2021年01月03日

◆ 重症者用の病床を増やすには?

 重症者用の病床が不足している。この原因を探ると、意外な真実がわかる。とんでもない悪の親玉がいるのだ。

 ――

 現在、重症者用の病床が不足している。12月28日の記事。
 忽那賢志医師によりますと、軽症や中等症用の病床はまだ余裕があるものの、重症者用の病床は2週間ほど前からほぼ満床の状態が続いていて、ほかの医療機関から転院の依頼があっても受け入れができないことも多くなっているということです。
( → コロナ重症者治療の医師「病床はほぼ満床 年末年始は静かに」 | NHK

 これは急に始まったことではなく、以前から重症者用の病床は逼迫していた。
  → 重症者の病床確保、近づく限界 数字以上に深刻な実態:朝日新聞

 最近では、限界どころか、患者があぶれているそうだ。「酸素投与が必要なのに家に返される」という事例が発生しているという。
  → 東京のCOVID-19に対する医療体制が割と限界な件 - Circulation - Camera

 ――

 では、どうするべきか? 
 これには、「既存の大病院の設備をコロナの重症者用に転じる」という案もあるが、それは駄目だ。
 なぜなら、既存の大病院の設備は、救急患者や重病患者のためにあるが、それらの設備は、高齢者以外(子供〜中年)のためにある。高齢者以外は「余命が長い」という意味で、命の価値が高いから、こちらを救う方が優先されるのだ。「余命5年の超高齢者の命を救うために、余命 70年の若者の命を犠牲にする」としたら、本末転倒だろう。ところが現実には、そういうことが起こっているようだ。これではまずい。
 では、どうするべきか?

 ――

 よく考えよう。そもそも、コロナの重症者には、高度な医療設備は必要ない。ただ一つ、人工呼吸器があればいいだけだ。
 そこで、「人工呼吸器があるだけのプレハブ施設」というのを新設して、そこを「重症者向けの専門病床」とする施設が作られている。
 臨時病棟を新設することにした。
 平屋のプレハブ建てで、集中治療室(ICU)機能を備えた重症個室14床と、中等から重症向けの22床。市によると、全病床で重症者を受け入れ可能な臨時病棟は全国初という。
 36床全てに人工呼吸器を備え、血液浄化装置を2台、人工心肺装置(ECMO)を1台設置。空気が室外に漏れないよう陰圧化され、防護服の着脱場も設けた。患者の状態を遠隔で見守るモニタリングシステムなど院内感染対策を徹底。事業費約11億円は国からの交付金で賄うという。
( → コロナ重症者用の病棟、神戸・中央市民病院に完成 全36床に人工呼吸器|神戸新聞NEXT

 神戸というと、阪神タイガースのお膝元みたいなものだ。これを見て、「大阪もよく頑張っているんだな」と思う人もいそうだが、神戸は大阪ではない。兵庫です。お間違えなく。(維新がまともなことをやるわけがない。)

 大阪でも、専門病院を作ったのだが、維新の方針で「予算減額」となったので、看護師が大量に逃げ出して、病院はろくに稼働していないそうだ。仏作って魂入れず。
  → 「大阪コロナ重症センター」が完成 看護師確保は半数に満たず
  → 大阪市コロナ専門病院「もたない」 看護師14人が退職:朝日新聞

 ――

 話が逸れたので、話を戻す。
 神戸では、専門病棟(臨時病棟)が作られた。ここでは、人工呼吸器がある。だから、人工呼吸器さえあれば、コロナの重症者向けの専門病床は作れるのだ。ここがポイントだ。
 つまり、世間では「コロナの重症者向け病床が足りない」と大騒ぎしているが、重症者向け病床というのは、いくらでも増やせるのである。次の二点があれば。
  ・ 人工呼吸器
  ・ 医療スタッフ(特に看護師・技師)


 このうち、看護師・技師については、「金さえ出せばどんどん増やせる」と前に記した。
  → 新型コロナウイルスの話題 29: Open ブログ
  → 感染拡大を止められるか?: Open ブログ

 だから、人手の点では、問題はない。問題は、人工呼吸器だ。
 人工呼吸器は、十分にあるか? この件については、前に述べことがある。
  → 人工呼吸器は増産されたか?: Open ブログ

 トヨタのおかげで、生産台数が6倍になった会社もあるそうだ。しかし、それで間に合ったかというと、間に合っていないはずだ。だからこそ、現在、重症者向けの病床が不足している。6倍ぐらいでは全然足りないわけだ。

 ――

 ところが、さらに調べると、何と 240倍も生産している、という記事があった。自動車部品メーカーのマレリ(旧称:カルソニック・カンセイ)が、人工呼吸器を製造しているという。
  → 人工呼吸器の生産能力が240倍に!? 新型コロナ対策で車部品メーカー「マレリ」が動いた理由とは

 ならば、これで解決か? いや、現実には解決していない。では、どうしてか? 記事を読むと、真相がわかる。
 マレリなら年産2万4000器まで可能とのこと。
 最初のロットはボリビアに送られます。続いてベトナム赤十字向けを生産するとのこと。
 日本向けはどうなるのでしょうか。前述の通り経産省依頼の開発プログラムが無くなったため、日本での医療承認は取れておらず、医療現場への投入予定は無し。

 つまり、生産はしているのだが、日本向けには出荷しない、ということだ。なぜかというと、「幸いに我が国は新型コロナの感染がフラッシュオーバーしなかったため、日本政府(経産省)からのニーズこそ無くなった」ということで、日本政府が医療承認を与えなかったからだ。

 つまり、夏ごろの第二波で「重症患者の急増」という事態が発生しなかったので、日本政府は「人工呼吸器は不要」と見なして、マレリの人工呼吸器に医療承認を与えなかった。だから、マレリが年産2万4000器の人工呼吸器を生産しても、そのすべては国外に向けて出荷されて、日本には出荷されない。かくて、人工呼吸器が不足して、重症者向けの病床は不足する。

 ――

 要するに、重症者向けの病床が不足するのは、日本政府があえて意図的にそうなるように仕向けているのである。「重症者向けの病床なんか不要だ」と夏に判定して、人工呼吸器の医療承認を与えなかったから。

 これは「アビガンの承認を与えないことで、医療崩壊を起こす」のと同様である。
 日本政府は、人工呼吸器を承認しなかったり、アビガンを承認しなかったり、そういうふうに意図的に医療妨害をすることで、状況を悪化させている。

 現在の重症者向け病床が不足しているのは、日本政府が意図的にもたらしたことだったのだ。こういう悪の親玉のせいで、とんでもない事態が起こっているのだ。
 


 [ 付記 ]
 とはいえ、日本政府のやったことは、まったくの誤りだったわけではない。
  ・ 春には、人工呼吸器の増産を目指した。 (安倍時代)
  ・ 夏には、人工呼吸器の承認をしなかった。(菅時代)

 この両者を組み合わせたことで、日本以外の各国の人工呼吸器を増やして、重症患者を救うことになった。
 自国民の命を犠牲にしてまで、外国人の命を救おうとしているのである。まことに崇高たる行為だと言えるだろう。その自己犠牲の精神には、感服せざるを得ない。称賛に値する。

( ※ ただし、それでいて、「重症者病床が不足する」とあわてているのが、馬鹿げている。どうせ自国民を犠牲にするつもりなのだから、「日本国民が死ぬのは、狙い通りです」と言うべきだった。それこそが独裁者の自己賛美というものだ。)

posted by 管理人 at 14:28| Comment(1) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>神戸は大阪ではない。兵庫です。お間違えなく。

神戸出身の戸田恵梨香が前にそんなこと言っていたような。
Posted by 通りすがり at 2021年01月03日 20:46
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