2020年07月16日

◆ 東京の感染急増(7/16)

  東京都の感染者が急拡大している。 286人になった。

 ──

 東京都の感染者が急拡大している。

cg-tokyo0716.png

 東京都は16日、都内で新たに286人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に確認された数としては、今月10日の243人を上回り、これまでで最も多くなりました。
 286人のうちホストクラブやキャバクラ店など接待を伴う店の従業員と客が67人いるということです。
 このほか、家庭での感染が25人、職場での感染が21人、新宿区の劇場で行われた舞台公演の客などが9人、介護施設や医療機関などの施設での感染が8人、会食が8人などとなっています。
( → 東京都 新たに286人感染確認 感染者数1日で最多に 新型コロナ | NHKニュース

 このせいで、医療逼迫が危惧されている。
 「感染者がこれだけのペースで増えれば入院患者や重症の患者も当然増えていき、次第に医療体制を圧迫するようになってしまう。医療者の立場としてはこの点を非常に懸念している」

 この点が非常に問題だ。実際、医療はすでにパンク状態である。昨日の報道で、こうだ。
 菅官房長官は入院や療養を調整している人が300人余りに上っているとして、具体的な状況の確認を求めていることを明らかにしました。
 菅官房長官は午前の記者会見で「都知事の発言は承知しているが、東京都がホームページで公表しているところでは『入院・療養等調整中』と分類されている方が、本日時点で336人となっている」と指摘しました。
( → “東京の入院 療養調整が300人余” 都に確認求める 官房長官 | NHKニュース

 これは機能の状況だが、本日では状況はさらに悪化しており、次のようになっている。
 入院・療養等調整中    417 人
( → 都内の最新感染動向 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト

 これらの人は、病院にも入院できず、軽症者向け施設にも入れず、自宅療養となっている。実質的には医療崩壊だと言ってもいいだろう。

 ──

 ただし、注意すべきことがある。
 軽症者が軽症者向けの施設に入ることは、それ自体では問題ない。むしろ、好ましいことだとも言える。病院は中等症以上の人のために空けておくべきであって、軽症者は軽症者向けの施設に入ることが妥当なのだ。(よほど病院のベッドが余っているならば別だが。……5月中にはそういう状況のときもあった。)

 では、何が問題か? 次のことだ。
 「軽症者が、軽症のまま6日目に高熱になったときに、アビガンを処方してもらえないこと」
 このとき、軽症者向けの施設にいる医師がアビガンをただちに処方すれば、何も問題はない。
 しかしながら、現状では、「指定された大病院以外にいる患者については、アビガンを処方してはいけない」というふうになっているのだ。前項で述べたとおり。
  → アビガン未承認で大量死 : Open ブログ

 一部転載すると、こうだ。
 5月4日には「観察研究への登録は事後でもよい」とされたが、対象となる医療機関は限定されている。

 つまり、特別な大病院への入院患者だけが治療の対象であって、病院外に収容されている患者には、アビガンを投与できないのだ。

 この理由で、軽症者向け施設(そこは指定された大病院ではない)では、アビガンを処方することができない。
 また、自宅療養中の患者にも、アビガンを処方できない。
 となると、発熱から6日目以後に高熱になっても、アビガンを処方されないまま、中等症ないし重症になってしまう。それだけならまだマシで、下手をすると、死亡する。具体的な例は、岡江久美子さんだ。高熱になったのに、「自宅療養中だからアビガンを投与できない」というふうになって、死亡してしまった。(厚労省に殺されたようなものだ。)

 その後、患者数が少なくなるにつれて、軽症者も病院に入院できるようになったので、軽症者にもアビガンが投与されるようになったので、重症者数も死者数も激減した。

 しかし、今ふたたび患者数が増えている。そうなると、軽症者は病院に入院できなくなる。うまく行っても、軽症者向け施設に入所するだけだから、そこではアビガンを処方してもらえなくなる。以前ならばアビガンを処方してもらえたのに、今後はアビガンを処方してもらえなくなるのだ。

 では、なぜ、そのように治療が改悪されるのか? それは、医療逼迫が起こっているからではない。アビガンが未承認だからだ。
 仮に、アビガンが承認されれば、軽症者向け施設でも、自宅療養でも、アビガンが処方されるようになる。だから、特に問題はない。
 しかるに現状では、アビガンが未承認なので、「医療逼迫」が「アビガンの処方なし」に結びついてしまうのだ。
 そして、そうなる理由は、医療逼迫そのものではなく、アビガンの未承認という政府の方針なのだ。

 今後、患者数が激増するにともなって、重症者も死者も増えていくだろが、そうなる理由は、患者数が激増すること自体ではなく、アビガンの未承認という政府の方針なのだ。
 ここでは、コロナが患者を殺すのではなく、政府が患者を殺すことになる。

 そして、政府が患者を殺すようになったことの理由は、政府が愚かだからではなく、医療関係者が愚かだからだ。「アビガンは効果がない」というデマばかりを振りまいて、「アビガンは有効だ」という真実を広げないからだ。
 この件は、先に述べたとおり。
  → アビガンの治験が終了 2: Open ブログ
  → アビガンの有効性が証明: Open ブログ

 ※ 特に忽那賢志・医師は、アビガン反対論で有名だ。
    → アビガン 科学的根拠に基づいた議論を(忽那賢志)



 [ 付記1 ]
 本件とは似て非なる問題がある。
 本件は、「アビガンが未承認なので、アビガンを処方されない」という問題だ。
 一方、「検査の遅れにより、検査待ちのうちに、重症化する」という問題がある。
 これは、(現在では少なくなったが)、以前、検査体制が貧弱であったころ(3〜4月)には、頻発した。
 たとえば、下記の例がある。
 発熱などで3月29日に医療機関を受診。自宅療養していたが、4月4日に再び発熱し、7日に陽性と確認された。8日の時点で自発呼吸ができず、重症だった。
 5月3日、入院先の病院で亡くなった。
( → 感染の神奈川県警警部補が死亡 警察官では全国初か:朝日新聞

 3月29日に受診したが、陽性確認は4月7日なので、10日間もかかった。その間、検査の遅れもあって、アビガンを処方されることもなかった。そのせいで、重症化して、最後は死亡。
 ここでは検査の遅れが大きな理由となっていた。

 検査の遅れは、当時、あちこちで頻発した。たとえば、4月中旬では、こうだ。
 新型コロナウイルスの感染者数が1600人に達した大阪府で、……感染者の4割が集中する大阪市では4月中旬、相談から検査までに最長10日間かかっていた。重症者やクラスター(感染者集団)の検査を優先したが、待機中に容体が急変して入院した人もいたという。
( → PCR検査、大阪で最長10日待ち 医師「保健所受け付けず」―民間委託で拡充急ぐ:時事ドットコム

 こういう事例が頻発した。これについて、楽観する人もいるかもしれない。
 「そういうことがあったのは、検査体制が充実していない、3〜4月のころだろ。今は検査体制が充実して、倍以上の検査能力があるから、大丈夫」
 そう思うかもしれないが、それは甘すぎる。今後、感染者数が激増するにつれて、検査能力の不足に見舞われる可能性があるからだ。
 今でさえ、東京都は感染者が増えすぎて、検査能力に余裕がなくなりつつある。
 その上、今後は秋冬の大感染(第二波)が遅いそうだ。そうなったら、またもや検査能力不足に見舞われる。そうしたら、
 「検査能力不足のせいで、陽性と判定されないので、アビガンを処方してもらえない」
 という形になって、助かる命が見捨てられることになる。ここでは、「アビガンが未承認だから」という理由ではなく、「検査能力が不足するから」という理由で、治療を受けられなくなるのだ。かくて、見捨てられる。(厚労省に殺されるのも同然だ。)

 [ 付記2 ]
 では、この問題には、どう対処するべきか? 秋冬には、検査能力不足で死ぬことを、甘受するしかないのか? 
 いや、大丈夫。そこは、困ったときの Openブログ。うまい案がある。こうだ。
 「 PCR 検査をしなくても、症状だけで判定して、治療する……という体制を構築する」


 具体的には、「レントゲン、CT、パルスオキシメーター、発熱」などで、医師が「コロナである」と判定すればいい。その場合には、「検査で陽性」という条件を満たさなくても(つまり検査なしでも)、アビガンを処方すればいい。
  ※ ただし高熱が条件である。これは必須。
  ※ パルスオキシメーターの数値悪化も、条件に入れていい。

 この件は、すでに別項で述べた通り。
  → 罹患者に PCR 検査は不要だ: Open ブログ

 ただの高熱ならば、インフルエンザである可能性もあるが、パルスオキシメーターの数値悪化や、呼吸困難がともなうのであれば、コロナである可能性が高いので、アビガンを処方していい。

 実を言うと、ただの高熱だけであっても(呼吸困難なしの軽症であっても)、アビガンを処方していい。なぜなら、アビガンは、インフルエンザの治療薬としても使えるからだ。アビガンを処方しても、特に悪いことはないのだ。

 ただし、現状では、インフルエンザの患者にアビガンを処方することは禁じられている。ここでも、人為的な制度のせいで、患者は治療を受けられないことになる。
 かくて、助かるはずの命が、むざむざと奪われる結果になる。

 [ 付記3 ]
 次のような対処も考えられる。
  ・ 体温が38度を超えたら、コロナが強く疑われる。
  ・ 冬のインフルエンザシーズン(1〜2月)以外では、37.5度では、コロナを疑うべき。
  ・ コロナが疑われたら、予備的に 2錠ぐらいの投与をしてもいい。
  ・ PCR 検査で陽性が判明したら、4〜6錠の投与に切り替えるといい。



 [ 補足 ]
 東京で感染者が増えているのは、酒場(接客をともなう店)で感染するだけでなく、飲食店で多人数会食が多数なされているせいもあるだろう。

 実際、送別会や歓迎会などで、多人数会食はすでにあちこちでなされているらしい。朝日新聞の投書欄でも、そういう体験の声が寄せられていたが、下記の調査記事もある。
  → 自粛明けも約8割は職場の飲み会に行っていない!
 8割は飲み会に行かないが、残りの2割は飲み会に行っているわけだ。減ったとはいえ、数としてはかなり多い数になりそうだ。

posted by 管理人 at 23:58| Comment(5) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
参議院予算委員会にて、児玉龍彦博士が大変インパクトのある発言をされました。この方のことを初めて知りましたが、専門家と呼ばれる方々の中で、初めて説得力のある話をされているように思われます。

https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwi81-3G7NLqAhWRLqYKHeLwAJIQFjAHegQIBRAB&url=https%3A%2F%2Fwww.ric.u-tokyo.ac.jp%2Ftopics%2F2020%2Fig-20200716_1.pdf&usg=AOvVaw3IBu9dNScc-RAPDSnSOE66
Posted by murata at 2020年07月17日 08:01
withコロナなどと言って、0を目指さなかった中途半端な姿勢が原因だろう。
「言わんこっちゃない」ということだろうか。
やっぱり、先は読めなかった。
Posted by df at 2020年07月17日 12:33
夜の街の感染が減り市中感染が増えてきました。
夏ですし公共交通機関、デパートの中はほぼ着用してくださいというお願いをしています。
普通に考えれば減ってくると思いますが、減らず
5次、6次とかになってくると児玉博士が言うように東京発東京育ちの変異したウイルスが出現したということになるでしょう。マスクを着用していても減少しない、空気感染もあるという形で。軽症の
Posted by 中澤 at 2020年07月17日 12:52
「新しい生活様式(マスクも含むことにする)」を守ってるのに広がってるのか、守らないから広がってるのか、ちゃんと公表してほしいですね

後者なんだろうとは新宿劇場の各記事などから思いますが、はっきりしてほしい
Posted by 佐賀 at 2020年07月17日 13:03
 17日の内訳

 ──

 東京都は17日、新たに新型コロナウイルスの感染者を293人確認したと発表した。16日の286人を上回り、過去最多を2日連続で更新した。

 感染経路で見ると、接待を伴う飲食店の従業員ら「夜の街」関連は69人で、うち新宿エリアは49人だった。そのほか、会食が24人、保育園などの施設内が20人、職場内が15人、家庭内が16人などだった。

 https://www.asahi.com/articles/ASN7B5FH6N7BULBJ00C.html?iref=pc_ss_date
Posted by 管理人 at 2020年07月17日 21:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ