──
コロナ致死率の政府データが出た。
専門家組織の会合で、流行の第1波と第2波の感染者の致死率などについて国立感染症研究所の分析結果が報告されました。
報告によりますと第2波は第1波に比べて感染者数が多いものの、全体の致死率は 4.7%と低かったということです。
( → 新型コロナ第2波、70歳以上の致死率25.9%|TBS NEWS )
4.7%という数字はあまりにも高すぎる。ちなみに、私が先日に出した数値は、0.90%だ。
→ 東京都と全国の死者数: Open ブログ
この数字は、8月11日〜8月18日の死者数と、その三週間前の感染者数を比較して、比率を取ったものだ。
一方、今回の政府の数値は、第二波の全体を取っている。そこで、改めて数字を取ろう。
→ Japan Coronavirus: Worldometer
マウスポインターを当てると数字が出る仕様なので、画像をそのまま引用することはできない。上記リンクのページに移って、自分で調べてほしい。すると、おおよそ次の数字が得られる。(第二波の全体で。ただし8月22日まで。)
・ 死者数 …… 150人。
・ 感染者数 …… 4.3万人。
一方、記事によると、致死率は 4.7%ということだ。死者数が 150人だから、感染者数は 3100人程度だったことになる。これは 4.3万人に対して、1割以下だ。
感染から死亡まで2〜3週間程度のタイムラグがあることを勘案して、最近の感染者数をいくらか除去しても、4.3万人が 3万人になるぐらいだろう。これでも 3100人の 10倍だ。
要するに、政府の 4.7%という数字は、実際よりも1桁多くなっている。これはおかしい。
政府が計算ミスをしているのか?
私が計算ミスをしているのか?
話がどうにも食い違いすぎている。
──
そもそも、世界中で、第二波の致死率は第一波の致死率よりも、大幅に下がっている。
また、日本でも、死者の総数は、第一波に比べて第二波は大幅に下がっている。
・ 第一波の死者数 …… 925人
・ 第二波の死者数 …… 150人
一方、感染者数は、第二波の方が圧倒的に多くなっている。
・ 第一波の感染者数 …… 17,000人
・ 第二波の感染者数 …… 43,000人
どう考えても、第二波の致死率は大幅に低下している。
今回の政府の数字は、あまりにもメチャクチャであるというしかない。
[ 付記 ]
これについて私が説明を付けるとしたら、こうだ。
「政府の数字は、日本全国の数字ではなく、全国病院における入院患者の致死率だけを見ている。現実には、入院しないで、自宅療養や軽症者施設にいる人が、入院者の 9倍ぐらいいる。そこでの死亡者はゼロだから、計算に入らない。……かくて、政府の調べた致死率は、実際の 10倍になる」
これで説明が付くと思うが、いかが?
【 追記 】
コメント欄で指摘を受けたが、
> SNS上では「特定の一週間で計算してるのが問題ではないか?」と取り上げられてますね。
> https://togetter.com/li/1581372
とのことだ。
特定週だけ取り出して
5/25〜5/31: 6% =62/1,033
8/13〜8/19: 4.7% =80/1,702
ということらしい。
原文では説明文に「値は各期間の観察終了直前7日間の平均値」と記してあるので、もともと見当違いな数字を採用しているようだ。
計算がおかしいのかと思ったら、どうやらそうではなくて、頭がおかしいらしい。
⇒ とりあえず、その一次資料を提示します。
下の PDF の3ページ目です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662183.pdf
これによれば、第2波(6/1〜8/19)については、
死亡者数:219人
感染者数:41,472人
全年齢の粗致命率:4.7%(4.4-4.9)
なので、上の2つについては、筆者のいつもの Worldometer から読み取られた数字とあまり変わりませんね。
なお、上記資料は、「第6回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(8月24日)」の資料3≠ニいうものです。他の資料については、下記のリンクから(第6回以外も)全部見れます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html
ただし、今回発表の第2波の粗致命率(粗致死率)4.7%というのは、私も未だよくわかりませんので、整理して考えてわかったら、またコメントします。取り急ぎ。
ただし、そのファビピラビルを使用した患者がどのくらいいたかという割合は、第1波(ここでは6/5までに入院した患者)よりも第2波(ここでは6/6以降に入院した患者)のほうがやや少ないようです(軽症・中等症で61.6→50.0%、重症で77.2→61.9%)。この使用実績が正しいのであれば、筆者がかねてから主張されている「第1波のときは使わなかった(使えなかった)アビガンを、第2波のときは積極的に使った。このおかげで、日本における重症化率や致死率は、欧米諸国に比べて著しく下がった」ということについては、真偽を慎重に再検討されるべきかもしれません。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662183.pdf
↓を見ていただくと、よく分かると思います。
https://togetter.com/li/1581372
違います。「第一波の前半ではあまり使えなかったが、後半では広く使えるようになった」です。
数字からして、第一波の3分の2ほどなので、(前半では使えなかったことを考慮すると、)後半ではほぼ全員がアビガンを使っていたようだ。
第二波ではアビガンの使用率が低いのが不思議だが、推測は付く。使用者数が非常に少ないので、データ期間はかなり短い。第二波が始まる前の小康期間だけを取っている。ならば、
・ 軽症者は、無症状に近いか症状が非常に弱い人ばかりなので、投薬不要。
・ 重症者は、新規患者でなく従来からの継続患者ばかりなので、アビガンの投与の期間(10日間)をすぎている。もうアビガンを使えない。
これで説明が付きそうだ。
──
なお、第一波でも投与は 771 人+ 629 人 だけ。これは感染者全体のうちのごく一部だけだ。感染者が皆、アビガンを投与してもらえたわけではなく、指定病院に入院した患者だけだったことになる。
ただ、このデータでは、入院患者の総数が少ないことが気にかかる。実際にはもっと多くの患者が入院していたはずなんだが。
Worldometer によると、
Outcome of Cases (Recovery or Death) in Japan
の death rate は、2.34 %だ。
一方、死者数は 1,181 だ。
割り算して、
1,181 /0.0234= 50470
だから、入院患者は5万人いたことになる。
そのうちごく一部しか数えていないことになる。
> 違います。「第一波の前半ではあまり使えなかったが、後半では広く使えるようになった」です。
⇒ あ、そうですそうです。コメントを入力してしまってから訂正の追いコメントをしようと思いましたが、失礼しました。
しかしどちらにせよ、提示した「厚労省アドバイザリーボード」のデータでは、6/5までと6/6以降の2つの期間にしか分けていないので、細かく検証することは難しいですね。
> ただ、このデータでは、入院患者の総数が少ないことが気にかかる。実際にはもっと多くの患者が入院していたはずなんだが。(中略)
> だから、入院患者は5万人いたことになる。
そのうちごく一部しか数えていないことになる。
⇒ 私も最初から、その点は気になっていました。まあ、報告が得られた一部についてだけしか分析していないのでしょうね。しかし、なぜ 〜6/5と6/6〜で区切ったのかとか、(本文追記の内容が正しければ)なぜ特定の1週間だけ取り出して致死率を計算しているのかとか、いろいろと不思議な報告ですね。
死者/(治った人+死者)、ラットのLD値的な
但し、オリンピック忖度で
F患者検出数は数分の1
※致死率は減る要因
A地方など肺炎死亡者の新型の未検出が結構数
※致死率は数倍増要因
今のトータルの2.37%の以上でも以下でも無く
そもそも議論することが無駄
5%は、計算が怪しいという主張は正しいです。
そもそも第一波、二波で分ける理由が不明
生物兵器なので感染力と殺傷力ともに弱ります。
何世代までHIVが内包したままなのかも疑問。
計算がおかしいのかと思ったら、どうやらそうではなくて、頭がおかしいらしい。
発症から死亡までタイムラグがかなりあるので、その説明自体は致命率の推算としてはおかしくないでしょ。
70歳以上にしても3600人ぐらいは感染者がいる計算になるので、25%はありえない
いえ、我々が入手できるレベルのデータでそう断定することはできないです。
感染者には現在治療中の患者が大量に含まれているので致命率は計算できないので。
患者一人一人がどういう行く末をたどったかを知らなければ、何も我々は言えません。
>>70歳以上にしても3600人ぐらいは感染者がいる計算になるので
こういう計算もできないです。
それならなんでそのようなものを公表したのでしょうね。
検証不能な数字を出されても受け取る方が混乱するだけですが。
単純にある日時点の累積感染者と累積死者数を割り算して、致死率だと言っても無意味だからです。