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最初に「おかしい」と思えたのは、「営業時間の短縮を拒否した店に罰金(過料)を科する」という方針が出たときだ。
→ 特措法改正案、休業要請違反に罰則・50万円以下の過料=関係筋 | ロイター
→ 「予防措置」期間の過料30万円 特措法改正、時短拒否で―政府:時事
さらに「おかしい」と思えたのは、入院を拒否した患者に罰則を設ける、という方針が出たときだ。
しかし、「入院したくても入院できない」(病床不足だ)という状況なのに、これでは方向性性が逆だろう。まずは「入院できる」という状況を整えることの方が先決だ。これは、誰もが思うことなので、はてなブックマークでも同趣旨の批判が山のように湧いた。
もっと強い批判も出た。「罰則を設けると、罰を受けたくない人が、感染しても PCR 検査を避けるようになるので、感染者が潜伏してしまう(隠れてしまう)」というふうになりかねない……という指摘だ。
→ コロナ罰則を設ければ感染者はむしろ増えるかもしれない - 勝部元気|論座
→ 「罰則は、効果がないどころか公衆衛生を破壊する」 東大の公衆衛生教授が感染症法の改正に反対する理由
これでは本末転倒だが、そういう本末転倒のことを招こうとしているのが、政府の方針だ。ほとんど狂気的である。
そのあと、これぞ極めつきの狂気と思える政策が出た。「病院に病床増を要求して、それに応じない病院に「名称を公表する」という形で罰を科する方針だ。
→ 感染者受け入れ、病院へ「勧告」可能に…拒否なら公表も : 読売新聞
→ 医療機関へ「勧告」可能に 感染症改正案、罰則に異論も:朝日新聞
頭が完全に狂っているとしか思えない。コロナ対策の最前線に立って頑張っている病院に対して、その努力が足りないからと言って「処罰」すると言うのは、方向性が逆だろう。「北風と太陽」なら、太陽を向けるべきときに、北風ばかりを吹いている。どうせ北風を向けるなら、政府自身に向けるべきだ。無為無策の政府(特に菅首相)を処罰するべきだ。つまり、辞職させるべきだ。それこそが(コロナ対策で)最善の方法となるだろう。
ひるがえって、医療部門を処罰するというのは、方向性が完全に狂っている。医療部門には、支援が必要なのであって、罰が必要なのではない。こんなことは、子供でもわかりそうなものだが、逆のことをやるなんて、頭が狂っているとしか思えない。
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では、間違った方策でなく、正しい方策とは? それは、北風ではなく太陽の政策だ。ムチではなくアメだ。つまり、こうだ。
「医療の充実のために支援金を払う。施設や人件費の資金を補助する」
要するに、やらない組織に罰金を科するかわりに、やる組織に補助金を払う。これが正気の政策というものだ。
※ こんなことは、私の独創ではない。子供でもわかるようなことだ。それを理解できない日本政府が狂っているだけだ。
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なお、さらに細かなことを言うと、次の点が重要だ。
「コロナの軽症者向け病床は、通常の病院の病床であってはならない。つまり、(寝たきりではないので)大部屋におけるベッドであってはならない。かわりに、(普通に生活できるように)個室であるべきだ」
これは、次のことを意味する。
「コロナの軽症者向け病床は、病院のベッドは不適切であり、ホテルの個室が適切である」
コロナの軽症者は、寝たきりではなく、普通に生活できることが多い。ならば、病院の大部屋におけるベッドではなく、ホテルの個室が適切なのだ。
だとすれば、コロナの軽症者(特に高齢や基礎疾患ありの患者)を収容する施設は、病院ではなく、ホテルであるべきなのだ。
ホテルに医者と看護師を駐在させて、パルスオキシメーターで点検する。そして、危険度が増した患者のみを選別して、病院に送って、CT撮影や酸素吸入器などで対処する。(中等症の扱い。)
以上が正しい処置だ。
それゆえ、政府が整備するべきは、病院ではなくホテルである。そして、そのために、金を出すべきだ。
なのに、金も出さずに、病院の尻をひっぱたくだけ、というのでは、やるべきことを完全に間違えている。ひっぱたくべきは、自分自身の尻だ。いや、自分自身の頭だ。
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以上のことができないのであれば、菅首相は即刻辞任するべきだ。……と言いたいところだが、辞任したあとで対処できる人がいるメドも立たない。
まずは、野党が上記の方針を提出するべきだ。あるいは、自民党総裁のライバルとなる人がそうしてもいい。そして、そういう人が現れた時点で、菅首相は辞任するべきだ。
本当は「菅首相は今すぐ辞任するべきだ」と言いたい。言いたいのだが、その言葉が喉まで来ても、口には出せない。なぜなら、ライバルもこぞって無能な馬鹿ばかりだからだ。
ちなみに、朝日新聞社は社説で、「罰則だけでは駄目だ」と唱えている。
《 コロナの法改正 罰則が先行する危うさ 》
新型コロナ対策として、政府が進めている一連の法改正の内容が明らかになりつつある。共通するのは、制裁をちらつかせて行政のいうことを聞かせようという強権的な発想だ。
本末転倒というほかない。どうしたら事業者の理解と協力を得られるかという視点から、全体像を見直す必要がある。
( → (社説)朝日新聞 )
いろいろと批判しているのだが、その対案がお粗末だ。
営業時間の変更などを要請・命令できるようにする、応じない場合に備えて行政罰である過料の規定を設ける、などが検討されている。
まず考えるべきは、休業や時短に伴う減収分を行政が適切に支援し、人々が安心して暮らせるようにすることであり、それを法律に明記して約束することだ。
「金を出せ」という主張だが、すでに店には1日6万円(月に 180万円)という巨額の金を払っている。それだけ巨額の金を払っても、蔓延を止めることができていない。とすれば、金の問題ではない、とわかるはずだ。
では、どうするべきか? 「会食制限」こそが最も大事だ。
・ 2人以上の会食を制限することで、コロナ蔓延を阻止できる。
・ そうすれば、安心した一人客が戻ってくる。
・ やがては2人限定の会食も可能となる。(中央に透明の仕切りで)
ついでに言えば、(屋内での)「マスク義務化」も重要だ。
こういう基本をやらないで、「金を出せばいい」としか言わないような朝日の社説も、まったく見当違いだというしかない。立憲などの野党もまた同様だ。いずれも無能ぞろい。
それゆえ、私としては、喉まで出かかった「菅首相は今すぐ辞任するべきだ」という言葉を、口に出せないのである。残念なことに。
[ 付記 ]
アメとムチのうち、アメなしでムチだけで状況を改善する……という方策は馬鹿げているのだが、実は、これと似た発想をする学説がある。それは、進化論のダーウィニズムだ。
「劣者を淘汰すれば優者が残る。だから、優者だけが残るという形で、進化が起こる」
これは、次の発想と同じだ。
「子供を船から落とせば、泳げない子供は死んで、泳げる子供だけが生き残る。だから、そうすることで、子供はみんな泳げるようになる」
いやいや。そうすれば、子供はみんな泳げるようになるのではなく、子供はみんな死んでしまうだけだ。
同様に、魚が陸に上がれば、魚に足が生えるのではなく、魚がみんな干からびるだけだ。
にもかかわらず、「魚が陸に上がれば、魚に足が生える」というような馬鹿げた主張をするのが、ダーウィニズムだ。
なぜか? ダーウィニズムは、こう考えるからだ。
「きわめて好都合な突然変異が偶然によってうまく発生する」
たとえば、魚が陸に上がると、たまたま好都合な「足が生える」という突然変異が起こる個体が生じるので、魚には足が生える……というわけだ。
あまりにも馬鹿げている。そんな突然変異が起こる可能性など、「猿がタイプライターをデタラメに売ったら、シェークスピアの作品ができる」というようなもので、確率的に言ったらゼロも同然なのだ。
こういう馬鹿げた学説を信じて、
「劣者を淘汰すれば優者が残る。だから、優者だけが残るという形で、進化が起こる」
と考える人がいる。かくて、それと同様にして、
「劣者を淘汰すれば優者が残る。だから、優者だけが残るという形で、病院は皆コロナ患者を受け入れるようになる」
と思い込む。
しかし、事実は逆だ。「名称の公表」ぐらいならまだいいが、処罰がきつくなると、多くの病院は「だったら廃業する」という道を選ぶだろう。アメなしでムチだけがあるなら、「廃業する」(絶滅する)というのが最善の選択となるからだ。
なのに、それに気づかずに、アメなしでムチだけで事態を改善しようとする政府は、狂気そのものと言うしかない。

https://mainichi.jp/articles/20210116/k00/00m/010/127000c
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参考として、過去記事から。
> 菅首相も、最初は「ご祝儀相場」で高い支持率が得られたが、メッキが剥げると、世論は急激に「菅離れ」するようになるかもしれない。
> 私の解釈では、「女性の方が健康やコロナ被害に敏感なので、男性に先んじて、菅・自民という沈没船から、さっさと逃げ出した」ということなのだろう。男性も遅れてそうなると思えるので、先行指標だと見なせそうだ。
> とすると、今後は男性でも支持率が下がるので、全体の支持率はさらに下がりそうだ、と予測できる。
→ http://openblog.seesaa.net/article/478980308.html
2018年のインフルエンザ
感染者数 1000万人?
年間死者数 3325人
超過死亡概念 約1万人
2021年1月18日現在の新型コロナ
PCR陽性(>感染者数) 33万5465人
死者数(≒超過死亡概念) 4583人
新型コロナの「死者数」には持病の悪化でなくなった人も含まれているので、比べるべきは超過死亡概念のはず。
これが指定感染症2類のSARSやMERS以上に騒ぐほどのものでしょうか?
政府が新型コロナをインフルエンザと同じ指定感染症5類に変更し、アビガンを認め、保健所に行かずともどの病院でも診察できるようにし、マスコミが騒ぎ立てるのをやめればいい(マスコミが報道を辞めないならTVを見なければいい)。そうすれば、既に頭がコロナ脳になってしまった人が自粛を続ける以外は元どおりの生活になる。
1977年に登場したソ連かぜがその後季節性インフルエンザとして流行し,2009年の新型インフルエンザがそれに取って代わったのと一緒で、新型コロナも多くの人に感染し、集団免疫を獲得していき(その過程で基礎疾患のある人や高齢者は残念ながらある程度亡くなり)、いずれ人類と共存していくことになる。アフターコロナではなくウィズコロナ。
何もしないと、アメリカのように莫大な死者を出すが、マスクで対策すれば、日本程度で済む。
結論は「コロナはインフルエンザ並みの甘い病気だ」ではなく、「コロナはきちんと対策すれば対処できる」だ。
特にインドの成功例がある。
最新の日本の状況
人口 1.265億人
感染者の合計数 33万5605人
昨日の報告者数 4890人
死者数 4366人
最新のインドの状況
人口 13.53億人
感染者の合計数 1058万1823人
昨日の報告数 1万50人
死者数 15万2556人
インドの人口は日本の約11倍なので
人口あたりの感染者数は、インドは日本の3倍弱
人口あたりの死者数は、インドは日本の3倍強
インドの成功例とは?
あとで別記事で説明します。