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番組は、下記。
→ NHKスペシャル:新型コロナ 全論文解読 AIで迫る いま知りたいこと
要旨は次の4点。
(1) 湿度と紫外線の効果
湿度が高いと、ウイルスが(広く)飛散しないで、落下しやすいそうだ。ゆえに、加湿器は有効な対策となる。
紫外線も、ウイルスを無効化するのに有効であるそうだ。
(2) 交差免疫の効果
新型コロナウイルス以前に、従来型のコロナウイルスに感染した人は、体内にすでに(従来型のコロナウイルスの)抗体がある。この抗体が、新型コロナウイルスにもいくらかは効果があるそうだ。(似たものには効果がある、ということ。)……そのおかげで、重症化を免れる(※)そうだ。これを「交差免疫」という。
従来型のコロナウイルスは、中国あたりから発して、日本やアジアで流行していたそうだ。だから、日本やアジアでは、新型コロナに感染しても重症化しにくい。(交差免疫がある。)……これが、日本やアジアで重症化の率が低いことの理由だろう、と推定されている。
※ 重症化を免れるといっても、完全に免れるわけではない。重症化する割合が数分の1に低下する、という程度。ワクチンみたいな圧倒的な効果があるわけではない。
(3) マスクによる免疫獲得
マスクをすることで免疫を獲得する……という説がある。ちょっと想像しにくいが、次の理由らしい。
病院でマスクをしている職員は、恒常的にコロナウイルスに暴露されるが、マスクのおかげで、体内に入るウイルスの量は少ない。微量のウイルスを吸入すると、体内で微量の抗体ができる。そういうことを何度も繰り返しているうちに、体内で抗体がどんどん作られていくようになる。抗体を作る練習を繰り返すようなものだ。抗体作りのトレーニング。それを続けて、いつしか、ちゃんとした免疫力を獲得するので、もはや感染しなくなるそうだ。
これを「自然のワクチンだね」と番組では評していた。
(4) 後遺症の理由
インフルエンザは、呼吸器系だけに症状が出るのに、新型コロナは、全身の至る所に症状が出る。後遺症も全身で出るようだ。(これらの点は、新型コロナが「血管の病気だからだ」という説もあるが。)
特に、脳の機能低下が何カ月も続いて、ろくに思考ができない(頭に霞がかかったようになる)という症状が続くケースもある。その脳の断層画像を見ると、脳に炎症があるとわかる。詳しく調べると、脳にある血液関門ともいうべきバリアが破壊されてしまって、血液中の異物が脳内にどんどん入り込んでしまうので、脳に炎症が起こっているそうだ。
どうして新型コロナでそうなるかというと、ウイルスが脳の ACE2 受容体と結びついて、脳内に侵入するからだという。
[ 付記 ]
(4) のことから、コロナウイルスが ACE2 受容体に結びつくのを阻害する薬( ARB や ACE阻害薬 などの高血圧用の薬)を投与すればいいのではないか……と思ったが、すぐにわかることなので、すでに報告済みである。
→ 高血圧治療薬がCOVID-19重症化を予防 ACE阻害薬やARBを服用している患者は意識障害が少ない
→ ACE阻害薬とARBがCOVID-19重症化を防ぐ可能性/横浜市立大学
上記の2件とも、すでに臨床で薬剤の有効性が確認されている。二重盲検ではなくコホート研究であるが、十分に信頼性は高い。
後遺症の悪化を防ぐためにも、これらの薬の投与を推進するべきだろう。十日間ぐらいの投与なら、特に副作用があるわけでもないからだ。
( ※ なお、無症状の人は対象外。投与対象は、高熱を発症した人だけだ。また、低血圧の人にも、処方しない。降圧剤なんだから、当り前だ。)
【 関連項目 】
(2) の交差免疫の件は、本サイトですでに言及済みだ。
新型コロナに感染しても無症状や軽症の人が多い。それは、なぜか? 旧型コロナにすでに感染して、免疫を得ていたからだろう。
( → 旧型コロナウイルスと免疫: Open ブログ )
私としては独自に言及したのだが、その時点ですでに「交差免疫」として、あちこちで説明されていた、と判明した。(コメント欄の指摘)
@はコロナの特性としてまず湿度に弱い
飛沫が乾燥せず落ちるのは富岳の通りですが、
マイクロミストとして空中伝播するのが、
ウイルス系なので、防疫としてはどうか?
Aこれはもともとコロナの特性そのものかも。
だからこそインフルエンザワクチンが効かない
というか確率的に45%しか当たらない
といわれる所以の感
要は、ワクチンができる時間は掛かるし、
流行るコロナ種に対して当たる確率は低く、
ワクチンが効いたとしても、死ぬ人は死ぬ。
結局は、体が風邪に強くないと負ける。
Bそんなデータは見たことがありません。
マスクは咳クシャミで伝播する側の防疫で、
マスクロミスト化したものには効かない。
そんな報告もあったはずですが、紹介されず。
Cそもそも三月頃の報告から治らない報告多数。
プリンセス号のレントゲン結果も、
肺に濃い痕がみられ、後遺症の懸念は存在。
かつ、HIV的作用が体随所に残る可能性は、
番組通りで、且つヤンワリとした説明のみ。
エイズもどきであれば、その旨を伝えるべき
ですが、そうもいかないのでしょう。
※ワクチンがあってもコロナは毎年流行ります。
それがコロナの凄さ。ただ致死率は低い。
だからといって
ワクチンが無いからPCRで保菌者を隔離する
これは経済崩壊を招くだけでしょう。
保菌=発病=重篤=死、では全くありません。
人間の防疫機能は保菌≠発病、が匠。
老人だけ隔離、検査、対策するだけで充分。