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東京都の感染者数
東京都の感染者数については、前日の記事で次のように予測した。
おおざっぱに言えば、次の赤線のような増加があると推定していいだろう。
つまり、東京都の感染は、本当は収まっていないのである。若干の頭打ち傾向はあるかもしれないが、基本的にはこの赤線と同様の感染拡大が続いていると推定していいだろう。
( → 東京の検査能力の限界: Open ブログ )
本日のデータを見ると、まさしくそうなったとわかる。
東京都は7日、新型コロナウイルスの新たな感染者を462人確認したと発表した。
( → 日本経済新聞 )
まさしく赤線の上を走っているとわかる。
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ただし、今後の数値はこれ以上の伸びを見込めない。そのことは、前日の項目で述べた通り。
→ 東京の検査能力の限界: Open ブログ
東京都の死者数
東京都の死者数は、低い数値で安定している。前述したとおり。
8月4日までの 45日間で、13人増えたので、1日あたりの死者数は 0.3人だ。
( → 第一波と第二波の致死率 2: Open ブログ )
これについて、もう少し調べよう。
そもそも、東京都の死者数は昨日で 333人。これは韓国全体の死者数を上回る。とすると、東京都ではけっこう大きな死者数が出ていることになるのか? つまり、すぐ上で述べた 0.3人という数字を信じられないのか?
いや、違う。両者を合わせれば、次のように言えるはずだ。
「東京都の死者数を見ると、最近では、1日あたり 0.3人と低いが、これまでの全期間では 333人と多い。そのわけは? 第一波では多くて、第二波では少ないことだ」
このことを確認するために、実際のデータを調べてみた。東京都のサイトでは、死者数の過去データを公開していないので、ネット上の新聞記事で確認した。
5月01日 126人
5月13日 203人
5月25日 288人
6月10日 311人
6月20日 320人
7月20日 327人
7月29日 329人
8月06日 333人
6月20日までに 320人という数に達している。一方、以後は、1日1人をはるかに下回る数の死者しか出ていない。
やはり、「第一波では多くて、第二波では少ない」と言える。そのことが、数値で確認できた。
結論としては、こう言える。
「最近では、莫大な数の新規感染者数が出ているが、死者数はきわめて少ない。特に大騒ぎするほどの状況ではない」
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冒頭の東京都の感染者数を見ると、とてつもない感染拡大があるので、「日本オワタ」と思えそうだが、実は、たいしてひどい状況にはなっていないのである。
ひょっとしたら、「夏の感染者が増えたおかげで、冬の感染者が少なくて済む」というふうになるかもしれない。
→ 夏の感染で集団免疫?: Open ブログ
「感染者は急増するが、死者はほとんど出ない」
という状況は、案外、最良の状況かもしれないのだ。
( ※ 断定はしないが、その可能性は十分にある。)
[ 付記 ]
ただしこのことは、東京都の無為無策(または対策の遅れ)を正当化しない。
感染者数が増えたなら、それに応じて、病床や軽症者向け施設を増やす必要がある。この点では、現状ではまったく足りていない。
( ※ この件は、前に述べたとおり。)
東京都によると
病棟数2400に対し入院1400
入院調整中1000
事実上医療崩壊しているかもしれません。
http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000050/1001797/1023014.html
http://www.city.katsushika.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/023/014/itiran0807.pdf
しかし東京都葛飾区の個人別状況を見ると
50代以上はほぼすべて入院しており
入院調整中や自宅宿泊療養は若者ばかり。
これが死者がすくない理由かもしれません。
つまり今後50代以上に入院調整中や
自宅宿泊療養が増えてくれば
必然的に重症者や死者が増えるかも