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プラセボ効果だけを狙った錠剤が話題になった。
面白い。これを商品化した人のアイデア凄いな。そんな需要があるとは。 pic.twitter.com/5p3Fkqsvrd
— てとら@ITなんでも屋 (@TETRA_IT) October 20, 2020
これを作った方、元々は製薬会社に勤めていて、会社にプラセボ薬を作りたいと提案しても却下された為、ひとりで起業して作成したそうです。
— itayan (@itayan_itaenne) October 21, 2020
僕の母も認知症で薬の要求が頻回な時にこれを使って、気持ちの面で助かりました。
これについて、「なるほど」という感想が多い。
→ 「これが本当の『病は気から』」Amazonで"全く効果のない薬”が売っていた
→ はてなブックマーク
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何だか今になって話題になっているようだが、この話は数年前にも話題になったことだ。
また、イギリスでは、プラセボを専用で処方する(半)医療制度もあるそうだ。それを「ホメオパシー」という。普通の病院とは別のシステムで、一種の心療内科みたいな役割を果たしているらしい。(カウンセラーみたいな仕事。)
日本ではホメオパシーがかつて大きく批判されたが、あれは、ただのプラセボを超高額で売ったから、詐欺の一種と見なされた。しかし、今回のプラセボは、1錠 33円ぐらいだから、詐欺ではないようだ。
https://amzn.to/3dLTDfl
とはいえ、ただのビオフェルミンとかビタミン剤とかなら、1錠 10円以下でも入手できる。
https://amzn.to/3mcahaV
https://amzn.to/3oiOrED
こっちの方が値段も安いし、こっちの方がいいだろう……と思ったのだが、「値段が高いものほど効果がある」という解釈もあるそうだ。
とはいえ、薬を与える人と飲む人とは別であるはずだ。薬を買う人は、安く買ったあとで、「高額の特効薬ですよ」と嘘をついて、相手に与えればいいだけだろう。
問題は、パッケージかもね。そのあたりは、先に紹介した記事のツイートでも見て考えてください。
→ 「これが本当の『病は気から』」Amazonで"全く効果のない薬”が売っていた
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さて。それとは別の話だが、日本ではトクホというものがある。けっこう、うさんくさい。
「トクホなんて、たいして効果もないくせに、効果があるというふうに過剰に宣伝して、高値で売りつけているだけだ。こんなのは、プラセボを売っているのも同然だろう」
と思ったので、念のためにググったら、次の記事にぶつかった。
→ プラセボ効果 | 医学博士の健康ブログ | 株式会社 国際友好交易
ここには、こうある。
3月30日号(13号)と3月30日号(14号)の週刊新潮から「トクホの大嘘」として発売されています。3月30日号では、最も多く使われているトクホの成分である難消化性デキストリンについての特集です。この成分を含んだコーラやお茶のキャッチコピーは、「食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて、食後の中性脂肪の上昇をおだやかにする」というものです。しかし、実際の効き目は摂取量の1.2%の減少のみで、誤差範囲程度の微々たるものであることを解説しています。
トクホには効果があるとされるが、その効果というのは、統計誤差ぐらいの意味しかないらしい。ではなぜこんな馬鹿げたトクホという制度があるのか? 上の記事には、こうある。
トクホは、表向きは国が効果のある健康食品にお墨付きを与える制度ですが、実際は役人の天下り先を確保するための制度で、トクホを審査する機関と認定する機関の職員の殆どが天下り役人です。トクホの認定を受けるには1件につき約1億円の費用がかかりますが、これが天下り役人の給与となり、この1億円はトクホを信用して購入している消費者から回収しています。
また、トクホを取得するには査読委員(審査委員)のいる医学雑誌に研究成果の論文を掲載する必要があるのですが、殆どのケースでは論文の提出者と査読委員がなれ合いになっている医学雑誌への投稿なのです。言い換えると、トクホの論文を掲載するために立ち上げたような医学雑誌への掲載なのです。従って、一流の医学雑誌には受け付けてもらえないような内容であってもOKなので、データの信用性は低い場合が多いのです。
健康食品のうち、本当に効果的な商品はほんの一握りであり、多くはプラセボ効果(思い込みによる効果)しかありませんので、よく吟味することが必要です。
というわけで、トクホというのは、やっぱり、ただのプラセボも同然であるようだ。
ただし、それが堂々と箔を付けて売っているのはどうしてかというと、業者と政府が結託して、詐欺を働いているかららしい。
※ どうしてこういうことがまかり通るのか? たぶん、自民党に献金しているからだろう。自民党そのものが詐欺と結託した正当であることは、長年の土木業者との癒着を見れば明らかだ。最近で、電通やパソナも結託しているようだ。
【 関連項目 】
似た例で、コエンザイム Q10 というのもある。これも、トクホと同様で、効果が判明していないのに、「効果があります」と言って、高い値段で売りつける。その元締めは、あの悪名高いカネカである。
→ 健康詐欺の広告(朝日): Open ブログ
→ コエンザイム Q10 とカネカ: Open ブログ