──
この人は文章が下手なので、やたらと長い文章の割には、要領を得ない。うまくポイントを記した文章を抜き出すのが難しいのだが、とりあえずは引用しながら批判しよう。
マスクをすると、たしかにリスクは減ります。しかし、それでも15%の人は感染してしまっているのです。マスクはリスクを減らしはしますが、1割以上が感染しているわけで、リスクヘッジの手法としては少しも「決定打」になっていはしないことを意味しています。少なくとも「マスクをすれば大丈夫」ってことは全然ない。
ほとんど感染者がいない場合には、マスクを着用しようが、しまいが、リスクは減りません。だから、「意味ない」だったのです。
( → マスクについて - 楽園はこちら側 )
話を読めばわかるが、この人は徹頭徹尾、「マスクをすることによって感染の危険が減るか」ということだけを考えている。つまり、医者としての立場でだけ、考えている。
一方で、「マスクをすると飛沫を飛ばさないので、他人には感染させない」ということについてはまったく考えていない。自分が助かることだけを考えていて、他人を助けることはまったく考えていない。つまり、公衆衛生の立場からはほんの一片も考えていない。(呆れた話だ。)
この人のやっているモデル実験からして、その方針だ。ここでは、次のような実験を見る。
SARSのデータを用いると、フォレストプロットでは市中でのマスクの防止効果は「ある」と示されています。外でもマスクをしたほうがよいのかもしれない。
もう少し、このデータを丁寧に見る必要があります。マスクをした群では244人中、37人の感染が見られました。そして、マスクをしていない群では481人中101人に感染が見られました。つまり15%vs21%。マスクをすると、リスクは6%減っていたのです。
しかし、こんな実験は意味がない。莫大な社会人口の中で、たったの 244人または 481人だけで調査しても、「その人たちが自分では感染しなかった」という効果しかわからない。そんな数字は無意味なのだが。
大切なのは、「社会全体でマスクをすることによって、社会全体で飛沫を減らすこと」だ。そのことは、NHK のシミュレーションモデルでも明らかだ。
→ NHK のコロナ番組(可視化): Open ブログ
ここでは、次のような感染経路が考えられている。
・ 通勤途上での感染
・ 職場での感染
・ 学校での感染
・ 商業施設での感染
ここでは、多大な人口において感染が発生する。それが現実だし、モデルでもそういうモデルで考えるべきだ。
そして、マスクの効果を考えるのならば、「人口の大多数がマスクをする/しない」という条件で対比するべきだ。それでこそ、マスクの効果(というより「マスク義務化の効果」)がはっきりとする。
なのに、岩田健太郎は、「たったの 200〜400人ぐらいがマスクをするだけ」という条件でマスクの有効性を考える。これでは「マスク義務化」ができていないのだから、マスクの有効性がわかるわけがない。
マスクは「社会全体で義務化する」ことでのみ有益になるのに、その条件を外して、「自分だけがマスクをすることで、自分だけが感染しない効果」を考えるだけだ。これでは、マスクの意義(自分が飛沫を飛ばさないようにすること)をまったく理解できていない、というしかない。
岩田健太郎は、自説が正しいと思うのなら、こう語るべきだ。
「全国の病院で、コロナの疑いのある感染者には、マスクをさせない方がいい。すでに感染している人は、マスクをしても、感染を防ぐ効果はゼロである。マスクをすることで自分が感染しなくなる効果はゼロなのだから、感染者の口からマスクを外させるべきだ」
それに対しては、医者からブーイングが来るだろう。
「患者にマスクをさせるのは、患者を感染させないためではない。医者や看護師や医療技師を感染させないためだ。勘違いするな!」
と。しかり。それが正しい。
しかし、岩田健太郎は、そういう声には耳を貸すつもりはないのだろう。ならば自説にこだわって、病院で次々と感染者のマスクを外せばいい。(感染テロリストになれる。)
ついでに、自分の職場でも患者のマスクを外させるといい。それによって、マスクなしの患者の飛沫をたっぷりと浴びるといい。それでこそ自説に忠実だと言える。
[ 付記1 ]
マスクを外して感染したジョコビッチと、岩田健太郎は、どちらが愚かか? ジョコビッチは反省した分、まともである。岩田健太郎は反省できないのだから、ジョコビッチよりも愚かだ。
猿だって反省するのに・・・
— スズライト (@suzu360) February 8, 2019
( ̄▽ ̄;)コマッタモンダ pic.twitter.com/1jJrMDdMnG
[ 付記2 ]
マスクの効果を知るには、数百人規模の集団で実験するのではなく、国全体の感染者数を統計的に見ればいい。そうすれば、次のことがわかる。
・ マスク義務化をした国 …… 感染者は急減する
・ マスク義務化をしない国 …… 感染者は急減しない
( ※ いずれもロックダウンをした国。)
前者は、イタリア・スペイン・ドイツだ。後者は、英国だ。この件は先に述べたとおり。
→ 欧米の感染状況(5月まで) 1: Open ブログ
→ マスクの話題 12: Open ブログ
なお、都市ごとに見てもいい。たとえば、マスク義務化を実施したニューヨーク市では、感染者数が激減している。一方、マスク義務化をしていない米国各州では、感染者数が減少どころか増加傾向にある。(ロックダウンをしていない州もあるが、日本だってロックダウンはしていない。)
【 関連項目 】
→ 岩田健太郎はマスク嫌い 1: Open ブログ
→ 岩田健太郎はマスク嫌い 2: Open ブログ
他人と近くで会話するときは有効です。
食事の時も、大皿の近くで会話するなら、
マスクをつけるのが社会連帯上のエチケット
但し、咳クシャミは大半が外に出るので、
マスク有無によらず
利き手の肘で口を覆う必要有りです。
その際、肘には衣服が必要なので半袖は厳禁
社会連帯上のエチケットにすべきは
1.会話するならマスク着用
2.咳クシャミ時は利き手の肘で口を覆う
3.半袖は厳禁で、咳クシャミに備える
4.咳クシャミで口を手で覆ったら手を洗う
こんなとこでしょうか。
マスクは低速飛沫を補足する程度であること
このことの周知がまず必要でしょう。
その上で、外出移動で会話をしない場合は、
マスク無用、但し咳クシャミ対応は必要
ということを言い添えるべき。
学生が会話しながら歩く場合はマスク必要
通勤時など人と会話しないならマスク不要
咳クシャミ対応しないなら、公共交通に乗るな
といいたい。
通勤電車では、マスクは必要です。不要なのは、路上など、屋外だけです。屋内のすべてではマスクが必要です。たとえ会話をしなくとも、机や手すりが汚染されます。
手洗いの習慣が無く、フランスなど
実に1/3の人が、トイレ後に手を洗わない統計
尿など体液からの感染も早くから指摘されてて、
この、手を洗わない習慣が感染の差でしょう。
更に、シャワー浴びるのも週2〜3回、
更に更に、鼻をかむティッシュも繰返し使う、
そもそも挨拶でキス、握手をする、会話が近い、
日本は社会公衆上も各段、社会的距離も遠い、
感染の大きな差はここにあるかと。
それでも人口密度は世界一の東京には効かない。
東京だけは移動制限政策は維持必要でしょう。
1.マスクは低速飛沫の防止と、
2.手を汚さない
が効果ですが、高速飛沫はスルーします。
そういう公衆衛生教育がされていないことが、
世界共通の問題なんです。
公共交通でマスク必要なのは会話する時。
あるいは半袖の時。
それでも咳クシャミ時は肘で口を覆って下さい。
マスク有なら咳クシャミ時に床に向かう
だけでも飛沫感染はある程度は防げますが。
いいえ。大幅に減殺します。下記に動画が二つあります。
→ http://openblog.seesaa.net/article/475397872.html
低レベルと言われるヤフコメにおいても、岩田の論説は否定されています。
〜衝撃!! 感染防御の手段としてマスクを着けるのは無意味【岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義P】〜
https://news.yahoo.co.jp/articles/debf1de2fcc1e763d8af090ec183d15c20105709