2020年11月30日

◆ Word の罫線が縦書きで異常

 MS-Word で罫線(──)を印刷しようとすると、縦書き印刷のときには 90度回転して印刷される。縦線が横線になる。

 ──

 これはずっと前から指摘されてきた。「バグなのに直らないので、何とか対処法を教えてくれ」と。
ワードの縦書き設定で印刷をしています。 画面で見ているとダッシュ「――」はきちんと縦に二文字繋がって表示されているのに、
印刷すると「―」の向きが横棒のまま印刷されるため、縦に二つ「二」のように印字されてしまっています。
三点リーダーは画面での表示通り「……」と繋がって縦に印刷されています。

このダッシュを画面での表示通りに縦に繋がったダッシュ二つ「――」にするには、設定のどこを変更すればよいのでしょうか?!
( → マイクロソフト コミュニティ

 この現象が発生するのは、Windows10 April 2018 Update後 であるそうだ。
  → Windows 10 April 2018 - マイクロソフト コミュニティ

 では、正しく印刷するには、どうしたらいいか? 

 ──

 実は、この問題は、話が逆である。
 ユーザーはこう思っている。
 「画面上では正しく表示されるのに、印刷すると正しく印刷されない」
 しかしそれは間違いだ。本当は、こうだ。
 「 Word では、画面表示が正しく表示されない。ただし、印刷すると、正しく印刷される」

 具体的には、Windows 7 や Windows 8 で作った文書を用いればいい。あるいは、普通のエディタで作った文書を用いればいい。その文書を、Windows10 における Word で開くと、文字が 90度回転してしまって、縦線が横線に表示される。
 「大変だあ! 文字化けした! これじゃ正常に印刷されない!」
 と思いそうだが、さにあらず。画面上では文字が 90度回転してしまっている(水平になっている)が、プリンタで印刷すると、正常に印刷される(縦線になる)。

 だから、従来の文書を Windows10 における Word で開いたときに、「縦線と横線を交換する」というような置換処理は必要ない。従来の文書のままでいい。それで印刷すれば、縦線は正しく印刷される。ただし、それを画面上で見ると、縦線が横線に見えるのだ。

 ──

 冒頭の質問に戻ると、こう答えることができる。
 「画面上では正しく表示されている(縦線になっている)と思っているが、それは勘違いだ。画面上で縦線に見えるときは、実は横線の記号が入力されている。横線の記号が入力されているのだから、印刷すると横線で印刷されるのは当然だ」
( ※ ちなみに、その文書をエディタにコピペすると、まさしく横線になる。)

 だから、正しい対処策は、こうである。
 「縦線を印刷するには、縦線の記号を入力すればいい。ただしそれは、Word 上では横線として表示される。これは Word のバグだと思って、諦めるしかない」

 しかし、諦めるだけでは、芸がない。「困ったときの Openブログだ。何とかしろ」と言われそうだ。そこで、うまい案を出そう。こうだ。
 「この問題が発生するのは、特定のフォントに限られる。MSゴシック、MS明朝、IPA明朝などだ。一方、AR明朝、JS明朝、HGS明朝などは、この問題が発生しない。つまり、縦線は正しく縦線として表示される。だから、縦線のフォントを、それらのフォントに変更すればいい」

 フォントを変更するには、「一括置換」の方法で変更することもできる。あるいは、個別にフォントを変更することもできる。あるいは、文書の最初や最後に該当フォントの縦線を用意しておいて、それを文中にコピペすることで、書式もろとも文字をコピペすることもできる。(執筆中はそれがお薦めだ。)

 ともあれ、こうして対処法は示された。



 [ 付記1 ]
 どこが悪いのかというと、Word も悪いが、Windows10 が決定的に悪いのだと思う。ユニコードの都合か何かで、日本人にとっては不便になるように改悪されたのだろう。「縦書きなんていう野蛮人の用法は、世界標準の縦書きに統一してしまえ」というふうに。

 ゲイツがいなくなったあとでは、マイクロソフトの Windows は悪化するばかりだ。(さまざまな表示カスタマイズもできなくなった。メニューの色などが変えられないので、不便極まりない。)

 [ 付記2 ]
 なお、この問題は「一太郎 2019」( OS は Windows10 )では発生しない。
 となると、「 Windows10 よりも Word が悪い」と思えそうだが、Word はずっと昔の古い Word でも同じ現象が発生するので、最新版の Word だけがおかしいわけではない。
 「一太郎 2019」では正常なのは、「一太郎 2019」が特別に対策しているせいらしい。「縦書き文書のときに三点リーダーやダッシュを縦書きにしますか?」という確認メッセージが出る。そんなことは当り前なので、これまではいちいち確認メッセージなどは出なかったのだが、 Windows10 ではそういう確認メッセージが出る。
 「一太郎 2019」は何か特別な処理をしているらしい。だからエラーが起こらないのだろう。

 [ 付記3 ]
 三点リーダー(…)は、Word 上の縦書き文書で、「日本語フォント」として表示すると正常になるが、英語フォントとして表示すると 90度回転する。横書きの三点リーダが縦に二つ並ぶ。
 この場合は、英語フォントから日本語フォントに変更すれば、正しく表示される。

 このことからすると、三点リーダーやダッシュを、日本語として扱うか欧文文字として扱うか、という問題から来ているようだ。

 ともあれ、今まで正常だったものが、Windows10 からおかしくなるのだから、マイクロソフトはどうかしているね。
 


 【 追記 】
 縦線にも、罫線とダッシュがあり、双方を混同していました。申し訳ありません。
 文中の記述は、罫線としての縦線に当てはまります。
 ダッシュとしての縦線は、90度ずれた結果になります。

 本文中の記述はかなり不正確なところがあるのですが、修正しないで残しておきます。ごめんなさい。
 
posted by 管理人 at 23:26| Comment(1) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
それぞれの文字種と( ) 内は Shift JIS コード


'ー 長音  (815b)  
' ― ダッシュ(815c)
'‐ ハイフン(815d)
'− マイナス(817c)
' ━ 罫線 太(84aa)
' ─ 罫線 細(849f)

対症療法だが検索と置換で直す 本来はマイクロソフト社が対策すべき

以下が混在した例 

1 プリンター
2 プリンタ―
3 プリンタ‐
4 プリンタ−
5 プリンタ ━
6 プリンタ─
Posted by 検証家 at 2020年12月01日 09:49
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