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31日の状況のひどさは、各種報道で大々的に示されているだろう。
→ 東京 31日の感染者数 新たに463人に 1日で最多 新型コロナ | 国内感染者数 | NHK
→ 【国内感染】31日 1日の感染者最多1557人(31日午後8時) | NHK
なのに、政府も自治体も、無為無策に近い。(「専門家会議」あらため「有識者会議」も。)
このバカバカしさを際立たせるために、これまでの政策の経緯をまとめてみる。
日付 | 政府 | 世間の見解 | 私の見解 |
2月中 | オタオタ | オタオタ | マスクしろ |
2月下旬 | 一斉休校・イベント中止 | 賛成 | 反対(マスクで十分) |
3月中旬 | ここが正念場だ | 同意 | 入国制限しろ |
3月下旬 | 部分的な入国制限 | 無視 | 遅い |
4月3日 | 入国制限と隔離の実施 | 無視 | やっと実施か |
4月7日 | 緊急事態宣言 | 大賛成 | 反対(無駄) |
4月11日 | (新規感染者数のピーク。以後は減少) | ||
4月下旬 | 宣言の解除を検討 | 反対(解除するな) | 解除しろ |
5月上旬 | 宣言を解除せず | 賛成 | 反対 |
5月11日〜 | (感染がほぼ収束。宣言の必要性は薄らぐ) | ||
5月中旬 | 宣言を解除せず | 賛成 | 反対 |
5月25日 | 宣言を解除 | 賛成 | 遅すぎる |
6月全般 | (感染急増だが)無策 | 同意(経済重視) | マスク義務化・会食制限 |
7月上旬 | GoToの推進 | 賛否両論 | 反対 |
7月中旬 | (感染急増だが)無策 | 同意(経済重視) | マスク義務化・会食制限 |
7月下旬 | (感染急増だが)無策 | オタオタ | 政府は大幅介入しろ(*) |
《 注 》
最後の「政府は大幅介入しろ(*)」は、本日、ここで新たに表明する私の見解。
緊急事態宣言の再実施でもいい。以前ならば、「マスク義務化・会食制限」で足りたが、もはやそれでは足りなくなっているかも。あまりにもいひどい急増だ。このままでは日本が破滅しかねない。
緊急事態宣言を、やらなくてもいいとき(4月7日)に始めて、まったく不必要なとき(5月上旬〜中旬)には延長して、いざ必要なとき(7月末)は実施しない。
呆れるばかりだ。
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ともあれ、上の 表を見ればわかるように、次のことが言える。(おおよその傾向だが。)
・ 政府と世間はいくらか似ている
・ 私の意見は両者とは異なる(正反対である)ことが多い。
で、だからこそ、今はコロナ感染者が絶賛、大拡大中であるわけだ。
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全体的な傾向としては、次のように言える。
「3〜5月に、あまりにも過剰に各種の制限を実施した。そのせいで経済がメロメロに疲弊してしまった。そこで、肝心の7月には、いくら感染者が増えても、もはや経済的な制限をなすだけの余力がなくなってしまった」
比喩的に言うと、序盤で全力疾走したマラソンランナーである。恐怖に駆られて、序盤で無理な全力疾走をしたせいで、中盤になると、もはや走る体力がなくなってしまった。長期的な戦略がまったくできていなかった。目の前のことを考えるばかりで、将来のことをまったく考慮できなかった。「力を惜しむ」ということがまったくできなかった。
その典型が、小池都知事だ。序盤で東京都の貯金の9割を使い果たしてしまった。そのせいで、あとで金がなくなって困ってしまった。
安倍首相もまた同じ。序盤で「一斉休校」「イベント中止」などを打ち出して、「ここ1週間が正念場」と言い続けて、常に全力疾走し続けた。あげく、息切れして、余力がなくなってしまった。今となっては緊急事態宣言を再び出すだけの余力もないようだ。かわりに GoTo なんかで、感染を拡大しようとしている。目も当てられない状態だ。
ご自身の主張はご自身の場でやりましょうよ。
何故なら各種規制に伴う国内経済への影響やそれに対応する案の提示等がなされていないからです。
しかし、それもいたって簡単で、細かいルールはいろいろあろうかと思いますが、基本的には飲食店などに対して最低限の維持費を政府が補償すればいいのです。元を辿れば、政府が金を出し渋るがためにこのような一連の対応に至っているのです。
そこを指摘するのが本筋と考えます。表面的な事象ををつついてもあまり意味がないと考えます。
そんな金、ないですよ。どうしてもやるなら、飲食店以外の国民に、一律 30万円の増税をしなくては。
ま、打ち出の小槌があると思っている人が多すぎるが。
それは「日本経済はしっかりしている」という信認があるから。信認がなくなると、一挙に崩壊する。
これはバーナンキの背理法という問題だ。
→ http://nando.seesaa.net/article/155896183.html
別途、詳しく解説する予定。
の部分に大変興味関心があります。
具体的に何がどうなると日本経済の信認がなくなるのかを具体的かつ現実的に書いている本やサイトなどを見つけることができなかったので、、、。
という発想には、
「箱を無限に積み重ねることができるはずだ、という発想そのものがダメだ」
と答えるしかないですね。偶発的・ランダムな外乱が入れば、それだけで、たくさんの箱はあっという間に崩壊する。
そういう考えは持っていません。
そもそも、何も積んでいないどころか、穴を掘っているのでないか?という考えも持っています。
具体的かつ現実的なモデルが何なのか気になっています。
話がそれるかもしれませんが集団免疫戦略ってどうなったんでしょう?
仮にワクチン完成を期待しない前提で新型コロナ問題を五年で解決するには6, 7割、約8,000万人の国民が感染して抗体を得る必要があります。そのためには年平均1,600万人のペースで感染者を出しつつ、その医療崩壊を阻止する必要がありますが、たかだか延べ4万人で息切れしているようでは戦略自体が崩壊しているのか20年がかりの戦略かのどちらかであり結局崩壊していますよね。
有効な戦略がないからみんな意見がまとまらず、政府も動けないのではないかと思います。全体を俯瞰した戦略という面で管理人さんはどう考察されますか。