2020年09月21日

◆ 枝野の経済政策(自然エネ)

 立憲・枝野の経済政策(自然エネルギー推進という方針)を評価する。

 ──

 菅首相が「デジタル庁」という方針を出したあとで、立憲・枝野がこれを否定して、かわりに自説を述べた。「自然エネルギー推進で経済成長」という方針。
 まず日本を、自然エネルギーで回っていく国にしましょう。21世紀は、世界の国々が自然エネルギーを求めています。
 もう「温暖化対策だ」なんだかんだと言って、いままでのエネルギーは変えていかなきゃならない。世界が思っています。
 日本は、ここでは世界をリードできるんですよ。
 国として明確に、世界の自然エネルギーをリードしていく。
後ろ向きのデジタルじゃなくて、前向きの自然エネルギーでこの国は食って行こうじゃありませんか。
 これみんなを幸せにするんじゃないですか? この目の前の3つの、短期的な組み合わせと、ベーシックサービスと、そして自然エネルギー立国で、日本の経済を、未来に向けても足場からも元気にしていく。私たちには具体的なビジョンがあります。
( → 立憲民主党の枝野代表「デジタル化は後ろ向き」批判、本当は何を言ったのか? 発言部分書き起こし(篠原修司)

 この文章全体を読んで、「???」と思った人が多いようだ。
  ・ デジタルの話題と自然エネルギーは、関係ない。次元が異なる。
  ・ 自然エネルギーで経済成長など、夢物語だ。

 これがまあ、大方の反応だろう。
 ただ、それとは別に、私は事実ベースで指摘しておこう。

 ──
 日本は、ここでは世界をリードできるんですよ。
 国として明確に、世界の自然エネルギーをリードしていく。

 日本が世界の自然エネルギーをリードしていくというのは、ありえない。何を妄想しているんだか。

 事実を示そう。太陽光パネルの生産量は、世界ではこうだ。


solar-panels.jpg
出典:SOLAR JOURNAL


 世界の生産量の7割以上を中国が占めて、日本はたったの 1.2% だ。これは 2018年の数字だから、2019年ではたぶん、1% を割っていると思える。
 単に少ないだけではない。韓国、マレーシア、欧州、インド、カナダ、米国の後塵を拝している。台湾と同レベルだ。同率7位か。もうすぐ落後して生産停止になるのが目に見えている。
 なのに、「日本が世界の自然エネルギーをリードしていく」だと? 呆れるしかない。

 ──

 さらに言えば、風力はどうか? これはもう、先に述べたとおりで、日本は生産から撤退している。日立も三菱も、もはや風力発電の生産は中止している。
  → 風力発電を拡大するべきか?: Open ブログ
  → 洋上風力を推進すべきか?: Open ブログ

 日立も三菱も、自社製品は生産せず、欧州の会社の製品を輸入販売するだけだ。もはや販売業者に成り下がってしまっている。(ただし、製品のメンテ・サービスもしている。自動車のヤナセみたいなものか。)

 いずれにせよ、もはや日本には風力発電のメーカーは存在しないも同然だ。なのに、「日本が世界の自然エネルギーをリードしていく」だと? 悪い酒でも飲んだのだろうか? 頭にウジでも湧いたのだろうか? どっちにしろ、ひどい妄想だ。本気でそんなことを言っているのなら、精神病院にでも入った方がいいだろう。

 ──

 ただし、問題は、これだけではない。
 枝野が妄想を抱いているというだけのことなら、ただの個人の問題だから、科学に無知な政治家をいちいち批判する必要などはない。
 問題は、別にある。こういう無知な政治家のトンデモな政策を、立憲民主党が、党の基本政策として掲げている、ということだ。「原発廃止、自然エネルギー推進」というやつだ。
 党の一人が馬鹿な政策を唱えるのというのなら、まだ許容できる。しかし、たった一人の馬鹿な政策を、党が全体として掲げるというのでは、あまりにもひどすぎる。
 これは「裸の王様」の状態か? 馬鹿な王様のデタラメを、誰も訂正できないということか? そうかもしれない。
 しかし、むしろ、「立憲民主党は、まともな政党ではない」と判断した方がよさそうだ。この党は、近代的な政党ではない。王様の気まぐれな思いつきに、残りの全員が追従する、という体になっている。ほとんど個人商店に近い。「立憲民主党」というより、「枝野個人商店」というのに近い。
 そして、それは、民主主義とは正反対の、独裁専制に近い。
 また、それは、経営者としては最悪の経営能力しかない、ということだ。そこには上意下達があるだけだ。ボスは部下の業務遂行能力をまったく生かしていない。……これは、経営能力が皆無だということであるから、首相としての能力は欠落しているとも言える。

 立憲民主党が、政党としてまともに政権能力を獲得しようとするのであれば、まずは、枝野を解任するべきだろう。その上で、経営能力のある人物を、党首に据えるべきだろう。……そういう人物が党内にいるかどうかは不明だが。



 [ 余談 ]
 ついでだが、河野太郎も、馬脚を現したようだ。

 (1) 行革の提案をブログのフォームで受け付けます……と表明したら、4000件もの提案が殺到して、やむやく受付停止になったそうだ。
  → 「縦割り110番」に4000件 河野行革相「処理力オーバー」:時事
 馬鹿じゃなかろうか。処理件数がオーバー状態になるのは、予測できるはずだ。だから、正しい方針は、「専用のメールアドレスを用意して、そこで受け付ける」ということだ。
 このくらいのことは、省内のIT担当者と相談すれば、すぐにわかることだ。部下にまともに命令することもできないのだとしたら、大臣としての業務遂行能力に疑問符が付くね。ひどいものだ。

 (2) 深夜に閣僚がリレー方式で就任会見を開く慣習を批判した。
 菅政権の閣僚20人の就任会見は慣例通り、首相会見、初閣議、官邸内の階段での記念撮影などを終えた後、首相官邸の記者会見室で順番に行われた。毎日新聞によると、首相会見が夕方や夜となることが多いため、閣僚会見は深夜になることが多いという。
 河野氏は以下のように答えた。
 「スピード感……。たとえば、この記者会見も各省に大臣が散ってやりゃあ、もう今頃みんな終わって寝てますよね。それを延々、ここでやるというのは前例主義、既得権、権威主義の最たるものだと思いますんで、こんなものさっさとやめたらいいと思います
( → 河野太郎氏、深夜の閣僚20人リレー会見に苦言。「こんなものさっさとやめたらいい」(ハフポスト日本版)

 「各省に大臣が散って」というが、そんなことをしたら、大臣の数だけ、記者の数が必要となる。大臣が 20人だから、記者も 20人だ。朝日や読売や NHK などの各社が、1社あたり 20人もの記者を用意する必要がある。
 現実にはそんなことはできないから、有力閣僚である2〜3人だけが記者会見をして、他の大臣は「記者が誰もいない」という会見場で一人で寂しく会見をすることになる。たとえば、河野太郎もそうなるはずだ。
 そこまで思いが及ばないんだろうか? 思いつきで発言するのも、いい加減にしてもらいたいものだ。

 ──

 菅首相ならば、もうちょっとはマシだ……と思いかけたが、この人も、「ふるさと納税」という自分の思いつきアイデアを強行した。口に出すだけでなく、強行して、反対者を粛正した。ひどいものだ。
 枝野も菅義偉も、どっちもひどい独裁体質だ。一方、河野太郎は、道化体質だ。
 三人合わせれば、チャップリンができるね。








sanbaka.jpg











 【 関連項目 】

 → デジタル庁の設置: Open ブログ
posted by 管理人 at 23:10| Comment(4) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
(2)(河野行革相は)、深夜に閣僚がリレー方式で就任会見を開く慣習を批判した。

⇒ 全閣僚の人事は、臨時国会初日(9/16)の朝刊に既に載ってました。その前の晩から、NHKでは選挙の当確よろしくピンポンピンポンと速報がうるさかったので、9/15の深夜〜9/16の未明には決定していたはずです。
 それならば時を移さず、9/16の朝6時くらいから会見をやって、臨時国会が始まる朝10時までには終わらせればよかったですね(積み残しはまた夕方以降ということで)。まだ天皇に「任免(憲法7条)」されてもいないのに〜云々、といった声が聞こえてきそうですが、それについては、当の菅氏自身が天皇に「任命(憲法6条)」されていない自民党総裁の立場でありながら、内閣人事をマスコミに垂れ流してそれがでかでかと報道されているのですから、全然構わないでしょう。大臣・長官としての正式な職務を遂行するのではなく、「就任にあたっての抱負」を述べるのですから、会見の趣旨どおりです。
 ただし本来のスジから言えば、菅首相が国会で内閣としての所信表明(演説)をした後に、それを受けて各閣僚が自らの所信や抱負を会見を通じて発表すべきですが、親玉がこれを平気で省略して国会を僅か3日間で閉じているのですから、何をかいわんやでしょう。
Posted by かわっこだっこ at 2020年09月22日 13:20
縦割り110番を
「ブログのフォームで受け付け」ではなく、
「専用のメールアドレスを用意して、そこで受け付ける」
ということを提案されていますが少し記事を読み違えている気がします。

処理力がオーバーになったのは河野太郎自身であり、
サーバがダウンしたわけでもなんでもありません。
これ以上件数が増えたら河野太郎が読み切れないので受付をあえて停止したのです。
なので、メールアドレスで受け付けても同じことが起きたと思います。

もちろん、個人ブログで受け付けることのリスクはあるので処理云々とは別の問題はありますが。
Posted by じん at 2020年09月22日 21:16
 ちょっと説明不足だったかな。

 独自のメールアドレスだと、パスワードを共有することで、職員の誰もがメールを閲覧できます。データの共有が可能。ゆえに処理を職員に委託できる。

 フォームだと、河野太郎のメールアドレスに届くので、それを他人が閲覧できるわけがない。また、仮に閲覧できるとしたら、秘匿性が解除されてしまって有害だ。いずれにせよ、処理を職員に委託できない。だから自分で処理するしかなくなって、上限に達してしまう。
Posted by 管理人 at 2020年09月22日 22:50
なるほど。私が読み違えていました。
なお、河野太郎自身が反省しています。
「自分ですべてに目を通すと行った手前、これ以上の処理はできない」と。
縦割りに関係がある情報だけならせいぜい100件くらいだと思っていたようです。
それなら個人宛でも本人がすべて処理できると思っていたようです。
だからスピードを重視して確信犯的に個人宛にしたようです。
4000件のほとんどは縦割りとは無関係な情報でしょうから本人の予想は間違ってないと思いますが、
無関係情報(ノイズ)が相当紛れることを予想できなかったのは残念です。
再開されるときは、管理人さんの言う通り、
職員に1次精査をさせて整理された情報だけを受け取る形にするでしょう。
Posted by じん at 2020年09月23日 15:40
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