スマホのアプリの手数料は 30% だ。これが極めて高いので、紛争となっている。どう解決すべきか?
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スマホのアプリの手数料は 30% だ。アップルでは、アップストアで、アプリを購入すると、代金の 30%が差し引かれて、残りの 70%が開発元に入金される。
この 30%という率(手数料)が極めて高いので、「高すぎるから もっと安くしろ」という文句が出たが、アップルが拒否したので、紛争となっている。
※ あちこちに記事が出ているので、いちいち紹介はしない。網羅的に紹介すると、リンク数が大変なことになる。
この手数料の額が高いと、ユーザーの払う額も高くなるので、ユーザーとしても不服が出る。そもそもアップルが独占状態を利用して暴利を取るのが、不道徳だ。
では、どうすればいいか?
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そこで、困ったときの Openブログ。何とかしよう。
まず、基本となる対策は、こうだ。
「市場原理で、ライバルが競争すればいい。アンドロイド陣営が 30%よりも低い額を呈示して、競争でシェアを奪えばいい」
しかし、アンドロイド陣営は、そんなことはしない。もともと世界市場の 8割近くを占めているので、これ以上、シェアを上げる必要がないし、そうする気もない。
つまり、市場原理が働かない。だから、上の方法は取れない。困った。
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「アンドロイドはもともと OS が Linux であり、OS は無償公開されている。だから、その OS を利用して、アンドロイド・クローンの OS を作ればいい。そこでは、Google のストアである Google Play は使えない。だから、かわりに、別のストアを開発して、搭載すればいい」
具体的には、こうだ。
「 ストアの手数料を 15% に引き下げた、新しいストアを開発する。たとえば、それを Japan Play と名付ける。 Japan Play は、Google Play のストアで販売できるアプリを、ほぼそのまま使えるように、工夫する。完全に互換性はなくてもいい。アプリの開発元が、少しの手直しだけで対応できるようにすれば、それで十分だ。アンドロイド・クローンの OS 上で、この Japan Play を搭載して、そのようなスマホをアンドロイドに対抗する形で販売すればいい」
このスマホを、アンドロイドのかわりに、ヒューマノイドと呼ぶことにしよう。ヒューマノイドは、次のようなスマホである。
・ アンドロイド OS のクローン OS を採用する。
・ Google Play のアプリは使えないが、同じアプリの Japan Play 版を使える。
・ Japan Play 版では、同じアプリの手数料が 15%である。
・ ユーザーは、同じアプリを使うのでも、安く使える。
(例。Google Play では 100ドルなのに、Japan Play では 82ドルで済む。どちらも開発元の手取りは 70ドル。)
・ アプリを安く使えるので、ユーザーはアンドロイドから乗り換える。
・ ヒューマノイドを製造する日本メーカーは大儲け。
・ ヒューマノイドは、中国企業(ファーウェイ)にライセンスを与えてもいい。日中連合で Google に対抗する。
かくて、「ユーザーにとって料金の引き下げ」と、「Google およびアップルによる寡占体制の打破」と、「日本企業の再興」という、三つの目的が同時に達成される。一石三鳥。
これぞ、うまい案だ。
[ 付記1 ]
ちょっと思いついたが、アプリだけではダメで、ちゃんとした世界地図が必要だ。Google は Google マップを使わせてくれないかもしれないし。
日本地図だけなら、ゼンリンの地図を使える Yahoo 地図があれば足りるが、世界地図となると、ゼンリンでは済まない。
では、どうする?
そこは、Bing を運営するマイクロソフトと提携すればいいだろう。つまり、Japan Play 陣営には、マイクロソフトを取り込むわけだ。
マイクロソフトとしても、Google や アップルに対抗できる陣営を構築できるのなら、悪い話ではあるまい。スマホではGoogle や アップルに負けっ放しなのから。
なお、Yahoo 地図は、新しいバージョンに切り替わって、色が見やすくなった。これまで私が「色が見にくいので使いにくい」と文句を言っていた(下記)が、その不満が解決したことになる。
→ ネット地図の現状: Open ブログ
p.s.
アプリ経由でなければ、どのスマホでも Google マップを使える。初期画面からワンタッチで起動することはできないが、いったんブラウザを起動すれば、あとはブラウザで Google マップのサイトを開くことで、Google マップを使える。
[ 付記2 ]
モデル例として、次の話をした。
「 Google Play 版は 100ドルで、Japan Play 版は 82ドルで、どちらも開発元の手取りは 70ドル」
これはモデルだが、現実には、こういうことは起こりにくい。なぜか? 「価格が低いものほど利益率を低くする」(薄利多売を狙う)ということが成立するからだ。(その方が客が増えて、利益総額は増える。)
だから、価格が低い Japan Play 版は 82ドルよりも安く設定して、75ドルぐらいで販売されるだろう。
こうなると、100ドルよりも 75ドルで買える方がいいので、多くのユーザーがアンドロイドからヒューマノイドに乗り換える。開発元としても、「 100ドルじゃ高すぎて買う気がしないが、75ドルなら買ってもいいや」と思うユーザーが大量に出現するので、薄利多売で大儲けする。
かくて、ヒューマノイドのユーザーはどんどん増えるし、客は安く買えて喜ぶし、開発元は薄利多売で大儲けするし、いいことずくめだ。一方、損をするのは、高い手数料を取る Google と アップルだ。いい気味。
2020年08月23日
過去ログ
個人的には頑張ってほしいんですが。
ただ、ファーウェイが単独でやっても、アプリの制作者はそこには乗り込まないでしょう。需要が少なすぎるので。
キンドル・ファイアというのもあるが、独自規格であるせいか、作ってくれる制作者がいない。
やはり、ファーウェイやAmazonみたいな1社だけではだめで、世界の市場の2〜3割ぐらいは奪えるような巨大さが必要だ。さもないと、アプリの制作者が作ってくれない。
※ アップルの場合には、高級機路線なので、ユーザーが金持ちばかりだから、アプリを買ってくれる人が多い。だから、シェアは比較的少なめでもいい。
HUAWEIも確か期間限定ではあったかと。
ただHUAWEIの場合はGoogleのアプリが使えないのが中国以外では致命的かなと思います。
>・ ヒューマノイドは、中国企業(ファーウェイ)にライセンスを与えてもいい。日中連合で Google に対抗する。
逆。ヒューマノイドなんてものを作るぐらいなら、中国企業(ファーウェイ)にライセンスを与えてもらうほうがいい。ただし、その場合は日中連合でアメリカに対抗することになる。米中貿易戦争に巻き込まれ、大変なことになる。
しかも、対等のライバルじゃない。アプリ料金の大幅引き下げという優位点がある。ドコモと au に対抗して、ボーダフォンが大幅な低料金で提供したら……というのに似ている。
> 、中国企業(ファーウェイ)にライセンスを与えてもらうほうがいい
それをやったら、莫大な利益はみんな吸い上げられてしまって、日本にはカスしか残らない。宝の山を無償プレゼントするのも同然だ。