2020年10月23日

◆ トヨタが電気自動車を発売

 トヨタが久々に電気自動車を発売した。あまりにも出遅れだが。

 ──

 記事は下記。
 トヨタ自動車は22日、電気自動車(EV)「レクサスUX300e」を国内で発売すると発表した。135台を限定販売する。トヨタがEVを国内で市販するのは1996年のスポーツ用多目的車(SUV)の「RAV4」以来。現在主流のリチウムイオン電池を搭載した市販車は国内初となる。
( → トヨタがレクサスEV 国内で135台限定販売:朝日新聞

 「国内初」とあるが、それ以前のトヨタの EV は、ニッケル水素電池のものがあるだけだったからだ。
 1996/07/22  トヨタ自動車(株)は、高性能ニッケル水素電池を搭載した電気自動車. 「RAV4 LEV」をトヨタカローラ店を通じて本年9月1日より発売する。 なお、販売は当面関東、東海、近畿地区から開始する。
  → トヨタ、電気自動車「RAV4 L EV」を発売  1996/07/22

 ニッケル水素電池の EV というと、実用的なものではなく、実験的な試験販売のモデルであったにすぎない。
 実際に実用レベルで市販される車が出るのは、トヨタ史上で初めてのことだと言える。





 とはいえ、販売の規模がショボイ。
 2020年度は135台の限定販売で、2020年11月4日までに申し込んだ顧客から抽選の後、商談となる。
( → レクサス初のEV「UX300e」が日本発売、2020年度は限定135台 - MONOist(モノイスト)

 国内ではたったの 135台だけの販売だ。これではまともに市販したことにはなるまい。
 それでも欧州ではもっと多く販売するようだ。基本的には欧州優先である。というのは、排ガス規制があって、ある程度以上の EV を販売しないと、ガソリン車まで販売できなくなってしまうからだ。そういう事情で、なけなしの EV をなるべく欧州で売ろうとする。
 これはホンダの EV もそうだ。Honda e は、国内では年間で 1000台しか販売しない。理由は同じ。
 聞くところによると「販売の中心が欧州である」という。理由は、2021年から強化される二酸化炭素(CO2)排出量規制のCAFE(Corporate Average fuel Efficiency=企業平均燃費)を達成するためだ。このため、欧州販売用のリチウムイオンバッテリー確保が優先され、日本で販売できる台数が制限されたのだという。
( → Honda e(ホンダ e)日本発売? 国内販売計画台数は年間1000台だけ | EVsmartブログ

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 トヨタであれ、ホンダであれ、まともな EV を販売し始めたのが、ようやくこの秋からだ。あまりにも出遅れだ。しかも、その販売台数がきわめて少ない。試験販売というレベルに近くて、まともな商業レベルになっていない。
 まったくひどいものだ。

 いつまでたっても飛ばない MRJ の真似をしたわけじゃあるまいが。



 [ 付記 ]
 どうしてもっと大量に生産しないのか? たぶん、設備投資ができないからだと思う。大量生産の設備を構築するには、数百億円規模の投資が必要となりそうだが、それだけの金を出せないのだろう。
 特に、自分の工場の投資だけでなく、部品会社の投資ができないのだろう。(そんなに資金力のある部品会社は多くはない。もともと小規模の下請けが多いんだし。)
 
 現実には、現在の価格では、赤字生産だと思われる。価格はライバルとの比較で決めざるを得ないが、生産台数が少ないからには生産コストは高いはずだ。 500万円で売るとしても、実際の生産コストはこれを上回っていそうだ。とうてい利益が出るはずもなく、むしろ赤字を出しているはずだ。
 トヨタとホンダの先行きはかなり暗い。

posted by 管理人 at 19:48| Comment(0) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
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