2020年09月13日

◆ 寿命と握力

 寿命と握力は関係しているそうだ。握力が少ないと、寿命も短くなる。

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 これは NHK のガッテンで特集されていた。
 握力が低下すると、様々な病気による死亡リスクが増加してしまう
 握力は全身の筋肉量を反映する指標に!
 全身運動を継続すれば握力もUP!

( → 意外な寿命バロメーター!握力で死亡リスクがわかっちゃう!? - NHK ガッテン!

 握力と寿命が直接的に関係する、という話ではないようだ。
 握力は、全身の筋力の指標となっているので、握力の強弱を見れば、全身の筋力の強弱がわかる。握力の弱い人は、心筋の力も弱いので、心臓の病気になりやすかったり、さまざまな生活習慣病の原因となったりする。
 握力が弱い人たちは、平均値の人たちより病気による死亡リスクが高くなってしまうというのです。
 握力は腕のごく一部の筋肉の強さを表しているだけのはずなのに、いったいなぜ全身の健康状態と深い関係があるのか? 実は握力は、全身の見えない筋肉の量を反映する「バロメーター」。

 以上については、下記ページも参考になる。
  → 「握力の強さ」と「長生き」の関係。カナダの大学による調査結果に驚き
  → 新研究が語る「筋力の弱い人は寿命が短い傾向がある」、その可能性

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 NHK の番組では、実験があった。「手の筋肉をまったく使わず、足の筋力だけを強化する」というふうにして過ごした若手男性2名が、3週間後には、握力が大幅アップという結果になっていた。下半身を鍛えると握力が増すという不思議。
 その理由は、こうだ。
 スクワットなど、全身の大きな筋肉を継続して動かすと、体内で筋肉を合成する物質が作られます。とくに「IGF-T(アイジーエフ・ワン)」と呼ばれる物質は、血液にのって全身に運ばれ、筋肉をどんどん作ってくれることがわかってきています。そうした物質がたくさん出ていれば握力もアップしますが、逆に全身の筋肉をあまり動かさず筋肉を合成する物質が出ていないと、握力だけを単独で鍛えることは難しいため、握力は上がりません。

 IGF-Tというのは、筋力増大ホルモンという感じで、ステロイドや成長ホルモンみたいな効果があるようだ。この物質を入れたマウスは、それだけで筋力が大幅に増大したそうだ。

 さらに詳しい情報を求めて、ネットを探ると、次の記述が見つかった。
 そこで注目されているのが、成長ホルモンに似た「インスリン様成長因子」(IGF-1)という物質です。これは肝臓から分泌されますが、トレーニングをすると筋肉からも分泌され、筋肉自身に働きかけたり、筋サテライト細胞(筋線維の再生のために必要な細胞)という幹細胞の増殖を促したりと、局所的に働いて筋肥大に貢献することがわかっています。
 では、筋肉にIGF-1を効果的に分泌させる刺激はどういうものかというと、瞬間的に大きな力を出すタイプのトレーニングではありません。少し長い時間、筋線維が頑張って力を出すということが重要になります。それはやはりトレーニングの容量を増やすということです。
 メカニズムは完全に解明されていませんが、容量の大きなトレーニングを行うと、一過的に成長ホルモンも強く分泌されます。ですから、成長ホルモンのよく出るトレーニングが、筋肉にIGF-1を作らせることと同様の刺激である可能性は高いと思います。
( → 筋肉を太くするカギを握る「インスリン様成長因子」とは (2ページ目):“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学:日経Gooday(グッデイ)

 筋力アップというと、短時間に強い強度のトレーニングが重要だと思われているが、実は、「少し長い時間、筋線維が頑張って力を出す」というタイプのトレーニングが重要であるようだ。特に、記録や勝負を狙うスポーツマンではなく、健康増進を狙う一般人の場合はそうだ。

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 そこで私も考えて実行してみたのだが、スクワットや腕立て伏せや腹筋のような本格的なトレーニングとは別に、単に「全身の筋力を引き締める」というタイプのトレーニングが、簡便で、有効だ。
 これだと、テレビを見ている間にも実行できるし、ジョッギングをしている間にも実行できる。その間に、腕・腹部・背面の筋肉に力を入れるだけでいい。体を動かすことはなく、筋力だけを高める。特に、下腹部を引き締めるように、筋肉に力を入れるといいね。

 これと呼吸法を組み合わせたのが、美木良介の「ロング・ブレス」だ。
  → ロングブレスとは | ロングブレスダイエットの美木良介 Official Web Site
  → ダイエット、肩こり・腰痛改善に劇的効果!アララ、動画で学べる「ロングブレスダイエット」





 動画を見るだけなら、お金を取られるわけではないので、構わないだろう。
 ※ ただし、宣伝は「効能が過剰で、詐欺っぽい」とう点もあるので、割り引いて受け取った方がいい。
 
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 ともあれ、日ごろから、ダラダラしないで、パキッとした感じになるように、筋肉に力を入れるようにするといい。そうすると、姿勢も正しくなる。
 だらけた姿勢をしているということは、それだけで、筋肉力が入らないで、だらけた筋肉体質になっているということだ。それは寿命を縮める。そう理解しておこう。

 ※ ここでいう「寿命を縮める」というのは、「ポックリ死ぬ」という意味ではなく、「病気で苦しんで、ベッドに寝たまま、息も絶え絶えに、喘ぎながら死ぬ」という意味だ。なるべく不幸な死に方を想像しよう。「死んだっていいさ」なんて強がっている人ほど、哀れな死に方を想像するべきだ。


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posted by 管理人 at 20:30 | Comment(0) |  健康・寒暖対策 | 更新情報をチェックする
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