2021年02月08日

◆ 新型コロナウイルスの話題 36

 医療逼迫、人工呼吸器、といった話題。

 ──

 (1) 医療逼迫の継続

 新規感染者の数は減少しつつある。緊急事態宣言の解除も、遠からずメドが立ちそうだ。では、これで一安心かというと、そうでもない。医療逼迫の問題は、依然として解決していないからだ。
  ・ 新規感染者は減っても、累積した患者数は急激には減らない。
  ・ もともと収容能力以上の患者がいた。


 後者は、次のことを意味する。
 「収容能力は 100% だが、これを越える患者がいた。150% とか 200% とかの患者がいた。(医療崩壊だ。)……このあと患者が減って、100%ぐらいにまで減ったとしても、依然として医療逼迫の問題は解消しない。この数字が60%ぐらいにまで下がって、ようやく医療逼迫の問題は解消したと言えるが、現状はそれにはほど遠い。依然として 100%ぐらいの高い水準にある。つまり、いまだに医療逼迫の状況は続いている」

 これを解決するには、二通りの策がある。
  ・ 新規感染者数を減らすこと。
  ・ 医療の能力を高めること。


 そのどちらが大切か? もちろん、「どちらか一方」ではなく、双方をともに実施することが必要だ。


 (2) 医療逼迫の対策

 本項では特に、後者について考えよう。つまり、医療の充実だ。
 現状では、医療は充実するどころか貧困した状況にある。現場では医療関係者が悲鳴を上げている。
 二つの記事を紹介しよう。まずはこれ。
 新型コロナウイルス対策で、首都圏に出されている緊急事態宣言が8日、延長された。宣言下のこの1カ月間で、感染で亡くなる人は急増。治療の最前線に立つ看護師らは、目前で相次ぐ死とどう向き合えばいいのか、心身に疲労を抱えている。
 昨春、医療従事者を励ますためとして、航空自衛隊のブルーインパルスが東京の上空を飛んだ。でも「日中は忙しくて、見られるはずがない。エールはありがたいが、目に見える形で応援してほしい」。
 スタッフの増員といった労働環境の整備、危険な仕事への適切な手当。「これらが、医療従事者が求める本音。国や都はなんとかしてもらいたい」
( → 看護師、疲れと葛藤抱え 感染患者の死亡急増「何かできたかも…」 新型コロナ:朝日新聞

 もう一つの記事は、これ。
  → 負担増でも命守るため増床 鈴木・藤沢湘南台病院総院長 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
 病院のコロナ患者を受け入れたことで、数億円の赤字が出たという。医師と看護婦の負担も大きいという。人員の増加が必要だが、ままならないという。
 長い記事だが、無料で全文が読めるので、読むといいだろう。

 以上は、現状だ。これに対して、どうするべきか? もちろん、医療の予算を増やせばいい。しかし現実には、そうなっていない。
 この件については、前に論じた。下記だ。
  → 看護師不足への対策: Open ブログ
 そこから該当箇所を再掲しよう。
 今年度第3次補正予算案は、26日の衆院本会議で、自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、衆院を通過した。立憲民主党や共産党は「Go To」事業などを撤回し、医療機関や生活困窮者への支援を強めるよう予算の組み替えを求めたが、与党に退けられた。
( → Go To1兆円、衆院通過 野党の組み替え要求退ける:朝日新聞

 なすべきことはわかっている。(医療予算の充実だ。)
 そのことは、マスコミでも何度も報道されたし、専門家会議や分科会でも提唱されたし、本サイトでも主張してきた。しかるに、自民党がそれを拒否する。
 日本の医療逼迫やコロナ対策の問題は、やむにやまれずそうなったのではなく、自民党が意図的に引き起こしたものなのである。緊急事態宣言の発令をあえて遅らせて、感染者数を爆発的に増やしたのも、自民党だった。日本をコロナで滅ぼそうとしているのは、自民党なのだ。
 菅首相は口先では「全力で対処する」というようなことを言っている。だが、実際にやっていることは、「コロナを蔓延させて、日本を滅ぼそうとする」ことなのである。
 比喩的に言えば、菅首相は、敵国の破壊工作員みたいなものであり、獅子身中の虫みたいなものであり、日本におけるウイルスみたいな存在なのである。
 そのことをはっきりと認識しよう。


 (3) マレリの人工呼吸器

 自動車部品メーカーのマレリが人工呼吸器の大量生産に寄与している、という記事があった。
 新型コロナウイルスの感染が続くなか、埼玉県の医療機器メーカーが、専門知識が無くても扱える人工呼吸器を開発した。ベトナム出身の創業者が「世界各国の医師の負担を減らしたい」と、自動車部品メーカーと連携。各国から注文が相次いでいるという。
 通常の人工呼吸器は患者の体格や病状に応じて送り込む空気の量を決めるが、一定の圧力で空気を送り込む、安全な圧力方式にした。機能を必要最低限にすることで、価格も通常の10分の1程度の約60万円に抑えた。
 エアバッグや電気自動車の部品を手がける自動車部品製造会社「マレリ」(さいたま市)の協力を得て、毎月2千台を作れる態勢も整えた。ベトナムで60例の臨床試験をした結果、高価な人工呼吸器と遜色なく使えたという。
 最初の5台はボリビアに寄贈。キルギスやインドネシア、インドなど様々な国から注文が相次ぐ。
( → 日本でベトナムで、医療の力に 専門知識いらない人工呼吸器を開発 留学後に創業、埼玉のメーカー:朝日新聞

 日本国内で大量生産ができたことは素晴らしいことだ。これで重症者向けの医療不足も解消される……と喜びたいところだが、そうは行かない。なぜなら、この人工呼吸器は、日本では使えないからだ。というのは、日本政府が承認しないからだ。
 というわけで、せっかくの素晴らしい商品も、日本人の命を救うことには役立たず、かわりに外国人の命を救うことに役立つだけだ。そして、そうなった元凶は、「政府が承認しないこと」(政府が邪魔立てすること)なのである。……このことは、アビガンの場合と同様だ。

 以上の話は、前にも論じたとおり。
  → 重症者用の病床を増やすには?: Open ブログ

 というわけで、この話は二番煎じとなる。朝日よりも、本サイトの方が、ずっと情報が早くて豊富だ、という見本かもね。
 ただ、あれからずいぶん時間がたっても、政府やいまだに承認しないままだ、ということはわかる。古いニュースにも、それなりに価値はある。(政府のノロマ具合がわかる、という意味。)


posted by 管理人 at 23:55| Comment(6) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 新規患者数より「医療負荷の軽減が大事」 尾身会長

 https://news.yahoo.co.jp/articles/0966e67b2ef9aea29fd1af1b9b37d0ebd358b775
Posted by 管理人 at 2021年02月10日 08:32
もしこれが実現して風邪薬の様に普通に買えるようになれば収束でしょうかね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/77a3a8dc2231849e1261987ee9ed4298cc513ebb
Posted by Siru at 2021年02月10日 12:10
イベルメクチンが最も効果がありそうです。ペルー、インド、メキシコで顕著な効果を出しています。
ワクチン利権のある日本は使わせない方針のようですが。。高齢者や基礎疾患のある近親者がいる方は個人輸入してでも入手すべきと思います。
https://kitasato-infection-control.info/swfu/d/ivermectin_20210209.pdf
https://kitasato-infection-control.info/
Posted by gunts at 2021年02月18日 06:59
厚生労働省からcovid19ウイルスの扱いが変わったと通知がありました。
ここには指定感染症2類から外れましたと書いています。
何気にすごい変更ではないでしょうか?
詳しい方いらっしゃったらアドバイスいただきたくお願いします。

https://www.mhlw.go.jp/content/000733827.pdf

e-Gov掲載の感染症法はこちらです。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=410AC0000000114#Mp-At_6
Posted by やまさん at 2021年02月23日 18:47
> 指定感染症2類から外れました

 解説。
  → https://news.yahoo.co.jp/articles/a82eafcd9289baaeda18412f85556832ca12c4f4

 その一部抜粋。

>> また、5類相当になると「治療費が公費でなくなる」(公衆衛生に詳しい元厚生労働省・医系技官のA医師)。現状、コロナの治療は、医師が診断の上で必要とされた治療は基本的に公費で賄われ(首相官邸「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策」)、患者の自己負担はない。
Posted by 管理人 at 2021年02月23日 19:23
その後調べたらこちらにも解説が載っていました。

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=67008?pno=1&site=nli
Posted by やまさん at 2021年02月25日 19:08
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