2020年07月03日

◆ アンチマスク論者

 マスク嫌いの人々(アンチマスク論者)が多すぎる。

 ──

 東京都では感染者が続出しているのに、(酒場や飲食店での)マスク義務化という方針は取られない。それというのも、スク嫌いの人々(アンチマスク論者)が多すぎるからだろう。


 (1) カレン
 マスクをしたくないという理由で、スーパーで大暴れする女性がいる。


 この映像はハリウッドにあるトレイダー・ジョーズというスーパーマーケットで撮影されたとある。店員にマスクを着けるよう注意された白人女性客が激怒しているシーンだ。撮影者の男性は「これがカレンだ」とコメントしている。
 上記のように、公共の場で「私には〜をする/しない権利がある」と、常軌を逸した言動で主張する中年の白人女性を総称して「カレン」と呼ぶ。

  当初、「カレン」は自分の意に沿わない黒人を排除しようとする白人女性を意味していたが、コロナ禍にあって反マスクの白人女性へと変化した。
( → 全米各地で大暴れ「カレン」とは一体、何者?〜白人女性の特権意識 - wezzy|ウェジー



 (2) トランプ大統領
 同じ記事には、次の話もある。
 トランプは経済と大統領再選を優先させるために新型コロナウイルスの存在を認めたがらず、今に至るまで反マスク、反ソーシャル・ディスタンスを押し通している。トランプ支持者は追随し、強硬な反マスク言動を展開している。

 別記事にはこうある。
 トランプ大統領は、一切マスクをしていない。
 「トランプ大統領がマスクをしないのは、マスク=新型コロナといったイメージがあり、コロナが蔓延していて大変だというイメージを国民に与えてしまうためだと言われています。

 「元々、アメリカ人はマスクをする習慣はありません。新型コロナの流行の初期段階では、NYの街中などでもマスクをしている人はあまり見かけませんでした。さすがにロックアウト後はほとんどの人がマスクをするようになりましたね。
 日本とは違って、街中にはマスクはほとんど売っていなかったので、手ぬぐいにゴムを結んで代用したり、毒ガス用のようなマスクなどをしている人が多かったです。さすがに最近ではスーパーマーケットで見られるようになりましたが」

 アメリカでもニューヨークや、ワシントンDC、ロサンゼルスなどの大都市では多くの人がマスクをつけているが、トランプ支持者が多い南部や中西部の州ではマスクをしている人は少ないという。日常生活でもトランプにならってマスクをせずに出かけ、スーパーマーケットなどでマスクをしている人を見ては、笑い飛ばす人もいるというのだ。
 「テレビのインタビューで、どうしてマスクをしないんですかとの質問に、『私は神を信じているから全然コロナなんか、かからないんだよ!』という答えが返ってきたりします。テキサス州ではマスクをしているとスーパーに入れないところもあって、マスクを外してくださいと言われたり、州によって全然違うのです。トランプ大統領は、マスクは格好悪いという印象を国民に植え付けようとしているといえますね」(同上)
 アメリカの公衆衛生局が「マスクをしてください」と言っているのに大統領が従わない。スーパーマーケットの店員が「マスクをしてください」と言ったら銃で撃たれたという事件も起こった。
( → 「絶対にマスクしない」米大統領が起こす大波紋 | コロナショックの大波紋 | 東洋経済

 ただし、アメリカのコロナ拡大が止まらないのを見て、トランプ大統領もようやくマスク賛成論に転じたそうだ。(7月1日)
  → トランプ氏、マスク着用を表明 批判に一転「大賛成」 :朝日新聞


 (3) 岩田健太郎
 岩田健太郎は一貫してマスク嫌いである。これまでに何度か言及したとおり。
  → 岩田健太郎の解除論: Open ブログ の 【 追記 】
  → 岩田健太郎はマスク嫌い 1: Open ブログ
  → 岩田健太郎はマスク嫌い 2: Open ブログ
  → 岩田健太郎はマスク嫌い 3: Open ブログ

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 (4) 西浦博
 西浦博(8割おじさん)も、マスク嫌いである。コロナが流行しつつあった時期にも、マスクをしないで外出しているのが NHK の番組で放送された。
  → 専門家会議の失敗の理由: Open ブログ

 のみならず、本業の感染モデルでも、「外出制限の効果」ばかりをモデル化して、「マスク着用の効果」についてはモデル化しない。「マスク着用の効果」については考えようともしないのだ。それで、「8割削減」「7割じゃ駄目」と主張するばかりだ。
  → 接触「8割」削減はなぜ必要? 7割ではだめなの?:東京新聞

 ただし(緊急事態宣言が解除されたあとの)6月になると、どういうわけか、「飲食店などで3〜5割の削減をするだけで大丈夫」と主張するようになった。
  → 【独自】流行前の生活に戻すと「都内の感染1日100人」…西浦教授ら試算 : 社会 : ニュース : 読売新聞
 これじゃ、4割おじさんだ。

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 (5) 小池都知事
 小池都知事は、マスク義務化をしないで、無為無策。この件は、前項で述べたとおり。
  → 東京で感染急増( 7/02): Open ブログ


 (6) 政府
 政務もまた、マスクについては無為無策。この件も、前項で述べたとおり。

 ただし、マスクでなく「休業命令」への違反者については罰則を設ける方針らしい。
  → コロナ関連法、一括改正検討 休業・検疫拒否に罰則―政府:時事

 といっても、そこに「マスク義務化」(違反した店への休業命令)が入っていないで、全然ダメなのだが。

 ※ 欧米では、マスク義務化への違反者への罰則が設けられている。「マスク警察」みたいな例もある。
   → 東京都の感染増加(47人): Open ブログ (動画あり)



 [ 付記 ]
 アンチマスク論者は、以上のように多種多様な人々がいる。いずれもすごい頑固者であることが共通する。いくら批判されても、「自説の方が正しい」と信じて疑わないようだ。

 ただし、一般人(素人)がそう思うのは構わないが、感染症の専門家が「自説の方が正しい」と信じて疑わないのは困りものだ。
 なぜか? そこでは、「自説が正しくなかったら、社会はどうなる?」ということを考えていないからだ。つまり、次の比較ができていない。
  ・ 自説が正しければ → マスクをする手間を節約できる。ものぐさできる。
  ・ 自説が正しくなければ → 莫大な人命と金銭が失われる。


 では、自説は正しいかどうか? それは一種の賭けのようなものだ。
 賭けだとすれば、「自説が正しい」というのに賭けるのは、すごく分が悪い。「勝てばたった1円の利益だが、負ければ100億円の損」というような、分の悪い賭けだ。
 そんな賭けをするのは馬鹿げている。
 しかも、世間の圧倒的多数は「自説の負け」を予想している。WHO も CDC も「自説の負け」を主張している。
 こんな状態で「マスクは無効」に賭けるのは、狂気の沙汰だろう。

 アンチマスク論者は、たとえ「自説が正しい」と信じるにしても、「もしかしたら自説が間違っているかもしれない」と想定するべきだ。その上で、「自説が正しいとしても(マスクが無効だとしても)、マスクをしたことで特に負担が増えるわけでもないのだから、マスク推進を阻止するべきではない」という態度を取るべきなのだ。

 ※ 一部のぜんそく患者などは「マスクはつらい」と訴えることはできる。しかしそれなら、前項で述べた「フェースベールマスク」や「マウスシールド」を使えば済むのだ。いずれも呼吸には影響しないからだ。

 ※ そもそも「鼻出しマスク」にすれば、鼻呼吸ができるのだから、「マスクで呼吸が苦しくなる」ということはないはずだ。鼻が詰まっている人ならともかく、普通の人は(口を閉じたまま)鼻呼吸する。口呼吸はしない。(運動時は別だが。)



 【 追記 】
 ついでにもう一つ、例を示しておく。「マスク義務化に反発した男が発砲した」という事件。米国・中西部で。2件ある。
 《 マスクせず接客拒否された男が店員に発砲 》
【5月21日 AFP】米コロラド州の飲食店で先週末、マスクの着用を拒んで接客を拒否された男が、店員に発砲する事件が起きた。
 調理担当者が警察に語ったところによると、「外に出ると、『黙って料理を出せ』などと何度も言われ」、その後1発撃たれたという。
( → AFPBB News

 《 客にマスク着用求めた警備員が撃たれ死亡 米ミシガン州 》
 米ミシガン州フリントの小売店で、州当局が義務付けるマスクを着けていないとして買い物客を注意した店員が銃で撃たれ、死亡した。
 マナリンさんはこの日、マスク非着用の女性客を注意して口論になった。
 女性客は口論の直後に車で走り去った。約20分後に同じ車が戻ってきて、2人組の男が入店。1人がマナリンさんに「妻をばかにした」と詰め寄り、続いてもう1人が発砲した。
( → CNN.co.jp

posted by 管理人 at 23:59| Comment(5) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近思うのですが、専門家でさえ
空気感染−>感染者の吐いた空気を通して感染する
飛沫感染−>感染者の飛沫を直接浴びることで感染する
接触感染−>感染者に直接触れることで感染する
というような認識しかしていないように感じます。
肝心の感染者の飛沫がついた物を触ることで感染するがすっぽりと抜け落ちている気がします。この手の感染経路に新しく名称を定義した方が良いように思います。べたですが「飛沫接触感染」ですかね?
Posted by 権兵衛 at 2020年07月04日 07:49
> 感染者の飛沫がついた物

 それに限らず、二次接触、三次接触したものも、次々と感染源となります。触るものは何でもかんでも感染源となると思った方がいい。

 それよりは、接触でもないものを「接触」と呼ぶのをやめた方がいい。政府が使う「接触」というのは、「接近」のことだ。
 たとえば、濃厚接触は、濃厚に手で触ること(ペッティングすること)ではなく、「接近時間が長いこと」だ。「接近」を「接触」と呼ぶというデタラメさ。専門用語をまともに使えていない。
Posted by 管理人 at 2020年07月04日 08:00
 最後に 【 追記 】 を加筆しました。
 アンチマスク論者が発砲した事件。
Posted by 管理人 at 2020年07月06日 21:43
>>たとえば、濃厚接触は、濃厚に手で触ること(ペッティングすること)ではなく、「接近時間が長いこと」だ。「接近」を「接触」と呼ぶというデタラメさ。専門用語をまともに使えていない。

医学論文でも使われているようですが。
最も古いもので1959年の文献が存在します。

https://scholar.google.co.jp/scholar?start=10&q=%E2%80%9D%E6%BF%83%E5%8E%9A%E6%8E%A5%E8%A7%A6%E2%80%9D&hl=ja&as_sdt=0,5

https://www.jstage.jst.go.jp/result/global/-char/ja?globalSearchKey=%E2%80%9D%E6%BF%83%E5%8E%9A%E6%8E%A5%E8%A7%A6%E2%80%9D
Posted by 細波 at 2020年07月06日 22:25
 「接近」を「接触」と呼ぶのは、普通の日常語の用法の一つなので、間違いというわけではありません。

 ただし、専門用語としての「接触感染」と混同しやすいので、まぎらわしい言葉遣いはやめましょう……という趣旨です。
 「誤用」と言うほどのきつい批判ではありません。

 ※ いちいち解説しなくても、わかりそうなものだが。何だか、無知な小学生に解説している感じだ。

 ちなみに、朝日新聞記事では、「AがBに接触した」という用例があったが、この「接触」が「接近」と「タッチ」のどちらの意味であるのかは、記事本文を読んだだけでは不明だった。それというのも同じ記事の中で「接触」が双方の意味で使われていたからだ。

Posted by 管理人 at 2020年07月06日 22:33
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