2020年07月24日

◆ コロナの高速検査機

 PCR 検査の不足が訴えられて久しいが、これを解決する高速検査機が発売される。

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 PCR 検査の不足がずっと訴えられていた。これはどうしてかというと、財務省の予算カットで、保健所の予算が大幅に削られていたからだ。そのせいで PCR検査機は、途上国以下の配備状況となっていた。
 で、そのせいで、春には「 PCR 検査を受けられない。そのせいで入院もできない。あげくは自宅待機のまま死んでしまう」という事例が起こった。(岡江久美子さんもその一人だ。入院を拒まれたまま、死後に陽性が判明した。)
 最近になると、ようやく PCR 検査も増えてきたようだが、それでも外国(欧米)に比べると圧倒的に検査能力が低いようだ。
 一時は、キヤノンが高速検査機を開発したので、非常に有望だと思えたが、3月に発表したあと、いまだに発売されていない。羊頭狗肉だったようだ。

 ──

 ここで新たに新技術の検査機が発売されることになった。[高速・小型・お手軽・安全」という、良いことずくめ。方法は、PCR 法ではなく、SmartAmp 法だ。(キヤノンは LAMP 法。)
 報道記事は下記の通り。
 新型コロナウイルスの感染の有無を1時間ほどで判定できるとして、黒岩祐治・神奈川県知事が、県内で開発されたアタッシェケース型の検査機器の普及に努めている。仮に100セットが県内に供給されれば、検査能力は今の約10倍へと飛躍的に向上するという。
 スマートアンプ法は、PCR法と比べて、検査の後半にウイルスのRNA(リボ核酸)を増幅する時間が短いという強みがある。黒岩知事が推すこの機器ではさらに、検査前半のRNA抽出にかかる時間も短縮した。その結果、検査全体が1時間ほどで終わる。一般的なPCR法の4分の1程度という。
 また、採取した検体はすぐにウイルス溶解液に入れて、ウイルスを死滅させる。そのため、通常の検査室で防護服などを着けずに安全に使える。
 一度に24検体を検査できるので、仮に1日5時間稼働させれば、1セットで120検体を判定できる。
 黒岩知事は「100の医療機関が導入したら、新たに1日約1万2千検体の検査が可能になる。従来の約10倍の検査能力となる」とし、「いかに画期的な技術であるか、おわかりになったと思う」とアピールした。
( → アタッシェケース型のコロナ検査機、神奈川県が共同開発 :朝日新聞

 無料ならば馬鹿売れだ……と思ったのだが、どうも不人気らしい。医者は、有名な PCR 機器ばかりを欲しがって、無料で高性能の本機器を欲しがらないんだって。(食わず嫌い。なまこ を恐れるようなものか。)
 馬鹿じゃね? 「馬鹿売れか」と思ったら、馬鹿なのは(売れ行きでなく)医者だった。おかげで優秀な機器が普及しない。



 [ 付記1 ]
 この検査機については、ネットにも情報がある。
  → 【新型コロナ】神奈川県、独自にアタッシェケース型迅速検査キット開発 ? 医療者が本音で問う「激論」プラットフォーム | MEDIAN TALKS

 [ 付記2 ]
 一方、キヤノンの開発情報は、下記の通り。




  → 唾液から10分で検出 LAMP法キット コロナ検査 大田原・キヤノンメディカル確認|経済,県内主要|下野新聞「SOON」ニュース|新型肺炎-COVID19-|下野新聞 SOON(スーン)

 研究開発はしているが、まだまだ発売には至らないようだ。
 


 【 関連動画 】

 SmartAmp 法




 → 解説記事
 

 《 注 》

 PCR 法は、温度の上下変動によって DNA を増殖させる。
 SmartAmp 法は、一定温度を保ちながら、別の機構で DNA を増殖させる。それが上の動画。
 一定温度を保つことで、温度の上下変動なしで済むので、短時間で増殖が可能となる。
 
posted by 管理人 at 22:39| Comment(1) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
多様な新型コロナのウィルスの遺伝子配列が確定されていない状況での世界的なPCR検査の基礎数値は、どのように解釈されていくのでしょうかね。誰か統計的な解釈を政府に進言していく必要がありそうですね。”検査数が増えているから感染者数が多い”の説明をきちんと、テレビの視聴率とは関係のない部分で説明しなければなりません。
Posted by 32年前は現役 at 2020年07月25日 02:08
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