2020年08月02日

◆ コロナ対策の現状の問題

 コロナ対策の現状には、いろいろと問題がある。列挙して整理する。

 ──

 いろいろと問題があるので、列挙する形で整理する。


 (1) 危機感の薄さ

 最もひどいのは、危機感が薄いことだ。現状では感染者数が急増しているし、入院者数も増えて、医療逼迫・医療崩壊の危険があるのに、政府は「まだ大丈夫」と楽観している。
  → 東京は医療崩壊だ: Open ブログ

 何も対策を取らないどころか、Go To キャンペーンで感染を拡大させようとする始末だ。ひどすぎ。


 (2) 方針の間違い

 政府だけでなく、専門家も同様だ。専門家会議も、分科会も、まともに対策を言っていない。言っているのは「3密」だけだ。こればかりを「バカの一つ覚え」のように繰り返している。
 そのせいで、肝心の「マスク」「会食」についての言及がほとんどない。今すぐなすべきことは、次の二点だ。
  ・ マスク義務化 (推奨でなく必須に)
  ・ 多人数会食の禁止

 特に、後者は重要だ。これこそが最近では感染拡大の根源となっているからだ。(最初はホストクラブで。今では一般の飲食店で。)

 なのに、専門家会議は「マスクも会食も、3密の一つに含まれている」(「接触禁止」のひとつとされている)という解釈を取るばかりだ。上記の二点については特に強調しない。
 かくて、今日もまたマスクを外して会食する人々が巷にあふれて、ウイルスを撒き散らす。そして経口で感染が爆発的に増える。
 ※ 接触どころか、ほとんど口移しみたいなものだ。ひどいね。


 (3) 「密集」は気にするな

 専門家会議は「3密」を唱えた。そのうち、「密閉」は避けるべきだが、「密集」はあまり気にする必要がない。
 なぜなら、すでに満員電車の通勤が実施されているが、特に問題はないからである。いくら密集していても、全員がマスクをしていて、換気も十分であれば、感染はそう簡単には起こらないのだ。
 満員電車でさえそうなのだから、映画館や演劇やスポーツなどの観客席であっても、特に「密集」を禁じるべきではあるまい。現在は、「客数の半分」を条件に認めているが、「全席満員」であってもいいはずだ。
( ※ 満員電車に比べれば、顔と顔が近づくわけでもないし、たいした密集ではない。)

 結局、大事なのは「口から飛沫を飛ばすかどうか」なのだ。それさえマスクによって守られているのであれば、「密集」かどうかはあまり気にしなくていいのである。
 逆に言えば、「密集」ばかりを気にしすぎて、「口から飛沫を飛ばすかどうか」を気にしないから、「マスク義務化」も「会食制限」もなされず、現在の感染拡大を招いている。
 政府はやることをまったく間違えているというしかない。

 ※ 「密集」の問題については、前にも論じた。
   → Go To で団体旅行は OK か?: Open ブログ


 (4) 死者の原因

 死者が多数になる原因も探るべきだ。これについては、次の記事が参考になる。
 《 東京の死者、4〜5月集中 半数超が院内や施設内で感染 》
 東京都が新型コロナウイルスに感染した死者325人を分析したところ、51.7%が医療機関内や福祉施設内で感染していたことがわかった。発症日が判明した153人のほぼ半数が発症から2週間以内に死亡し、発症から死亡までの平均日数は17.1日だったが、院内感染に限ると14.6日とより短かった。高齢者や基礎疾患のある患者が多い病院や高齢者施設内での感染が、命にかかわる傾向が浮き彫りになった。
 死者のうち198人は基礎疾患の有無を確認でき、194人には糖尿病や高血圧、腎疾患などの基礎疾患があったという。
 一方、7月の感染者数は、6月までとほぼ同じ6466人にのぼるが、公表されている死者は7人にとどまる。
( →  [新型コロナウイルス]:朝日新聞

 これから何がわかるか?
 「高齢または基礎疾患の患者は死にやすい」
 ということか? そう思えるかもしれないが、違う。なぜなら、「7月の感染者数は、6月までとほぼ同じ6466人にのぼるが、公表されている死者は7人にとどまる」からだ。(死ぬまでの期間が 14.6日であることからしても、調査期間としては足りる。)
 ここでは、「4,5月には死んだが、7月には死ななかった」ということを説明する理由が必要だ。そして、それは、アビガン以外には考えにくい。
( ※ 他の要因があるとしても、脇役であって、主役・主因ではあるまい。)

 ──

 そして、アビガンと高齢者については、次の話が重要だ。
  → アビガン未承認で大量死 : Open ブログ
 内容は、次の通り。
 札幌の介護施設でコロナ患者の大量死があった。アビガンが未承認であったことが理由だろう。
 入所者71人が感染し、このうち12人が施設の中で死亡。
 この時期には、アビガンの投与は、著しく規制されていた。
 当然ながら、普通の町医者は処方できない。介護施設に派遣されただけの臨時派遣医師が勝手に処方できるはずもない。
 つまり、この介護施設で大量の死者が出た理由は、「アビガンが未承認であったこと」なのである。仮に、アビガンが承認されていたら、町医者でもアビガンを処方できたので、これらの多数の死者の大部分は助かったはずだ。

 4〜5月には、アビガンを投与してもらえなかった高齢者が、施設内で大量に死んだわけだ。
 7月には、その傾向は減った。それはたぶん、施設内の高齢者が病院に運んでもらえたからだろう。(上記の例では、病院に運んでもらえなかったが。)
 しかし今では事情が異なる。病院がほとんど満杯に近くなっている。こうなると、高齢者施設の老人たちは、4月と同様に、病院に運ばれなくなりそうだ。そうなると、(制度のせいで)アビガンを投与してもらえないので、「アビガン処方なし」という形で、次々と重症化して、死亡しそうだ。

 ここでは、死者が出る理由は、一見、「感染者の増加」や「病床の不足」に見えるが、実は、「アビガンの未承認」ということが本質なのである。なぜなら、「感染者の増加」や「病床の不足」があっても、「アビガンが承認されている」という状況であれば、これらの老人たちは死なずに済むはずだからだ。(町医者からアビガンの処方を受けられるので。)

 世の中には、アビガン反対論者が多い。彼らは「アビガンが野放図に入手できると副作用が心配だ」という。だが、それは、「市販薬」と「処方薬」の区別ができないからだろう。
 野放図に入手できるのは、「市販薬」の場合だ。一方、「処方薬」ならば、医師の処方が必要なので、簡単には入手できない。また、副作用の問題も、すでに「ほぼ安全だ」と確認済みだ。
 こういう基本も理解できないまま、「アビガンの承認は危険だ」と言うような素人たちが、コロナで死に瀕した高齢者たちを、死に追いやるのだ。……これは、「善意ゆえの殺人」と言うべきか、「錯誤ゆえの殺人」と言うべきか。いずれにせよ、殺される高齢者にとっては、踏んだり蹴ったりだ。


 (5) 検査数の影響

 ついでの話だが、「感染者数が増えているのは、検査数が増えているからだ」という俗説がある。
 これについては、朝日新聞の検証記事がある。
  → (新型コロナ)感染者増、検査増えたから? 陽性率も上昇、感染拡大の様相:朝日新聞

 グラフから、こうわかる。
 検査数は、1日 4000件から 11000件へと、3倍近くまで増えた。これから予想される陽性者数の増加は、1日 50人だったのが(3倍の) 1日 150人に増えることぐらいだ。
 ところが現実には、陽性者数は1日 1000人ほどとなっている。予想された数値の6〜7倍ぐらいになっている。

 換言すれば、実際に判明した陽性者のうち、「検査数の増加のせいだ」と言えるのは、1割強 ぐらいでしかないのだ。残りの9割弱は、「検査数の増加のせい」ではなく、まさしく「市中の感染者数が増えているから」なのだ。
 というわけで、「検査が増えたから陽性者も増えた」という説は、ほとんど成立しないとわかる。そのことが定量的に判明したわけだ。
 


 [ 付記1 ]
 「最初から検査を充実しておけば、こんなに拡大することはなかっただろう」
 という意見がある。これは、
 「経済重視にすれば感染が拡大しうるし、感染阻止をすれば経済が死ぬ」
 という現状の二律背反を見て、かわりに示す代案だ。こういう代案を示す人が多い。特に、野口悠紀雄が「経済を殺してもいいから感染阻止を重視せよ」という趣旨の主張をしたあとで、批判する人の意見だ。( → はてなブックマーク コメント

 しかし、「最初から検査を充実しておけばよかった」という説は成立しない。
  ・ 検査波及に充実するものじゃない。(政府も努力した。)
  ・ 検査が増えても、隔離がなされなければ無意味だ。
    → 第一波と第二波の違いは?: Open ブログ
  ・ 隔離をするには、病床や施設が必要だ。
   ( 検査だけを増やしても無意味だ。)
  ・ 感染後に隔離するより、感染そのものを減らすべきだ。
  ・ そのためには、マスク義務化と会食制限が必要だ。


 要するに、「感染の削減」という目標はいいとしても、そのための手段としては、「経済活動の停止」は(弊害が多くて)ダメだし、「検査の拡充」は(効果が小さくて)不十分だ。どちらもよろしくない。
 かわりに、「マスク義務化と会食制限」という方法を取れば、弊害は少なく、効果は大きい。こちらの方法を取るべきだ。

 [ 付記2 ]
 感染対策と経済対策の優先順序について迷う人が多いようだ。(上の野口悠紀雄の話を読んだ人も、そうであるようだ。)
 これについては、「あちらが立てば、こちらが立たず」という矛盾があるように見える。困った。

 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 「まずはマスク義務化と会食制限をして、感染者を激減させる。そのあとでようやく、経済を回すための推進策をとる」

 この順番を守ることが大事だ。そうすれば、感染対策と経済対策の双方とともに実現することができる。
 一方、この順番を守らないと、感染対策をしないまま、経済拡大を狙うので、結果的に、ますます感染拡大と経済縮小を招く。ほとんど狂気的な状態となる。……それが現状だ。

posted by 管理人 at 17:52| Comment(4) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 途中に (3) を加筆しました。以下、番号繰り下げ。

 最後に [ 付記 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2020年08月02日 20:09
 最後に [ 付記2 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2020年08月03日 13:00
指定感染症を早期に解除せよ(枩村 秀樹 日本総合研究所)
http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52339512.html
・日本人では低い死亡率
他の国と比較して、死者が際立って少なかったことが特記される。
新型コロナによる死者は累計1000人程度。年間死者(約136万人)の0.07%にすぎない。
年齢別の死者数をみても全体的にインフルエンザより少なく、
とりわけ20歳以下では1人も亡くなっていない。
指定感染症も早急に解除したほうがいい。
医療崩壊の実態は、軽症者の入院が急増である。
さまざまな作業が要求されるため、検査を担う保健所や医療現場も膨大な負担を強いられている。
重症者への対応力を強化するためにも、そろそろ指定感染症の解除を検討すべきである。
ウイルス自体が「脅威」なのではない。
本当の脅威は、国民の間に活動抑制を維持・継続しなくてはならないという「萎縮心理」が広がっていることである。
・活動制限によって2020年のGDPは30兆円喪失
新型コロナによって2020年のGDP(国内総生産)は30兆円喪失するという結果が得られる。
そのうち国内の活動制限だけで、毎日400億円が失われている計算になる。
Posted by 名無し at 2020年08月03日 13:31
> 日本人では低い死亡率

 次項を読みましょう。アビガンを使わなければ、日本人でも致死率は6%ほどであり、他国と同様(またはそれ以上)です。
 日本のウィルスだけが特別なわけでもないし、日本人が特別なわけでもない。アビガンがあるということで助かっているだけだ。
 もうすぐアビガンを使えない人が続出するので、そうなったら大量の死者が出るんですよ。

 枩村 秀樹 というバカは、人殺しも同然だ。デタラメをほざく(人殺しをする)前に、さっさと死んだ方が日本のためになる。
Posted by 管理人 at 2020年08月03日 15:59
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