2020年08月15日

◆ コロナとの戦争

 コロナとの関係は、戦争と呼ぶのにふさわしい。では、この戦争には、どうやって勝つか?

 ──

 8月15日は終戦記念日。そこで、戦争について考えると、「コロナとの戦争」という言葉が思いついた。この関係はまさしく「戦争」と呼ぶのにふさわしい。
 では、この戦争には、どうやって勝つか? そこで、参考になるのが、戦争一般の勝ち方だ。
 「戦争で勝つための最重要のことは、技術と作戦である」
 というのが、日本の伝統的な考え方だった。しかしこれは貧者の発想である。貧しいから、そういう発想しかできない。それは決して王道ではないのだ。だからこそ、これまでの戦争では、その方針で(最初は優勢でも)最後には負けてしまった。

 では、王道とは? こうだ。
 「戦争で勝つための最重要のことは、物資の量である」

 これをもうちょっと単純化して言うと、こうなる。
 「敵の攻撃量を上回るように飽和攻撃をすれば、勝つことができる」

 原則的には、これがあらゆる戦争で成立する。
( ※ 個々の戦場では、例外となる事例はいくらでもあるが、戦略的には、こうなる。)

 ──

 コロナとの戦争でも同様だ。日本は緒戦では、マスクによって(政府が何もしないうちに)運良く勝利することができた。
 第一波でも、後半でアビガンという新兵器を導入したことで、これがガンダムのように働いて、うまく被害を最小化することができた。
 その後も死者が激減したことで、日本はすっかり、いい気になっていた。「日本には神風が吹くのだ」と言わんばかりに、「日本にはファクターXという特別な因子があるので勝つのだ」と言った人もいた。「日本のウィルスだけは独自に進化して、ウイルスが弱毒化したので、被害が少ないのだ」と言った人もいた。
 しかしその後、第二波が来ると、「ファクターX」も「ウイルスの弱毒化」も吹っ飛んだ。日本でも欧州並みに感染者や死者が大規模に出現したのだ。しかも、拡大傾向が収まらないという点では、日本は欧州以上にヤバい。

 では、このあとコロナとの戦争に勝つには、どうすればいいのか? 

 ──

 そこで私が答えよう。
 「戦争に勝つには、物資が必要である。大量の武器弾薬を備えることが必要だ」

 と。

 その意味は、こうだ。
 「 PCR 検査機を大量に導入した上で、ドイツや韓国やニューヨーク市のように、ほぼ全員の検査を実施する。その上で、感染者を収容する。つまり、軽症者向け施設や病床を大量に用意して、そこに収容する。このことで、感染者を隔離して、感染の拡大を防ぐ」


 これが王道だ。ここでは、「 PCR 検査機を大量に導入する」という形で、物資が必要だ。それは、ドイツや韓国やニューヨーク市では実現できている。しかし、日本ではできていない。
 なぜか? 金がないからか? いや、金ならば、たっぷりとある。しかしその金を、GoTo キャンペーンやら、東京都の休業補償やら、まったくの無駄なことのために使い果たしてしまったのである。
 この二つの事業は、どちらも兆円規模の無駄遣いだ。こういう巨額の無駄遣いに比べれば、アベノマスクなんて無駄は、まだかわいげがある。( 260億円なので、0.026兆円である。2桁も小さい額だ。)

 ──

 ともあれ、コロナとの戦争において、日本の軍事的方針がまったくの見当違いであることが判明した。「技術や作戦が大事だ」なんて思っていて、物資を軽視したせいで、物資がきわめて貧弱なのである。このままでは戦いに負けることは不可避だ。
 だからこそ、冬が来る前に、「 PCR 検査機を大量に導入する」という形で、物資が必要だ。
 これこそが、戦争において日本のなすべき道なのである。



 【 関連項目 】
 本項と同趣旨のことは、前にも述べた。「大量の検査で感染拡大を抑止する」というテーマ。
  → 大量の検査で感染抑止: Open ブログ

 ここで述べたことと、本項は、話の趣旨は同じである。ただし、本項は、「戦争」という言葉で、比喩的に解説した。この比喩に、本項の核心がある。




 【 関連サイト 】
 「戦争において物資が必要である」という点について、興味深い話がある。
  → (ノモンハン 大戦の起点と終止符)草原、連なる世界戦の足跡:朝日新聞
  → (ノモンハン 大戦の起点と終止符)大陸の東端、欧州の行方決めた衝突:朝日新聞

 ノモンハン事件では、ソ連の名将ジューコフが、圧倒的な物資を用意した上で、日本軍に奇襲をかけた。日本軍はたったの四日間ほどで壊滅してしまった。敵軍が大量の武器弾薬を浴びせてくるのに、日本軍はすぐに弾切れになってしまったので、攻めてくる戦車には、武器もないまま、火炎瓶で対抗することしかできなかったそうだ。かくて壊滅。あまりにもひどい惨敗だった。
 圧倒的な物量の差が何をもたらすかを、見事に具現したと言える。

 ──

 ついでだが、この朝日記事では、重要な歴史的事実が述べられている。
  ・ ノモンハン事件は、第二次大戦前の事件だが、非常に重要だった。
  ・ これは対戦の全体の帰趨を左右した。
  ・ 日本は戦力を失い、北進を諦め、南進に転じた。
  ・ 日本が北進しなくなったので、ソ連は戦力を西に移した。
  ・ ソ連はおかげで、ドイツと戦って勝つことができた。


 上のことから、別の歴史も考えられる。
 もしノモンハン事件がなければ、日本は北進しただろう。その場合には、ソ連は戦力を東に留めておく必要があるので、西側の戦力は不足しただろう。するとソ連は、ドイツとの戦いには負けたかもしれない。ソ連に勝ったドイツは、ソ連を支配した上で、戦争の全体を有利に進めたかもしれない。
 日本は、南進する必要がなくなり、南方に戦線を拡大しないまま、満州と中国とシベリアだけを支配したかもしれない。

 ノモンハン事件を考えると、「もし……」という歴史の「 IF 」を考えることができる。ちょっと興味深い話ではある。
 仮に満州の日本軍が「物資は大切だ」と理解していたら、ノモンハン事件で「あっさり壊滅する」ということにはならなかったはずなのだ。



 [ 余談 ]
 ついでだが、「陸上イージス」という奴も、同様である。「最高の技術」というものだけを目指しているが、そこでは「弾薬の量」がまるで考慮されていない。数十発の迎撃ミサイルを撃ち尽くしたあとは、「弾切れ」となって、あとは敵の攻撃を受けるしかない。
 ミサイル発射装置だけは残るが、肝心の迎撃ミサイルの数はあまりにも限られているので、どうしようもないのだ。ノモンハン事件ですぐに弾切れになった日本軍と同様である。
 「弾切れ」は日本軍の伝統なのだ。

 ※ 小池都知事も、1兆円を無駄遣いしたあとで、あっさりと「弾切れ」になった。現金不足という弾切れ。

( 陸上イージスは、配備中止になったので、その点だけはよかった。1兆円の無駄遣いをしないで済んだ。)

 
posted by 管理人 at 15:41| Comment(5) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>第一波でも、後半でアビガンという新兵器を導入したことで、これがガンダムのように働いて、うまく被害を最小化することができた。

アビガンに劇的な効果があるのであれば、第一波で仮に感染者が増えても、死者の増加は起きないはずですが、現に起きてますよね。
Posted by 細波 at 2020年08月16日 12:52
 第一波のときは、アビガンは使えませんでした。(中等症以上のみ、途中から使えるようになったが。)

 軽症者にもアビガンを使えるようになったのは、第一波が収束しかけたころ。新規患者がいなくなってきたころ。

 あと、「死者の増加は起きない」ということはありません。最小化できるだけであって、ゼロにするわけではありません。
 今ざっとグラフを調べてみたら、死者をおよそ3分の1に減らす効果がある。ゼロにするわけではありません。
Posted by 管理人 at 2020年08月16日 13:07
>>第一波のときは、アビガンは使えませんでした。(中等症以上のみ、途中から使えるようになったが。)

ならばアビガンの効果で「これがガンダムのように働いて、うまく被害を最小化することができた。」なんて言えないですよね。
Posted by 細波 at 2020年08月17日 09:31
> 後半でアビガンという新兵器を導入したことで

 と書いてあるのに、「後半で」という文章が読めないバカ。
 後半で導入したことが前半には無効だった、と批判するバカ。
 日本語が読めない人は、本サイトに来ないでね。
Posted by 管理人 at 2020年08月17日 10:03
ちょっと大変なことが起こっています。

8月15日に渋谷で「クラスターフェス」が開催されました。
https://mainichi.jp/articles/20200816/k00/00m/040/125000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20200817

写真を見ると誰もマスクをしていません。看板には「感染希望」「ワクチン反対」の文字があります。
自粛警察も無力な個人には陰湿ないじめをしますが、このような集団には無言なんですね。警察は取り締まらないのでしょうか。

「クラスターフェス」のような活動が黙認されると、東京都は大変なことになります。私がよく行くシャンソンニエも客席を半分に減らして、経営が青息吐息です。シャンソニエ に限らず音楽ホールや飲食店なども酷い目にあっています。もう潰れてしまったところもあります。今までの自粛は一体何だったのかと小池都知事に非難が集中するでしょう。

ひょっとしたら、GoToに反対してあわやというところまで追い込んだ小池都知事いじめ(菅官房長官などの)じゃないかと疑いたくなります
Posted by SM at 2020年08月18日 09:33
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