2020年07月30日

◆ レムデシビルは有効か?

 レムデシビルは米国では大量に備蓄が貯まっているが、その薬理的な効果はどうか? 

 ──

 レムデシビル


 レムデシビルについての報道があった。
 欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は 29日、新型コロナウイルスの治療薬として、重症患者3万人分の抗ウイルス薬レムデシビルを確保したと発表した。EU加盟国と、連携している英国とで8月以降、投与できるようになるという。レムデシビルは日本でも承認されているが、欧州メディアによると大半は米国が確保しているという。
( → EUにレムデシビル3万人分:朝日新聞

 話の最後が興味深い。「大半は米国が確保している」とのことだ。
 では、その大量のレムデシビルは、効果があったのか? 
 
 統計は、こうだ。
  → United States Coronavirus: 4,568,375 Cases and 153,845 Deaths - Worldometer

 新規感染者数は、6月20日ごろまではほぼ一定だったが、以後はひどく急増している。
 死者数は、6月20日ごろまでは減少傾向だったが、以後は大幅な増加に転じている。(これは、感染者数の増加を見れば、当然だろう。)

 ──

 以上から言えるのは、こうだ。
 「米国では死亡者の減少という顕著な傾向はまったく見られない。致死率は少しずつ減っているとはいえ、劇的なほどではない。他の欧州諸国の減少率と大同小異である。つまり、特効薬の効果があったとは言えない」


 このことは、次の二つの理由が推定される。
  ・ レムデシビルの効果はあまりなかった。
  ・ レムデシビルは高価すぎてあまり使われなかった。

 たぶん、後者の影響が大きかったのだろう。薬理作用よりは、お金の問題で、効果は得られなかった。しかし、患者にとっては、どっちでも同じことだ。(有望な薬があっても、使われなければ、宝の持ち腐れだ。)

 一方、アビガンは違う。金額が低いこともあって、日本中で多くの患者に使われたようだ。無症状の患者は別として、症状がいくらか重くなりかけた患者には、多く使われたようだ。そのことで、アビガンの早期投与の効果が出て、重症者の増加を大幅に抑えることができたようだ。( → 前項 を参照。)

 してみると、レムデシビルについては、「あまり有益ではない」と判定してよさそうだ。(アビガンと比べると、大幅に劣るようだ。)

 デキサメタゾン


 デキサメタゾンは、安価であることと、重症者に顕著な効果があることと、副作用については既知であることなどから、欧州ではけっこう使われていたらしい。(重症者について。)
 そのことで、重症者の死亡率をいくらか下げる効果はあったようだ。とはいえ、それが定量的にどの程度なのかは、不明である。



 [ 付記 ]
 以上については、英語の情報をネットでいろいろと調べたことの結果だ。
 ただし、はっきりと引用して紹介するほどの長い文章は見出せなかった。あちこちで簡単に言及されている程度だ。私が上で軽く触れたのと同程度の情報だ。だから、いちいち出典などを示さない。

 もっと詳しい情報を知りたければ、自分で英語情報を調べるといいだろう。
 私としては、自分で簡単にざっと調べたことの結果を、ここで軽く紹介しておくにとどめる。
 
posted by 管理人 at 22:37| Comment(0) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
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