2020年11月06日

◆ 核廃棄物の捨て場:無人島

 核廃棄物を捨てる場所としては、無人島が好ましい。

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 核廃棄物を捨てる場所として、これまでいくつかの候補地を挙げてきた。中でも最有力としたのは、釧路の海底地下だった。
  → 原発の最終処分場は 釧路に: Open ブログ
  → 核のゴミの最終処分場: Open ブログ(2020年10月09日)


 ところが、その案に対しては、「地下水脈が汚染される危険がある」という指摘が来た。(上記項目の二番目の最後)
 なるほど。そういう問題があるらしい。いくら対策をしっかりやっても、10万年という長期にわたる保管なので、地下水脈が汚染される危険が生じるらしい。地盤が安定していないところだと、問題が起こりがちであるようだ。
 また、そのせいで、ドイツでは適地がなくなってしまったらしい。というのは、地下水脈の存在しない岩塩鉱を適地として候補に挙げたのに、そこに雨水が染みこむ可能性が指摘されたからだ。
 となると、結局、適地はどこにも存在しないことになる。しかしそれでは、高濃度の核廃棄物を地上に一時保管することが継続することになり、最悪だ。困った。どうする?

 ──

 そこで、困ったときの Openブログ。何とか案を出そう。こうだ。
 「地下水脈が汚染される危険があるのなら、それを前提として受け入れる。地下水脈が汚染されない場所を捜すのではなく、地下水脈が汚染されても構わない場所を捜す。それは、無人島だ」

 たとえば、歯舞諸島という案がある。前にも述べた。
  → 原発の最終処分場は 歯舞に: Open ブログ

 他方、今回新たに考えたのだが、他にも無人島がいくつか考えられる。
 たとえば、小笠原諸島の兄島、弟島だ。ここは無人島なので、ここに核廃棄物を貯蔵してもいい。万が一、地下水脈が汚染されても、被害を受けるのは兄島と父島だけだ。万が一の場合には、それらの住民が避難するか、地下水を使わないか、そのいずれかにすればいい。大問題にはならない。

 同様に、母島の周囲にも、姉島、妹島、姪島がある。そのいずれも無人島だ。この場合も、同様の対処が取れる。

 以上の各島は、現在は無人島で、自然保護がなされている。今後、核貯蔵施設を建設した場合には、一時的に建設工事の人が居住するが、その後は原状回復され、元の自然の土地になる。しかも、「核があるので危険な土地」とされて封鎖されるので、10万年に渡って自然保護がなされる。
 危険であることが、かえって自然保護に役立つわけだ。一石二鳥というものだ。

 さらに言うと、もっといい場所がある。それは、周囲に誰もいないような、完全な無人島だ。たとえば、次の例がある。
  ・ 硫黄島
  ・ 南硫黄島
  ・ 歯舞諸島
(ロシアとの係争地)
  ・ 久場島
(尖閣諸島の北東にあり、中国・中華民国との係争地)

 これらもまた、他から離れた無人島なので、地下水脈の汚染があったとしても、問題は限定される。

 日本は、こういう絶海の孤島に恵まれているので、その分、核廃棄物を保存するための場所があることになる。

 これを一案として提案しておこう。

 ※ 台風で運搬船が水没する、という危険はあるが、そういう危険を察知しておけば、台風の時期の運航を中止すればいいだけだ。昔と違って、今は衛星写真があるので、台風の予報は可能だ。

 ※ ちなみに、伊勢湾台風の被害があったのは、1959年であり、このころはまだ 気象衛星はできていなかった。初の気象衛星は1960年4月1日に打ち上げられたタイロス1号である。その後、タイロス3号は初めてハリケーンを撮影することに成功し、タイロス5号からはおおむねハリケーンシーズンに運用された。( → Wikipedia

 ※ 沈没対策としては、浮きを付けるという案も考えられる。空気の入った大きな金属容器に核廃棄物を入れて、比重を水よりも軽くする。これなら、船が沈没しても、核廃棄物入りの金属容器は、水に浮く。あとで、回収可能だ。




 【 関連項目 】

 → 放射性廃棄物の地下貯蔵の研究:幌延: Open ブログ
  地下に貯蔵するときのやり方。

 → 核廃棄物の捨て場:宇宙: Open ブログ
  地上がどこも駄目になったら、宇宙に捨て場がある。コストはかかるが。
 


 【 関連サイト 】

 朝日新聞に特集記事のページがある。識者3人の意見。
  → (耕論)核のごみ、解はどこに 小泉純一郎さん、松延宏幸さん、大沼進さん:朝日新聞

  ※ 特に有力な意見があるわけではないが、話のついでに紹介しておく。
 
posted by 管理人 at 23:50| Comment(2) |  放射線・原発 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
島っていうのは、海水を除いて考えると、山の山頂な訳で、山頂から穴掘って核廃棄物を埋めるっていうのは、最悪手だと思う。常識的には、プレートの境界から離れた位置が、地殻が安定していて適地ということでしょうが、それだと日本には適地はないということになってしまうのか。
Posted by ゴース at 2020年11月07日 07:54
 日本列島全体が褶曲山脈です。
 安定した地盤を求めるより、地下水が漏れることを前提に考えた方がいい。

 あと、狭い日本で、山間部でない平野部に施設を置くのは、無理でしょう。あたり一帯を居住禁止にしたら、莫大な面積が必要となる。やるとしたら、北海道の原野ぐらいだが、そこも農業に利用されているので使用不可。

 今回、立候補した二箇所の場所は、いずれも北海道の山間部。
 http://openblog.seesaa.net/article/477832167.html
 
 山頂ではなく、谷間にするつもりなんだろうけど、地下水の意味では、余計に危険だ。
Posted by 管理人 at 2020年11月07日 08:23
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