2020年11月15日

◆ コロナ報告システム HER-SYS

 コロナ報告システム HER-SYS が失敗だ、と話題になっている。かわりのシステムを私が無料で作った。

 ──

 コロナ報告システム HER-SYS がうまく運用されていない。

 (1) 入力が面倒なので、医療機関が入力せず、手書きのデータを保健所がかわりに入力していることが多いそうだ。前から指摘されていた。
 保健所がある自治体へのアンケートでは、回答した113の自治体の60%が、「ほぼすべてのデータを医療機関の代わりに入力している」と回答し、多くの保健所で負担が減っていない実態が明らかになりました。
( → 新型コロナ 情報集約システムで誤入力 保健所などがチェックへ | 新型コロナウイルス | NHKニュース

 (2) 医療機関が入力する場合もあるが、入力ミスが多発しているそうだ。そのせいでデータを使えないそうだ。
 保健所の負担軽減などを目的に国が導入した新型コロナウイルスの感染者情報を集約するシステムで誤ったデータが入力されているケースが見つかり、厚生労働省は保健所などがチェックする仕組みに改めることを決めました。
 感染状況を分析するには「発症日」など基礎となる情報が不可欠ですが、入力データの一部に誤りがあるため分析に使えず、現在も正確な感染状況を把握できていません。
( → 同上

 (3) この状況は改善が見込めず、いつになったら運用できるかもわからないそうだ。
 新型コロナウイルスの感染者情報を集約するシステム「HER-SYS」で入力されたデータの誤りが相次いで見つかった問題で、厚生労働省は、保健所などがチェックする仕組みを来週以降、順次、導入していくことを決めました。一方、システムを使って感染状況を正確に分析できる時期の見通しは立っていないということです。
( → 新型コロナ情報システム「HER-SYS」活用時期は見通せず 厚労省 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

 どうしてこういうことが起こるのか? 冒頭記事には、こうある。
 当初の入力項目がおよそ120に上り、データを入力する医療機関の負担になっているという指摘を受け、9月からは優先的に入力を求める項目を「発症日」や「症状」などおよそ40に絞っています。

 しかし、これでもまだ多すぎるようだ。他の記事にはこうある。
 NESIDの入力項目は約20カ所。これに対し、HER-SYSは、実に百数十カ所(!)と6倍以上に上る。
( → 【深層】コロナの新システム「ハーシス」が、残念すぎる・コメント

 もともとの入力項目数が多すぎるようだ。

 だが、それだけではない。入力の画面がすごく使いづらくなっている。使い方ガイドを見るとわかる。
  → HER-SYS簡易操作マニュアル

 一部抜粋すると、こんな感じ。

HER-SYS-pdf.png

 やる気が失せますね。

 さらに見ると、次の情報も記入が必須らしい。
  ・ 検査方法の詳細 (検査の専門用語で)
  ・ 感染経路の詳細 (患者への聞き取りが必要)

 こんなことまで医者がやっていられるか! と思いたくなるね。厚労省が情報を知りたいので、それを忙しい現場の医師に押しつけているわけだ。ひどいものだ。

 ──

 じゃあ、どうすればいいか? 口先で批判するばかりではしょうがないので、私がかわりにシステムを作って上げた。 HER-SYS ならに HIS-SYS だ。下記に入力すればいい。

  → コロナ入力システム HIS-SYS(入力画面)

 これなら、5分で入力できるね。スマホでも入力できる。

  ※ Google Drive のうちの Google Form というデータベース機能を利用しています。集計は自動的になされます。



 [ 付記 ]
 HER-SYS を作成した会社は、パーソルプロセス&テクノロジー社という。政府との癒着が窺われている。
 政府は、4月23日に手書きでなくITで報告するシステムにします、と言ったが、その日のうちには同社との契約を決めている。
  → 【深層】コロナの新システム「ハーシス」が、残念すぎる/本文
 こんなに急なのは、随意契約で、担当会社が最初から決まっていたからだ。本来ならば入札か競争にして、最も優秀な会社にするべきなのだが、頭ごなしに、この会社に決まってしまった。そうしてできたのが、使い物にならない HER-SYS だ。

 この会社は COCOA という接触確認アプリも受注しているが、やはり、COCOA も同様に使い物にならない。
  → 接触確認アプリ「COCOA」まるで役に立たない訳 | 野口悠紀雄準
  → 「COCOAは今のままでは使えない」、有識者が本気でダメ出しした理由

 なお、「開発したのは Microsoft だ」というデマが出回っているが、Microsoft は基盤となるクラウドを提供しただけだ。間違えないように。( Amazon がクラウドを提供するのと同様である。)


posted by 管理人 at 22:39| Comment(4) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 いつも記事をありがとうございます。

 下に示すリンク先が間違っているようです。筆者が作られた Google Form の入力画面に飛んでしまいます。このリンクは、本文と[ 付記 ]にそれぞれ1か所ずつ(計2か所)あって、どちらも間違っているようです。
 なお、他の記事等のリンクはざっと確認しましたが、そちらは問題ないようです。
 
> →【深層】コロナの新システム「ハーシス」が、残念すぎる・コメント
Posted by かわっこだっこ at 2020年11月16日 10:36
 ご指摘ありがとうございました。修正しました。
 
  ※ 最初、ちょっと勘違いしていました。
Posted by 管理人 at 2020年11月16日 11:33
完成度の高い入力項目だと思います
Posted by nin at 2020年11月18日 12:29
HIS-SYS、スッキリとコロナを決めていますね。東京で新規感染者数が500名弱となったこともありますので、この傑作のマネをして亜HIS-SYSを構築してみたい人は多いと思います。

Google FormではJava Scriptにより構築ができる仕組みがあるようですね。
https://www.acrovision.jp/service/gas/?p=388

HIS-SYSの構築スクリプトを公開して頂ければ、皆さんの勉強になりますし、一気にオープンな機能強化の大きな動きになるのではと思います。
Posted by みちびき at 2020年11月18日 16:33
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