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11月の NHK のガッテンで、リモート会議( Web 会議)のコツを放送していた。
リモート会議だと、リアルに対面しているときに比べて、会議がうまく行かないそうだ。会議が活発にならないし、話がうまく進まない。せっかく会議をしても、みんなが黙りがちになるので、会議が不首尾になりがちだ。どうしてもリアルに会っているときには及ばないそうだ。
これはどうしてか? リアルに会っているときには、人の発言を聞いているとき、目が合うと、聞き手は「うんうん」とうなずくが、それを見ると、話し手は、相手の反応がわかるから、さらに話が進む。一方、リモート会議では、目が合うこともないし、聞き手が「うんうん」とうなずくこともない。聞き手の反応がわからないと、話し手も、どう話を進めていいのかわからなくなってしまって、話が進まない。
そういうことらしい。
そこで、対策としては、「うんうん」とうなずく聞き手がいるといい。テキ屋の前にいるサクラみたいなものだ。このサクラみたいない人が「うんうん」とうなずくと、その顔を画面で見た他の人も、「うんうん」とうなずくので、それを見た話し手は、反応がわかるので、同話を進めるべきか、迷わなくなって、どんどん話が進むそうだ。
というわけで、対策としては、「うんうん」とうなずくサクラみたいな人がいればいい……ということらしい。
→ 心をつなぐ○○パワー!ビデオ通話の極意 - NHK
→ ビデオ会議の違和感を解決【感想】「ガッテン」|綿樽 剛
→ リモート会議とうなづき、の実験回が興味深かったです|イシイリキエ
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この番組を見て、私が思ったことは、こうだ。
「目が合わないのがまずいのであれば、目が合うようにすればいいのでは?」
たいていの人は、ノートパソコンでリモート会議に参加しているのだが、ノートパソコンのカメラは、液晶画面のすぐ上にある。そこで、画面を見てると、視線の先は、カメラよりも 15cm ぐらい下になる。画面に映っている顔は、真っ正面を向いておらず、やや下向きの顔である。だから、目が合うことがない。これが根本的な難点だ。
これを解決するには、どうすればいいか?
最も単純に考えると、こうなる。
「画面の中央にカメラを設置する。そうすれば、真っ正面を向いた画像が写るようになる」
まあ、それはそうなんだが、画面の中央にカメラを設置するのは無理だ。
ハーフミラーを使って何とかする……というようなアイデアも浮かぶが、それはまた面倒になりそうだ。
そこで私が思いついたのは、こうだ。
「リモート会議の画面では、発言者を常に、画面中央の上部に位置させる」
たとえば、下記の画面がある。

通常、発言者の位置は固定されていて、その位置のまま、発言したり、黙っていたりする。
しかしかわりに、発言者は画面上部の中央に来るようにすればいいのだ。
するとそこは、カメラのすぐ下である。それを見ている人は、ほぼ正面から見ていることになるので、「目が合う」という感じになる。(ずっと下を向いている、という感じにはならない。)
特に、見ている人が、カメラから1メートル以上離れるようにすれば、ほぼ「目が合う」という感じに近づくなるだろう。
これが私の提案だ。
[ 付記 ]
別案として、次のことも提案しておこう。
在宅勤務だと、体を動かすことが減るので、運動不足になりがちだ。
そこで、通勤のかわりに、散歩をするといいだろう。こうして体を動かすことで、体と頭を活性化するので、頭が冴えるようになる。……これはこれで、会議が活発化することの一助となる。
あるいは、「会議の前には、みんなで体操しよう」というのでもいい。
でも人の発言を最後まで聞かない人がいると発言者がコロコロ変わるので参加者を選ぶように思います。
少なくとも国会がリモートになることはなさそうですね(笑)