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第一波はうまく収束させることができたのに、第二波はとても収束できそうにない。困った。どうする?
そこで、困ったときの Openブログ。この問題を調べて、対策を示そう。
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まず、両者の違いは何か? それは、次のことだろう。
「第一波では、入国者の全員に PCR 検査を実施した上で、陽性者は隔離した。一方、第二波では、検査で判明した陽性者を隔離しない」
つまり、「陽性者の隔離」の有無だ。
陽性者を片っ端から隔離すれば、感染は収束するが、陽性者を市中に野放しにしておけば、感染は拡大する。……当り前ですね。不思議でも何でもない。
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このことは、統計からもわかる。次の二つのグラフを比べよう。東京都のグラフだ。
《 新規感染者数 》

《 入院者数 》

4月に比べて、7月では新規感染者数がどんどん増えていて、最近では4月を上回る。
しかるに、入院患者はそれに追いつかない。往時に比べて半分に留まっている。ホテル療養者もいるが、その比率は少なめだ。
かわりに圧倒的に多いのが、自宅療養者と調整中だ。これらの人々が半分近くになっている。これらの人々が多い分、入院患者が少なくなっている。
結局、病院やホテルに隔離されている人は、6割ぐらいしかいない。あとの4割は市中に野放し同然になっている。そこから、家族内感染や、その他の感染が拡大しているわけだ。
( ※ 建前上は「自宅療養者は自宅からは出ないこと」となっているが、そんなのが守られるはずがない。また、たとえ守られても、他者との接触は起こる。家族内感染など。)
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結論。
第二波が収束しないのは、第一波のときとは違って、陽性者が隔離されないからである。これが原因だ。
対策は? 陽性者をただちに隔離するべし。特に、軽症者向け施設に入れるべし。「調整中」が多数になるなんて、言語道断だ。
※ 要するに、政府が悪いというより、自治体が悪い。特に、東京都の責任は甚大だ。
[ 付記1 ]
第一波では隔離がなされていた。
・ 入国者全員に PCR 検査。
・ 陰性の人は自宅で 14日間の外出禁止。
・ 陽性の人は(強制)入院。
こういう形で隔離がなされたいた。
→ 4月3日(金)から実施される新たな新型コロナウィルス感染症水際対策措置Q&A
ただし実施日は、4月3日からである。それ以前は、この措置は取られなかった。だから、それ以前には、感染者の急増があった。
※ この措置が取られたことが、感染者数の急減をもたらした。緊急事態宣言がもたらしたのではない。(減少の開始日を見ればわかる。緊急事態宣言の前に減少が起こっている。……ただし、発症日で見るのではなく、感染日で見る。別項で述べた通り。)
[ 付記2 ]
隔離をちゃんとやれ、ということは、東京都の医師会も言っている。
→ 東京都医師会・尾ア会長「新型コロナウイルスに夏休みはない!」
ただし本項では、その意見だけでなく、根拠をも示した。グラフなどで。
[ 付記3 ]
「マスク義務化や多人数会食の禁止という話は?」
という質問もあるだろう。
もちろん、それも重要だ。それはそれ。
・ 最近ではマスクをしない人が増えた。
・ マスクなしで多人数会食する人が増えた。
これはこれで問題だ。
本項は、それとはまた別の面の話。
両者の話は、ともに成立する。
【 追記 】
東京都で感染者が続出しているのは、隔離ができていないから。
その理由は、軽症者向けの施設が足りなくなったから。
そのまた理由は、東京都に金がなくなったから。(金の節約のために、ホテルとの契約を極端に減らした。)
そのまた理由は、小池都知事が春ごろに、東京都の貯金を使い果たしたから。(独自の休業補償で)
そのまた理由は、小池都知事が春ごろ、再選のために、自己アピールを強力にしたかったから。
結論。
東京都で感染者が続出しているのは、小池都知事が春ごろ、再選のために、自己アピールを強力にしたかったから。(政治家のエゴが理由。)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASN8274SXN82UTIL011.html?iref=sptop_8_04