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岩田健太郎と忽那賢志が、コロナ抑止のための呼びかけをしている。
→ 成人式には行かないで - 岩田健太郎
→ 2度目の緊急事態宣言に意味を持たせ、1ヶ月で終わらせるためには(忽那賢志)
ネットでも大いに話題になっているようだ。
→ はてなブックマーク(岩田健太郎)
→ はてなブックマーク(忽那賢志)
いずれも大いに賛同を得ているようだ。だが、私の観点からすれば、まったく不足だ。
岩田健太郎
岩田健太郎の言っていることは、「成人式には行かないで」ということだ。理由はこうだ。
確かに若者にとってはこのウイルスはほとんど「ただの風邪」でして、ちょっとした症状がでなかったり、しばしばなんの症状も起こしません。
が、皆さんのご両親や、祖父母の方々は違います。
若者たちの多くは、都会の大学に行ったり、都会で就職しています。広島とか、大阪とか、東京に行くのです。
そして、成人式のために連休に帰省します。
(そのあと会食する、という話を長々と述べる。)
そうやって都会から持ち込まれたウイルスが田舎で広がります。
その持ち込まれたウイルスは、そうやって田舎に住む若者に、そしてその若者の家族に伝播していきます。
言っていることはもっともだ、と思えるだろう。
なるほど、書いてあること自体は間違っていない。だが、書いてないこと(書き落としていること)に、非常に重要なことがある。それは、こうだ。
「たとえ成人式に行かないとしても、帰省したという時点で、非常に大きな危険を冒している」
今はコロナが蔓延しているのだから、本来、帰省するべきではなかったのだ。また、帰省したならば、たとえ家族同士であっても、他人と同様にふるまうべきだ。(血はつながっているとしても、普段は同居していないからだ。)
つまり、実家においては「常にマスクをする」「食事をともにしない」という二つの原則を守るべきだ。ここでは自分はあくまで他人であるとしてふるまう必要があるのだ。
この点を書き落としているのでは、元も子もない。「成人式には行かないで」というだけでは、「画竜点睛を欠く」どころか、最も重要な点を書き落としていることになる。「成人式に行かなければいい」というような甘い状況ではないのだ。

忽那賢志
忽那賢志は、本日の記事で初めて「会食制限」を打ち出した。
実際に、感染が起こっているのは多くが会食の場であり、「感染経路不明」とされている方でも入院してよくよく話を聞いてみると「発症の5日くらい前に会食をした」という病歴のある方が非常に多いです。
飲食店以外での会食の機会についても自粛を強く促す必要があります。
一緒に住んでいる家族以外の人との会食は人数が何人であろうと控えるようにしましょう。
要するに、二人以上の会食を制限する、ということだ。これは、私が前から何度も言っていたことだが、忽那賢志もようやく口に出すようになったわけだ。あまりにも遅すぎるが、口に出しただけマシだと言える。
一方、政府や都県や分科会は、いまだに「5人以上の会食の制限」に留まっているので、これらについては是正を促すべきだ。忽那賢志は、やたらと国民に向けて語るが、むしろ政府に向けて語るべきだろう。間違っているのは政府なのだから。
特に問題なのは、次の一文だ。
「飲食店以外での会食の機会についても自粛を強く促す必要があります」
これでは駄目だ。国民が会食を自粛すればいいのではない。政府が「会食制限」という方針を打ち出すべきなのだ。できれば半強制的な形で。
その具体的な形は、「違反した店に罰則を」という形でもいい。具体的には、「営業停止処分」だ。このことは、前にも述べた。(会食制限を守らない店には営業停止処分)
→ 緊急事態宣言は必要ない: Open ブログ
一方、別の形で、「違反しない店に補助金を」という形でもいい。つまり、こうだ。
「現状では、時短営業をした店に1日6万円を払うが、それをやめる。かわりに、会食制限をした店に1日6万円を払う」
この場合、時短営業をする必要はないので、店にとってはかえってありがたいだろう。
ともあれ、(罰則であれ補助金であれ)「店に会食制限を促す」ということが大事だ。(国民が会食を自粛するのではなくて。)
政府や都県でなく国民にばかり対策を求める忽那賢志は、語る相手を根本的に間違えている、というしかない。
(言うべき話が足りない岩田健太郎に比べて、言うべき相手を間違えている忽那賢志はずっとタチが悪い、と言えそうだ。)
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なお、会食が危険だから制限するべきだ、という基本については、前に別項で述べた。
→ 営業時間の短縮をするな: Open ブログ
集まって意見交換しただけで、食事はそこにあっただけで会食ではないと二階幹事長は説明しましたが、ならみんな同じ言い訳するでしょうね。
だいたい、文句を言うなら、尾身会長や忽那賢志に言うといい。「何を言っても無駄だから、何も言わない方がいいですよ」と。
私は国民に向けて言っているので、私は対象外。
ということでしょうか。
北海道はススキノにピンポイント制限を実施。
周辺の店に行くから意味無し、
と批判されはしましたが、現実はピークダウン。
店の人が感染しているとも考えられる結果。
だけど、それは多分現実だったのではないか。
政府が緊急事態を出す前に、
東京都が、北海道に倣い、
山手線に限った制限を出す手もあったかと。
ブログでもなんでも、
色々な情報や意見を出し合い、
得策について、とにかく沢山の人と議論する。
今はそれが必要なのではないかと感じてます。
ペンは剣よりも強し。
とは文字の力。口伝てに和を広げることかと。
政府は、『AI=人工知能などを活用した新型コロナウイルス対策についての政府の報告会』なるものを開いたとのこと。
その報告会では、『ふだん会っていない人と接触することで感染拡大につながるという研究結果や指摘が出され』た旨、報告があったそうです。
私の感想・・・時すでに遅し。こういうことは年末に言っておくべきだった。
以下、参考記事。(NHKニュース)
“ふだん会わない人と接触”でコロナ感染拡大 政府の報告会
2021年1月25日 21時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210125/k10012832801000.html