2021年01月31日

◆ アビガンの正しい使い方

 アビガンの正しい使い方が理解されていないので、説明する。

 ──

 前項で述べたように、次の事実がある。
 「重症者には明白な効果は認められなかったが、軽症者には明白な効果が認められた」


 このことから、次のように結論できる。
 「アビガンを服用するならは、軽症のときに服用するべきだ」
 (重症になってから服用するのでは、手遅れだ。)


 ところが、メーカーが規定または推奨している服用方法は、「症状がひどく悪化したあとでの服用方法」だけだ。つまり、「中等症・重症のときの服用の仕方」だけだ。そこでは、「軽症のときの服用の仕方」は説明されていない。

 具体的に言えば、メーカーが示している標準的な服用方法は、こうだ。
 「(症状の悪化したあとの)1日目には倍量を服用して、以後は標準量を服用し続ける」
  ※ 標準量は4錠。倍量は8〜9錠。(1錠は 200mg )

 このように「最初にたくさん服用する」という方法は、「中等症・重症のとき」には妥当だ。しかし、軽症のときには妥当ではない。
 軽症の患者が1日目に倍量を服用すると、意味もなく大量に服用することになるので、ナンセンスだ。その一方で、症状が悪化したあとでは、倍量を服用できないので、効果が減じてしまう。……というわけで、二重の意味で馬鹿げている。
( ※ 重症者用の服用法を、軽症者に適用するのだから、当り前だ。Lサイズのパンツを、Sサイズの子供に はかせるようなものであって、不適合となる。)

 ──

 では、正しい服用の仕方は? 基本的には、こうだ。
  ・ 陽性が判明しても無症状のときには、少量の服用。
  ・ 以後は少しずつ服用量を増やしていい。(標準量まで)
  ・ 6日目ごろに高熱を発することが多いので、その直前に倍量を服用するべき。


 その理由は、こうだ。
 (i)無症状のときには、まだウイルスが増えていないし、免疫機構が発動していないので、服用しても意味がない。だから少量の服用に留める。
 (ii)以後は、ウイルスが少しずつ増殖する過程だ。そこでは、ウイルスの増殖速度を遅くするために、標準量よりやや少ないぐらいの量を服用するといい。ここでは、増殖を止めることはできなくてもいい。体内では、ウイルスの増殖にともなって、免疫機構が徐々に発動しつつある。免疫機構の発動が十分に間に合うように、増殖の速度を遅くすることだけが目的だ。(アビガンだけでは、ウイルスを撲滅することはできないからだ。ウイルスを撲滅する主役は、免疫機構である。その免疫機構を助太刀して、免疫機構といっしょにウイルスを攻撃するという、脇役ふうの働きが、アビガンの役割だ。アビガンは決して主役ではない。)
 (iii)6日目ごろには、高熱になることが多い。このときには免疫機能がフルに発動している。この時点でこそ、アビガンを最大量で服用するべきだ。免疫機構とアビガンが力を合わせて、巨大な敵であるコロナを撲滅する。このとき、アビガンを最大量で服用できないと、敵に負けてしまうかもしれない。だからこそ、このときにはアビガンを最大量で服用するべきだ。そのためには、このとき以前には、最大量で服用するのを控えるべきなのだ。(最大量を服用できる期間は、1日間ぐらいだけだからだ。それより多くの日数にすると、体への負担が増えて、副作用をもたらしかねない。)

 ──

 以上が、アビガンの正しい使い方だ。



 [ 付記 ]
 実を言うと、以上とほぼ同趣旨のことを、前にも述べたことがある。それを以下に転載しよう。(一部抜粋)
 標準的な場合には、すでに発症していることを前提に、次のような投与量が推奨される。つまり、「1日目に大量投与する」という方法だ。
 「初日には、1回8〜9錠を、計2回。2日目以後は、1回4錠を、計2回」
 ※ 1錠 200 mg なので、800 mgは4錠に相当する。

  ̄ ̄
 ここでは、こうある。
 「投与患者の92.8%で1回1,800 mg 2回の後、800 mg 1日2回投与」
 つまり、無症状患者を含めて、大部分の患者が「1日目に大量投与する」というふうに投与されている。
 しかし、これは好ましくない。なぜか?

  ̄ ̄
 軽い症状のまま、「1日目に大量投与する」というふうに投与されることになるのだ。(初期投与群では。)

 この場合には、二つの問題が生じる。
  ・ 1日目には、発症しておらずに必要もないのに、大量投与される。
  ・ いざ高熱になったあとで、(すでに1日目に大量投与済みなので)大量投与をする機会を失う。

 前者は、副作用の恐れがあるので、有害である。
 後者は、最適の治療効果を得る機会を失うので、有益さの喪失となる。
 そのいずれも患者にとっては不利なので、こういうことは本来、あってはならないのだ。 
( → アビガンの治験に問題あり: Open ブログ

posted by 管理人 at 23:00| Comment(0) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
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