2020年08月19日

◆ 東京都と全国の死者数

 東京都と全国の死者数(および致死率)を考える。[新型コロナ]

 ──

 前項では、大阪の重症者数が東京よりもずっと多い、と示した。その理由は、東京都では十分に PCR 検査をしているからだ、と推察した。
 ここで、十分に PCR 検査をしているのは東京都だけである。とすれば、東京都は全国に比べて、どれだけ優位な状況にあるか? それを調べてみる。

 ──

 まず、東京都の死者数については、先に示した。
  → 日本でコロナ死者急増?: Open ブログ
 そこで掲載したデータに、昨日分のデータを加えると、次のようになる。 
  5月01日 126人
  5月13日 203人
  5月25日 288人
  6月10日 311人
  6月20日 320人
  7月20日 327人
  7月29日 329人
  8月06日 333人
  8月11日 334人
  8月14日 338人
  8月18日 344人

 直近の7日間で 10人(=344−334)増えている。

 一方、全国の死者数は、
  8月11日 1052人
  8月18日 1099人

 なので、直近の7日間で 47人、増えている。
  → Japan - Worldometer

 感染者についても、データを得られる。この場合は、8月11日〜8月18日という7日間ではなく、その3週間前(7月21日〜7月28日)の数値を見る。
( ※ 感染から死亡まで3週間かかると想定するので。)
( ※ 東京都のデータは → 都内の最新感染動向

 東京都の感染者数は
  7月21日  9816人
  7月28日 11611人


 全国の感染者数は
  7月21日 25736人
  7月28日 30961人


 それぞれ、「死亡者数/感染者数」の値を得ると:
 東京都は
  10/(11611− 9816)=0.00557 → 0.56%
 全国は
  47/(30961−25736)=0.00899 → 0.90%

 つまり、東京都の致死率(= 死亡者数/感染者数)は、全国数値の6割強だ、ということになる。
 言い換えると、東京都は(十分な PCR 検査を実施することで、)死者数を4割近くもダウンさせることに成功している、と言える。

 ──

 ただ、大阪の場合は、重症者数が東京の2倍以上にもなるということなので、全国平均よりも状況はもっと悪いようだ。
 大阪があまりにも悪いことは、医療や保健所の状況が(予算削減で)低レベルになっているせいだろう。(前項で述べたとおり。)
 とすれば、大阪の状況が悪いことにも、説明が付く。大阪の場合は、全国平均以上に悪いので、かなり問題があるとも言えそうだ。

( ※ 橋下のケチケチ予算のせいで、こういうふうに重症者が多く出る結果になった、というわけ。東京よりも死者が多くなりそうだが、金をケチったせいだから、仕方ない。大阪府民が維新の知事を選んだせいなのだから、自業自得というしかない。)
( ※ ただ、本項では、それがどの程度のことであるかを、数値で客観的に示した。東京都と比べるだけでなく、東京都を介在することで、全国平均との比較も、間接的にはできている。) 



 [ 付記 ]
 ついでに、フランスやドイツにおける数値も、概算してみた。結果だけを簡単に記しておくと:

 (1)
 フランス
 …… 死亡率(致死率)は、日本よりも高めだ。アビガンもないので、日本よりも高いのは仕方ない。

 (2)
 ドイツ
 …… 死亡率(致死率)は、日本よりも少し低い。アビガンがないのに、この数値は立派だ。レムデシビルを使っているのかと思ったが、調べたら、そうでもない。どうしてこんなに低いのか? 私の推測は、こうだ。
  ・ 検査が大量なので、東京都の場合と同様に、死者数を抑止できる。
  ・ 検査数が大量だと、無症状感染者が多いので、割り算の分母が大きくなり、致死率も下がる。
  ・ ドイツでは累積死者数が莫大なので、死にやすい人々(超高齢者や基礎疾患患者)は、すでに大量に死んでしまった。死にやすい人が死んでしまったので、新規の死者数は抑止される。(日本はそうではない。死にやすい人がまだまだ残っている。)
  ・ ドイツは日本ほどには超高齢社会ではない。
  ・ ドイツの高齢者は、子供とは別世帯である(同居しない)ことが多いので、感染しにくい。下記を参照。

ドイツなど北部欧州では、子供は早くから独立し、高齢の親とは同居しないのが普通だ。
 「ドイツでは、リスクの高い高齢者を隔離するのがイタリアよりも簡単だった」。
( → 新型コロナ 死亡率を下げたドイツ流

  
 
posted by 管理人 at 23:01| Comment(3) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>それぞれ、「死亡者数/感染者数」の値を得ると:
 東京都は
  10/(11611− 9816)=0.00557 → 5.6%
 全国は
  47/(30961−25736)=0.00899 → 9.0%

⇒ すみません、それぞれ、0.56%、0.90%だと思います(有効数字2桁に丸めるのであれば)。取り急ぎ。
Posted by かわっこだっこ at 2020年08月19日 23:08
 ご指摘ありがとうございました。修正しました。

 ※ 下書きを書いているときにはわかっていたんだけど、最後に清書する段階で、計算ミスをしてしまった。ちょっと眠いので、ミスった。
Posted by 管理人 at 2020年08月19日 23:16
>[ 付記 ]
 ついでに、フランスやドイツにおける数値も、概算してみた。結果だけを簡単に記しておくと:

⇒ 筆者が示した式(8/11→18の死亡者の増加人数を、7/21→28の感染者の増加人数で割る)を用いて計算してみると、

 (1) フランスは1.5%なので、日本全体の0.90%よりも高め(約1.7倍)です。

 (2) ドイツは0.91%なので、日本全体の0.90%と同等です。
Posted by かわっこだっこ at 2020年08月19日 23:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ