2020年07月05日

◆ マスクの話題 13

 マスク義務化などの話題。
 
 ──

 (1) 世界のマスク義務化
 世界ではマスク義務化がどんどん進捗している。前出項目では、こう述べた。
 カリフォルニアではマスク義務づけされるようになった。6月18日から。
 しかし、その効果はまだ出ていない。
( → 米国のロックダウンの効果は?: Open ブログ

 これは 6月27日の記事だが、その後、マスク義務化が遅れていた米国でも、マスク義務化の方針が取られつつある。
 新たな記事を紹介しよう。
 テキサス州のアボット知事(共和党)は2日、公共の場でマスク着用を義務づける行政命令を出した。これまで義務化に否定的だったが「感染抑止に最も効果的な方法の1つと証明されている」と必要性を訴えた。
 全米で人口2位のテキサス州の感染報告者数は計17万5000人で、直近一週間だけで25%を占める。
( → テキサス州、方針変えマスク義務化 アメリカでは18州が義務に:東京新聞 TOKYO Web

 ニューヨーク州のクオモ知事は・・・
 「マスク着用を命じる大統領令に署名してください」(ニューヨーク州 クオモ知事)
 トランプ大統領に対し、こう訴え、マスクを合成した画像まで表示し、自らも模範を示すよう求めました。

 トランプ大統領はマスク着用を国民に呼びかけながらも自らは消極的な姿勢をとっています。
 着用するかどうかは、本人が決めることだと強調しています。
( → NY州知事 マスク義務化要求、トランプ氏 着用は個人の選択|TBS NEWS

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は1日、これまで公の場での着用を避けてきたマスクについて、「人と接近する状況では」着けると表明した。
 自ら着用するかと問われると、「人と接近する状況ではそうする。もちろんだ」と返答。こ
 トランプ氏は米FOXニュースの番組で、「マスクには大賛成だ」と述べた。
 トランプ氏は同時に、新型コロナウイルスの感染症COVID-19の流行を抑えるのに、全米でマスク着用が義務化される必要はないとの考えも強調した。
( → トランプ氏「マスクは大賛成」 態度を転換 - BBCニュース

 なお、欧州ではどうかというと、多くの主要国家ではすでにマスク義務化の政策が取られている。前述。
 イタリア・スペインは、感染が早く始まったこともあって、マスク義務化を早めに実施してきた。それに次ぐのがフランスで、さらにドイツも続く。
 英国でもようやくマスクの義務化が始まった。6月15日から。
( → マスクの話題 12: Open ブログ

 欧州の小国でも、続々とマスク義務化が進みつつある。
  → クロアチア 公共交通機関利用時におけるマスク着用を義務化(2020年6月25日〜)
  → セルビア ベオグラード市内における屋内及び公共交通機関内でのマスク着用が義務化
  → スイス公共交通機関でマスク着用が義務化


 ただし(別項にも書いてあるが)、英国ではマスクの義務化があまり実効性を上げていないようだ。
  → クロップ監督、英国の新型コロナ対応を批判。「私しかマスクをしていない」
 マスク義務化の方針があっても、守らない人が多いのだ。英国は、頭が固い国民性なので、伝統から脱することが困難であるのかも。

 また、英国以外でも、国によっては、似た傾向があるらしい。
  → 欧米のマスク着用、いまだに浸透しない理由 - WSJ
 たしかに、英国と米国というアングロサクソン系では、マスク義務化が実効性を上げていない。そのせいで、両国ではコロナが収束しないわけだが。

 一方、フランス、ドイツ、イタリアでは、マスク義務化が実効性を上げており、勝つ、コロナの収束に成功しつつある。この件は、前に述べたとおり。
  → 欧米の感染状況(5月まで) 2: Open ブログ(6月02日)

 これと同趣旨のことを、今ごろになって英国のマスコミが報道している。
 《 マスクはもはや世界の「常識」 各国の規制と罰則 》
 早い段階でマスク着用を義務付けた国もある。英国では、6月15日に公共交通機関でのマスク着用が義務付けられた。世界各国を見ると、マスク着用は数か月前から義務化が進んでいる。

■フランス
 公共交通機関でのマスク着用が義務化されている。違反した場合、135ユーロ(約1万6000円)の罰金を科される可能性がある。

■ドイツ
 4月27日以降、全州で公共交通機関や店舗でマスクやスカーフなど、何らかの形のフェースカバー着用が義務となった。

■イタリア
 5月4日以降、公共交通機関や店舗でのマスク着用が義務付けられている。
 国内各地では、どこの街でも、バス、トラム、電車の中でも、大多数の人々がマスクをしている。
 市民は、マスク着用を義務付ける規制を真剣に受け止めている。首都ローマでは、バスの中でマスクをしていない女性客がいると複数の乗客からの苦情を受けた運転手が道路脇で停車し、この女性に下車するよう命じる出来事もあった。

■ロシア
 首都モスクワでは、他の大都市同様、全ての公共の場所でマスクと手袋の着用が義務付けられている。路上でのマスク着用は勧告に留まっているが、顔を覆っていないと警察官に呼び止められる恐れがあるため、大多数の市民が店舗や公共交通機関でマスクをしている。
( → (The Telegraph) - Yahoo!ニュース

 記事には重要なことが記していないので、私がかわりに書くと、次のようになる。
■日本
 先進国中で唯一、マスク義務化を実施していない。そのせいで6月下旬から感染者が徐々に増え、7月に入ると急激に感染者が増えた。それでも政府も東京都も、マスク義務化を検討すらしない。それでいて、一挙に「全面的な外出制限」を検討しつつある。東京都は部分的な外出自粛の勧告に踏み切った。



 (2) 専門家の見解(マスク義務化)
 日本では「マスク義務化」が検討すらされないが、それというのも、専門家が「マスク義務化」について言及すらしないからだ。岩田健太郎、西浦博、専門家会議の面々などが代表劇だが、忽那賢志もそうだ。
  → 新型コロナ感染者増で新宿区など都内の医療機関はどうなっているのか(忽那賢志)
 最近の「東京都における感染者急増」について言及しているのだが、最後の対策は、あくまで個人の自助努力に任されている。
 自分を守るためだけでなく、ご自身の家族や同僚、周囲の人を守るためにも、一人ひとりが今一度「手洗い」「咳エチケット」「屋内でのマスク着用」「3密を避ける」といった感染対策を徹底しましょう。

 ここでは「マスク義務化」という概念がまったく抜けている。欧米の常識をまったく理解できていないようだ。WHO や CDC の方針も理解できないのだろう。専門家がこれほどにも無知なのが、日本のコロナ対策の根源的に駄目なところだ。
 ※ マスコミも同罪だ。たとえば朝日新聞は、マスク義務化については、欧米の状況を紹介する記事が少しあるだけで、国内におけるマスク義務化については言及が皆無だ。
  → 朝日新聞・記事検索
 ま、マスク義務化を推進しようとしているのが、国内では私しかいないのだから、仕方ないかもね。(海外にはたくさんいるのだが。)


 (3) ホストクラブのマスク
 ホストクラブの感染が増えているが、ホストクラブでも店内ではマスク、フェイスシールドの着用が推奨されているそうだ。
 これまでやれる対策はやってきました。店は換気をするように心掛け、空気清浄機や加湿器を置き、入店時はもちろん検温、消毒を徹底。ホストはマスクやフェイスシールドをつけることを現場には呼びかけています。
( → マスク

 とはいえ、これは建前だ。実際には、店内で気分が上がると、マスクなしになるそうだ。店外でも同様だ。
「シャンパンの回し飲みをしたり。最初こそマスクをしていましたが、ベロベロになったら関係ない。いつも通り、店が終わったらアフターでご飯にも行くし、客の買い物にも同行していますよ」

 外ではほとんど感染会をやっているのも同然らしい。
 店の外が原因だと思っている。アフターでバーに飲みに行ったり、従業員同士が営業後に食事をするからそういうところで感染するし、寮暮らしの若いホストは集団生活するからそこで広がってしまう。

 僕も感染しましたが、しばらく店に出入りしていなかったから、感染したのは外です」

 店外でホストが客または同僚といっしょに遊んだり食事したりして、感染会をやっているわけだ。もちろん、そこではマスクなしだ。


 (4) 飲食店のマスク
 政府や東京都は「接待のある飲食店」を感染源としてあげるが、「接待」はなくとも、「仲間同士の会食」であっても、危険度は高い。
 とすれば、飲食店でもマスクを推奨するべきだ。といっても、飲食しながらのマスクは無理だから、せめて、フェイスシールドを義務づけるべきだ。下記のように。(画像あり)
  → 応援、どんな形でも サッカー:朝日新聞
  → フェースシールドつけ、居酒屋で声援 無観客でJ1再開:朝日新聞

c-faceshield.jpg



 酒場で使うべきものとしては、フェイスベールマスク、マウスシールドを先に紹介した。そして、この二つ以外にも、フェースシールドという器具もあるわけだ。
 また、接待のある酒場だけでなく、仲間同士で楽しむ居酒屋でも、フェイスシールドの必要性があるわけだ。

 ※ フェイスシールドを使うときには、飛沫が自分の手元に集中的に落ちそうだ。そこで、お手ふき(おしぼり)を用意して、手元のあたりを何度も拭くといいだろう。


 (5) 多人数の会食
 居酒屋の事例を見てもわかるが、危険なのは、「多人数の会食」である。
 とすれば、政府や東京都が禁じるべきは、「多人数の会食」であるべきだ。具体的には、「会食は2人まで」というふうに制限するべきだ。
 上の文春の記事を見ても、3人ぐらいの会食でもかなり危険度が高いとわかる。

 一方で、「接待」の有無はあまり関係ないのだ。 東京都や専門家会議は、「接待のある飲食の自粛」「3密」ばかりに言及しているが、むしろ、「マスク義務化」や「多人数の会食の禁止」の方が、ずっと大切なのである。



 [ 付記 ]
 「マスク義務化」や「多人数の会食の禁止」を実行すれば、東京都の感染急増は防げるだろう。
 しかし、そうしないから、感染急増を防げない。このままだと、もっと感染者が増加して、「外出制限」「外出自粛」をふたたび実施するハメになるかもしれない。そんなことをやっても、ほとんど無効だと判明しているのだが。
 「外出制限」「外出自粛」がいくらかでも有効だったのは、そのうちに「ホストクラブの自粛」が含まれていたからだ。だから、ここだけを狙い撃ちにして制限すればいいのだが、そうしないから、全分野で外出自粛するという非効率的な方策に突き進むことになる。
 愚の骨頂というしかない。大いなる無駄。経済的な損失は超巨額になる。1人あたり数十万円になるかも。1人 10万円をもらっても、まったく割に合わない。

( ※ しかも1人 10万円の支給は、タダでもらえるわけではない。「将来の増税」という形で、自分で負担するハメになる。)



 【 関連項目 】

 → 多人数の集合の危険度 (感染): Open ブログ

 → 感染防止の常識の誤り: Open ブログ
  ※ マスク義務化が必要な理由。その原理。
 
posted by 管理人 at 23:10| Comment(4) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 本項の最後に、

   ※ マスク義務化が必要な理由。その原理。

 を示した項目へのリンクを、付け足しました。
Posted by 管理人 at 2020年07月06日 14:09
このところ死者どころか重症者もほとんど出てないのに、何を騒いでるのか意味不明です

こんな空騒ぎに無理やりマスクさせ、人から笑顔を奪うなんて、まさに魔女狩りですな

「天使のような口元の笑み」
って大事ですよ

「ライフドア・二重の虚構」
という本にはそう書いてありましたが笑
Posted by 名無しの研究者 at 2020年07月06日 20:29
> こんな空騒ぎに無理やりマスクさせ、人から笑顔を奪うなんて、まさに魔女狩りですな

 それ、アンチマスク論者の意見です。アメリカ南部ではよく見られます。先に紹介しました。スーパーでヒステリックに叫ぶ女性など。
  → http://openblog.seesaa.net/article/476054375.html

 マスクを強いられて発砲する人もいるしね。
Posted by 管理人 at 2020年07月06日 21:33
景気が悪くデフレが続いてますのでよくなるまで消費税は下げるべきでしょう。

Posted by makai at 2020年07月08日 13:34
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