2021年01月22日

◆ 新型コロナウイルスの話題 33

 医療者向け弁当、自宅療養中の自殺、20万円給付、といった話題。

 【 追加 】 後半に (3)(4)(5) を追加しました。

 ──

  (1) 医療者向け弁当

 コロナの医療者向けに肉弁当を贈ったら、医師や看護師に感謝された、という記事が前にあった。
( ※ 「どこかのタレントが雅叙園弁当を贈った」という話だったように記憶しているが、ネット上を検索しても見つからなかった。
 コメント欄で教えてもらったが、次の記事。
  → 中居正広が医療従事者に叙々苑弁当を差し入れ (週刊女性PRIME)
  → 中居正広さん、コッソリと医療従事者に焼肉弁当を差し入れてくれてた )

( ※ 「ホテル食堂や弁当業者がプレゼントした」という話なら、いくつか見つかる。たとえば下記。
  → レストラン弁当50食、府立医大に提供 コロナで一時休業中の京都東急ホテル

 そこで、これにならって、似たことをするといい。つまり、政府が公費で弁当業者の弁当を買い上げて、医療者向けに贈るといい。
( ※ 政府が直接買い上げるのではなくて、病院が自分の好みで店を選んだあとで、請求書だけを政府に回せばいい。全額公費負担とする。)

 これには、一石二鳥の効果がある。
  ・ 医療者は、弁当をもらえるメリット。(金銭的・時間的な利益)
  ・ 弁当業者は、売上げの増加。


 このことは、GoTo イートによく似ている。特に、後者の「コロナで売上げ減になった飲食業の店の利益になる」という点は、GoTo イートと同様だ。
 ただし前者の点が異なる。
  ・ 上の提案では、利益を得るのは医療者に限られる。
  ・ GoTo イートでは、利益を得るのは(一部の)国民だ。


 この意味で、GoTo イートは、一種の「バラマキ」政策であり、「国費で国民の一部の票を買収しようとすること」である。それは、国民の利益になるように見えるが、結局は、票の買収を通じて、自民党が利益を得るのが目的である。(その点では、ふるさと納税と同様だ。)
 したがって、同じように「売上げ減の飲食店への支援」という効果があるにしても、買収というバラマキの不正な目的がないだけ、上の提案は GoTo イートよりマシだ、と言える。

 しかしながら、逆に言えば、そのことゆえに上の提案は実現しないだろう。なぜなら、菅首相の政策は、「国費を使って、国民の票を買収すること」が目的だからだ。ふるさと納税であれ、GoTo イートであれ、目的は同じなのである。

 ここまで理解すると、「ふるさと納税に反対した局長が左遷された」ということの理由もわかる。菅首相が彼を左遷したのは、彼が間違ったことを言ったからではない。彼が正しいことを言ったからなのだ。彼が正しいことを言えば言うほど、「国費で票を買収する」という自分の悪さが露呈してしまう。だからこそ、正しいことを言う局長が煙たくて仕方なかったのだ。
 例の局長が墓穴を掘ることになったのは、「何が国のためになるかを具申した」からだが、そうしたわけは、「政治家は国のために働く」と思ったことだ。なるほど、局長自身は、「国のために働く」ということを目的としてきたのだろう。しかし「政治家は国のために働く」ということはない。特に、菅官房長(当時)はそうだ。彼の目的は、「自分のため」「自民党のため」であって、「国のため」ではないのだ。だからこそ、「国の金を流用して、自民党のために票を買収すること」を実現しようとする。そして、そのために邪魔な奴は、どこかへ左遷してやれ、と思うのだ。

 その一方で、「コロナとの戦いでは、人を大事にするべきだ。特に、医療者を厚遇するべきだ」というような発想は、1ミリも生じないのだ。(前項の零戦の話で述べたとおり。)


 (2) 自宅療養中に自殺

 コロナで自宅療養中の女性が自殺した、という事例があった。
  → 「自分のせいで周りに迷惑」 コロナ感染 自宅療養の女性が自殺 | NHKニュース

 先に述べたのは「キャバ嬢が風俗嬢になって自殺した」という事例だった。
 一方、上の事例は、自宅療養中の患者だ。
 私の想像だが、不安が昂じて、うつ病っぽくになっていたのかもしれない。(ただし、コロナに罹患してからは日が浅いので、慢性的なうつ病とはちょっと違うかも。)

 問題は、この事例ではない。もっと心配なことがある。それは、医療従事者だ。コロナで非常に過労になっているので、過労のせいで、うつ病になるかもしれない。そして自殺する可能性もある。電通の新女性社員が過労で自殺した例が連想される。
 だから、医療者の過労を是非とも防ぐ必要がある。政府はワクチンなんかよりも、そっちの心配をするべきだ。(どうせ、ワクチンの方が票を買収する効果が高いぞ、と思っているのだろうが。)

 とりあえずは、看護師の給料アップや、学徒動員など、あらゆる手立てで人員の補充をするべきだろう。



 ※ 以下は追加分。( 2021-01-23 )



 (3) 菅首相の左遷人事

 菅首相が気に食わない公務員を左遷させた、という記事。
 
 菅首相は、総務相時代に自らの意に沿わないNHKの担当課長を更迭したことを自著に記している。ある元総務官僚は、更迭直後の菅氏の興奮を隠せない様子を鮮明に覚えているという。

 同省OBの一人は「法的な人事権を持つのに、官僚が決めることを菅さんは『政治家を馬鹿にしている』と感じていたのだろう。菅さんは自分を軽視する官僚は徹底的に許さなかった」と明かす。
( → 総務相時代の武勇伝 「飛ばしてやった」菅氏は興奮した:朝日新聞

 2021年1月17日の記事だが、ネットでは半分ぐらいしか読めなかった。23日になって、紙面に出た。
  → (未完の最長政権)「課長を飛ばしたよ」:朝日新聞
 朝刊・4面・右下にある。

 もっと詳しい話は、ネット上にある。
 NHKを担当している課長が、
「大臣はそういうことをおっしゃっていますが、自民党内にはいろんな考え方の人もいますし、そう簡単ではない。どうなるかわかりません」
 などと言った。
 訊かれてもいないのに、わざわざ自分から見解を述べた発言であることがわかりました。
 課長の発言は官僚の域を超えており、見過ごすことができませんでした。
 「論説委員の質問に答えるならいいが、質問もされていないのに一課長が勝手に発言するのは許せない。担当課長を代える」
 改革を実行するためには、更迭も辞さない。困難な課題であるからこそ、私の強い決意を内外に示す必要がありました。
( → 「おれの決意を示すため」菅義偉が任期途中でNHK課長の首をすげかえた理由

 頭がおかしいとしか思えいない。「訊かれてもいないのに、わざわざ自分から見解を述べた」からクビにするというが、そんなことをしたら、部下は何も言えなくなってしまう。独裁専制で、口を挟めば粛清する、というのでは、ただの恐怖政治であるにすぎない。
 それだけでも問題だが、途中で「改革を実行するため」というふうに論理がすり替わっている。「独裁専制体制を維持するため」だったのが、どういうわけか「改革を実行するため」になってしまっている。自分で自分の言っていることがわかっていない。頭が混戦している老人ボケか。認知症を疑った方がいいね。


 (4) 医療従事者に 20万円

 医療従事者に 20万円を給付する、という法案が提出された。
 野党は新型コロナ対策の提案を次々と打ち出している。22日の参院本会議で代表質問に立った立憲の田名部匡代氏は「私たちは、医療や介護施設への慰労金を支給する法案を提出した。ぜひ実現を」と求めた。立憲など野党4党は 18日、医療従事者らに 20万円の慰労金を支給する法案を国会に提出。
( → 野党、給付金法案を提出 子どもの貧困「両親いる世帯も」:朝日新聞

 まともな政策だと言える。ただし、政府ではなく野党だ。
 野党が政権を取っていたら、コロナ対策はどれほど進んでいたことだろう。菅首相が一人で足を引っ張っている形だ。上の提案にも、政府は渋っている様子だという。


 (5) 保健所の追跡は電話で

 コロナ感染者への追跡は、保健所が聞き取り調査をしているが、これが電話で何時間もかかるそうだ。記述項目が多大で、何ページにもわたるからだ。
 しかし、電話で何時間もかかるのでは、保健所も無駄手間だし、感染者も疲れてしまう。疲れたら、症状も悪化する。保健所は患者の症状を悪化させるために仕事をしているわけだ。
 だから、こんなことは Web 上で患者が自分で記入すればいい……という提案があった。
  → 朝日新聞・朝刊・声欄 2021-01-23 (ネットにはない)

 この件は、私が前に提案した。
  → オンラインで対処せよ (コロナ): Open ブログ

 しかも、これは、医師が作る登録フォームとも共通する。だったら、双方をまとめて、統一してしまえばいいのだ。次のように。
  → コロナ報告システム HER-SYS: Open ブログ
  → 私版の HIS-SYS(見本)


 私版の HIS-SYS は、医師向けの記入システムだが、これを援用して、患者向けの記入システムを作ればいい。
 これなら、患者が自分の都合で、自分の好きなときに少しずつ記入できるから、負担も少ない。今のように、数時間も続けて電話で応対するのでは、患者への負担が大きすぎるし、保健所への負担も大きすぎる。あまりにも前近代的だ。
 IT機器を使えない保健所や政府。情けないといったら、ありゃしない。(自民党のおじいちゃんばかりだから、そうなる。)
posted by 管理人 at 23:59| Comment(6) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
弁当配ったというのは、この記事ですね。
https://news.line.me/articles/oa-shujoprime/0d932815d560
Posted by Siru at 2021年01月23日 04:17
 情報ありがとうございました。
Posted by 管理人 at 2021年01月23日 08:25
http://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20210122/k10012828311000.html

実行再生産数は減少傾向にあり
収束の目安とされる1も大都市圏で割りつつありますがこれはどう見てますか
Posted by あ at 2021年01月23日 11:42
 Google の予想では、12月初めの予想で、「 1月15日ごろがピークで、以後は漸減する」と予想していた。
  → https://bit.ly/3951pjD 

 緊急事態宣言なしでも、減少の予想だった。緊急事態宣言の(心理的な)効果がいくらかありそうなので、それで2割減ぐらいになると、収束の方向が早まりそうだ。
 「急拡大」という最悪の事態は免れたようなので、その点では好ましい。
 漸減傾向は続くが、まだまだ高水準が続く。楽観はできないし、安心もできない。
  https://www.worldometers.info/coronavirus/country/japan/

 最悪ではない準最悪がしばらく続きそうだ。
Posted by 管理人 at 2021年01月23日 11:55
コロナワクチン開発にアメリカ政府は1兆円、ファイザーだけで2100億、EUも同じくらい、中国は国家総力でそれ以上の資金を投入、日本政府は100億円。日本はもう遅れた貧困後進国なのでは?
Posted by 取り扱い at 2021年01月23日 12:39
> (1) 医療者向け弁当

⇒ 以下、ご参考の情報です。
 @ 医療関係者を料理で支援するシェフたち(昨年4月のフランス)。そして大事なことは、「このような活動ができるのは、フランス政府がレストラン休業中に、従業員給与を84%補償していることもあってのことだ」そうです。

 https://www.gqjapan.jp/lifestyle/article/20200421-paris-now-3

 A たぶん、上のことに刺激を受けての日本での取り組み。しかし日本では、飲食店従業員への給与補償などは行われていないので、広がらないでしょうね。

 https://www.ccifj.or.jp/ja/actus/n/news/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%BE%93%E4%BA%8B%E8%80%85%E3%81%AB%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%92%E5%B1%8A%E3%81%91%E3%82%8Bsmile-food-project%E3%81%8C%E6%94%AF%E6%8F%B4%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%92%E5%8B%9F%E9%9B%86.html

 B 最近ニュースになった、学生向けの食事支援の取り組み。これも、@のように政府の補償があるからこそ、やれる見通しなのでしょう。どこかの国のリーダーは「自助・共助・公助」といいますが、まず「公助」があるからこそ、「共助」の流れができるのでしょう。

 https://www.bbc.com/japanese/55761169
Posted by かわっこだっこ at 2021年01月23日 12:41
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