2020年08月30日

◆ 地下タンクに転落(事故)

 重機で作業していたら、地下タンクに転落して死亡する……という事故があった。恐ろしい。

 ──

 これは肝を冷やす事故なので、夏の怪談みたいに、神経が涼しくなる感じがした。怖いよね。
 横浜市金沢区の旧米軍施設「小柴貯油施設」の跡地で、土砂の仮置き作業をしていた男性作業員が、使っていた重機ごと行方不明になった事故で、横浜市消防局は28日夕、直径約45メートル、深さ約30メートルの貯油タンク内で男性を発見した。男性は現場で死亡が確認された。市消防局は重機ごとタンク内に転落したとみている。
 タンクには鉄やコンクリート製のふたがあり、上部を土が覆っていたが、一部が崩れ落ちていた。
( → 米軍跡地の転落事故、男性の遺体発見 重機の操縦室から:朝日新聞

 土の上で普通に作業していたら、突然、足元の地面が陥没して、一気に奈落の底へ転落。逃げ出す暇もなく、重機もろとも溺死。
 「助けてくれえ〜! あ、あ、あ、くるし……」
 と言いながら死んでいく。恐ろしい。

 ──

 どうしてこんなことが起こったのか、不思議に思っていたが、30日の朝日新聞・地方版に情報があった。横浜市はこの地下タンクの存在を認識していて、このタンクの上を除いた場所で作業するように指定したという。ところが、作業員はそれを知らなかった。担当した会社は、孫請けの会社だったから、情報が伝わらなかったらしい。
 一方、横浜市が地下タンクの存在をきちんと伝えていたかも疑わしい。存在を教えないまま、「この上には来るな・近づくな」と言っただけなのかも。
 それを聞いた会社は、「単なる伝達情報の一つ」とだけ捉えて、簡単に連絡していたら、孫請けまでの途上で、情報がこぼれ落ちた……ということはありえそうだ。

 結局、原因は「危機意識の欠落」だったことにある。非常に大きな危険性があるにもかかわらず、横浜市も、受注会社も、下請け会社も、いずれも危険性を軽視していた。そのせいで、最終的なしわ寄せは、作業員に集中した。
 
 ──

 では、対策は? 
 まずは、関係者の全員を、業務上過失致死罪で起訴するべきだろう。
 さらに言えば、横浜市(などの自治体)のマニュアルを全部書き換えるように、国交省が業務改善指導通知を出すべきだ。
 「大きな危険性がある場合には、きちんと連絡すること。証拠文書を残して、担当者に署名捺印させること。失念した場合には、業務上過失致死罪に処せられるかもしれないと注記しておくこと」
 こういう改善措置が必要だ。さもないと、作業員の幽霊が出て、「うらめしや〜」と呪いをかけるぞ。
 
posted by 管理人 at 14:35| Comment(5) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最初から危険な場所と分っていたなら柵で囲って立入禁止にしておくべき
Posted by 老人 at 2020年08月31日 07:41
 米軍跡地なので、もともと全体が柵で囲われて立ち入り禁止のはず。
Posted by 管理人 at 2020年08月31日 08:00
公園計画をみると蓋がされているものは今回蓋が落ちたものを除いてそのまま上を芝生?として整備する予定だったようですね。埋め戻しでは予算がかかるとはいえ老朽化を考えたら恐ろしいですね。
Posted by 権兵衛 at 2020年08月31日 10:30
まさに真夏のホラーそのものですね。動画で見るだけでもゾクゾクしてきちゃいました。きれいな公園整備計画図がありますが、むしろホラー・ホールとして残した方が有名になりそうです。でも詳細調査したらまだまだ遺骨の一つやふたつ、出てきても不思議でないような・・・ 米軍から返還されて5年、横浜市は何を考えてきたんでしょう。想像力の欠如でしょうか? 当局から整備委託されてから一工事人の人生が奪われる事件に至る流れそのものがホラーのような気がしてきました!!!
Posted by 花咲じいじ at 2020年08月31日 13:41
グーグルマップで「(仮称)小柴貯油施設跡地公園」を検索すると、航空写真ではまだ蓋が乗っている現場を見ることが出来ます。恐ろしい事故ですね。近くには蓋を支えているトラスが崩壊して水没しているタンクも見えていて同じように水深?30mだったらと思うと震えてしまいます。
Posted by sara at 2020年09月01日 13:18
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