなぜなのか。
例えば野菜で考えてみよう。国産の野菜の割合は77%(2018年度)。だが、野菜のカロリーは食料全体のうち数%程度に過ぎないため、国産が多くてもカロリーベースの自給率の底上げにはさほど影響しない。一方で、生産額ベースで見ると野菜の割合は全体の20%を超えている。
輸入された餌で育った牛や豚や鶏、卵などは、国内で育てられたものだとしても算入しないのが、カロリーベースにおける食料自給率の特徴である。
( → 日本の「食料自給率」はなぜ低いのか? 食料自給率の問題点と真実 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」 )
要するに、あえて自給率が低くなるように見せかけているのが、「カロリーベース」という数字だ。国民の目をだますためのゴマ化しと言える。
そして、そういうふうにだますために、乃木坂46 を使っているわけだ。国民の血税を浪費してまで。
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さらに言えば、もっと根源的な問題がある。こういうことに国民の血税を使うということだ。
タレントを広報のために使うということは、一概に悪いとは言えない。たとえば、国民の命を守るための災害情報の伝達などなら、国民の耳目を惹くためにタレントを使ってもいい。それで国民が利益を得るからだ。
しかし今回のキャンペーンは違う。国民の利益のためでなく、食糧庁の利益のためだ。食糧庁が自分たちの政策を国民に支持してもらうために、国民を洗脳しようという、身勝手な自己本位の宣伝だ。そんなことのために血税を使うというのは、根本的に狂っている。
これでは、詐欺の被害を増やすために、詐欺の被害者の金で宣伝をする、というようなものだ。それも、国家権力使って、強制的に。
こんなことは、もはや、国家規模の犯罪行為だと言える。自分たちの主張には理が通らず、説得力がないから、それを乃木坂のかわいさでゴマ化して、国民を説得しよう……というわけだ。
ここでは、乃木坂46 に法律的な罪はないが、詐欺の片棒をかつぐということで、結果的には国家的な犯罪に加担していることになる。…… 乃木坂46 もかわいそうだ。
まったく、許しがたいね。
ともあれ、国民の血税を使うと言うことであれば、国民の金を奪うことになる。とすれば、「だまして金を奪う」という詐欺の定義に、当てはまるとも言えそうだ。ただし順序は逆で、「だましてから、金を奪う」のではなく、「金を奪ってから、だます」わけだが。……その意味では、「疑似的な詐欺」とも言える。
それでもともかく、詐欺は詐欺だろう。(広義の詐欺)
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腹が立ったままでは、気分が悪い。そこで、オマケとして、とっておきの美人ちゃんの画像を掲載しておく。
解像度の問題で「白石麻衣 OFFICIAL WEBSITE」背景写真
— sai (@sai62105774) November 1, 2020
スマホ用(縦)
パソコン用(主にフル画面【横】。画面二分割する事により両方表示)
って仕様でそれぞれ写真が変化するな pic.twitter.com/LofXfepS9R
拡大画像
[ 付記 ]
なお、「いざとなったらどうするんだ?」という声もありそうだ。だが、別に、心配ない。畜産用や酒用の穀物類を、人間様が食べることにすれば、そこからカロリーを取ることができるから、不足することはない。また、いざとなれば、野菜用の畑でカロリーのある芋類を作ることもできる。
そもそも、カロリーベースで餓死しそうだ、というようなことは、現代では発生するはずがない。「杞憂」と言える。考えるのも馬鹿げている。いざとなったら、輸入すればいいからだ。
「世界規模で飢饉が発生したらどうするんだ?」という心配もありそうだが、「世界規模で飢饉が発生したら、日本でも飢饉が発生する」のだから、食糧自給は何の意味もない。「世界規模で飢饉が発生したが、日本でだけは飢饉が発生しない」と考えるのは、ナンセンスだ。
「戦争が起こって輸入が途絶えたら?」と心配する人もいそうだが、戦争になったら、餓死する前に、爆弾で大量の人が死ぬ。そっちの心配をするべきだろう。ついだだが、第二次大戦のときでさえ、本土では餓死する人はほとんどいなかった。餓死する人が出たのは、敗戦後のことだ。それも、本人があえて「闇米の購入を拒否する」という挙に出たからだ。事実上、戦争では餓死者は出なかったのだ。(国内では)
乃木坂では生駒里奈?
これからわかることは:
私の好みが幼稚園児並み……という意味ではありません。
https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/item.html
によると、輸出品の主なものは自動車・半導体等電子部品・自動車の部分品・鉄鋼・原動機ですが
いずれも現状維持は難しいのではないでしょうか。
いずれ輸出額が減ってくるとそれに合わせて輸入額も減り、海外からのエネルギー・食料・衣類品が不足してくるように思います。