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陸上イージスの断念が決まった。
問題として浮上したのが、内陸にあるむつみ演習場からミサイルを発射した場合、切り離された重さ200キロ強の推進装置ブースターが住宅地などに落下する恐れがあることだった。
防衛省は当初、米側と調整した上で、ミサイルを制御するソフトウエアを改修し、ブースターの落下位置をコントロールすることを計画。この方法により「ブースターを確実に演習場内に落下させる」と約束し、地元の理解を取り付けた。
しかし、政府関係者によると、米側からは今年2月ごろ、ミサイルや発射装置などハードウエアを改修しない限り、ブースターが演習場外に落下する可能性を排除できないと伝えられた。さらに5月下旬、こうした改修には2000億円前後の費用と12年前後の期間を要することも伝達された。
( → 時事ドットコム )
ブースターの落下が問題ならば、落下しても問題な居場所に発射場を設置すればいい。特に、日本海側の海岸近くに設置すればいい。たとえば、八郎潟ならば、適地だろう。たとえブースターが落下しても、あたりは田んぼばかりなので、被害が生じる可能性は低い。特に、海岸のそばならば、西側にあるのは海ばかりなので、被害が生じる可能性は皆無だ。
だが、どうせならば、絶海の孤島の方が好ましい。それならば周囲は海ばかりなので、ブースターの落下で被害が生じる恐れはない。
では、絶海の孤島はあるか? ある。竹島だ。

出典:Wikipedia
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ここで、別の問題が思い浮かぶ。
「竹島はいまだに韓国が実効支配していて、日本の領有権が損なわれている。この問題を解決する方法はないか?」
この問題を考えた人は、こう言いそうだ。
「困ったときの Openブログだろ。うまい案を出せ」
はい。そこで、上記の陸上イージスを組み合わせる。こうだ。
「陸上イージスを断念する」というと、陸上イージスを売りつけたい米国が怒り狂う。「先の日米首脳会談でも陸上イージスを購入すると約束したくせに、その約束を破るのか」とトランプ大統領が怒り狂う。
そこで日本は、こう答えればいい。「陸上イージスを竹島に配備します。ここなら、北朝鮮に近いので、効果も抜群です。ただし今は、韓国が実効支配しているので、陸上イージスを配備できません。韓国を追い出してください。そうすれば、陸上イージスを配備します」
すると、陸上イージスを日本に売り込みたいトランプ大統領は、韓国政府に圧力を掛けるだろう。「日本の陸上イージスを設置するための場所を寄越せ。最低限、竹島の半分を寄越せ」と韓国に要求するだろう。
で、これで話がまとまってもいいし、まとまらなくてもいい。
・ 話がまとめれば、日本は竹島を手に入れる。
・ 話がまとまらなければ、米国の購入圧力をかわせる。
かくて、どっちにしても、日本にとって好都合だ。めでたし、めでたし。
困ったときの Openブログ。
[ 付記1 ]
陸上イージスを断念すると、日本は北朝鮮のミサイルを撃墜することができなくなる。そこで、「陸上イージスを断念するのはいいが、代わる選択肢はろくにない」というふうに朝日新聞は記事で書いた。
→ 「防衛省の信頼失墜した」イージス頓挫、党内からも批判:朝日新聞
しかし、代わる選択肢はあるのだ。それが本項で示した「竹島への配備」である。
[ 付記2 ]
ただし、軍事的に言えば、陸上イージスなんてものは無意味なのである。金ばかり食って、効果はない。この件は、これまで本サイトでたびたび説明してきた。(本サイトは「大反対」の立場だ。)
→ サイト内検索
その要点は、次のことだ。
「陸上イージスは、飽和攻撃に弱い。同時に多数のミサイルが飛来したら、すべてを撃墜することはできない。また、弾数も限られているので、すべてを発射したら、あとは何も発射できなくなる。そもそも、敵の安価な通常ミサイルを、圧倒的高価格の迎撃ミサイルで撃墜するのでは、コスト的に割に合わない」
対案はこうだ。
「何もしないのが最善だ。敵のミサイルは金がかかるが、そのミサイルで破壊できる日本の施設は限定的だ。どうせなら、原発や発電所の建物に、ミサイル対策のコンクリート壁や鉄骨壁でも作る方が、よほどマシだ。これならば、安価でも、ミサイル対策になる」
さらに、次のこともある。
「最新の北朝鮮ミサイルは、迎撃ミサイルを回避する能力をもつ。発射したあと、途中で弾頭の方向を変えることができる。(多弾頭かもなされるだろう。)……したがって、現在の迎撃ミサイルは、北朝鮮の新型ミサイルを、まったく撃墜できない。ただの無駄だ」
こういう軍事的知識をもてば、「配備する」という選択肢は、もはやありえない。
河野太郎は、軍事オタクだから、「陸上イージスは金を食うだけで効果がない」と理解したのだろう。無駄金を使うのをやめたわけだ。
参考記事:
→ 北朝鮮新型ミサイル、探知できず 低高度、変則軌道で日本政府
[ 付記3 ]
「日本政府が陸上イージスの配備を断念する方針」
というすっぱ抜きの記事が出たことがある。そのとき河野太郎は、「この記事はフェイク・ニュースだ」と厳しく批判した。(婉曲な形で。)
→ 河野防衛相、どこが「フェイク」か答えず|秋田魁新報電子版
→ はてなブックマーク
それから1カ月あまりを経て、この報道がフェイクではないことが判明したわけだ。
では、「フェイク記事だ」と厳しく批判した河野太郎は、嘘つきだったのだろうか?
私は当時、「河野太郎は嘘つきだ」という趣旨の態度を取った。しかしながら、今日になって見ると、裏の事情がわかる。
河野太郎があれほどにも口汚く罵ったのは、事態が流動的だったからだろう。つまり、根回しの最中だったからだろう。そこで、「話が固まっていないうちに、話が表に出ると、(反対勢力の圧力を受けて)話がつぶされてしまう」と懸念したのだろう。だから、「話を表に出して、徐々に政策決定をする」という通常の方法を取らずに、「まずは防衛省内で話を固めてから、首相の裁可を得て、一挙に政府方針として決定する」という方針を取ったのだろう。
そう想像していたのだが、それを裏付ける報道が出た。
陸上イージスの安全性に生じた懸念を配備候補地などに数カ月間隠していたことになり、反発が出そうだ。
行革担当相経験者の河野太郎防衛相はこのころ、同省予算の無駄の排除に乗り出していた。米側からの情報を6月3日に事務方から伝えられると、翌4日には安倍晋三首相に報告。12日に首相と再び会って計画停止の了解を取り付け、一気に突き進んだ。
河野氏が15日に計画停止を発表するまでの過程で官邸が口を挟んだ形跡は見られない。
( → 時事ドットコム )
河野太郎がほぼ独走する形で、反対派や首相の方針を押し切って、一挙に「断念」という方向に決めたようだ。
とすると、イージス反対派の私としては、「河野太郎は非常によくやった」と大喝采をしたい。
河野太郎は、名宰相の器がある。(根回しもよくできました。)
[ 付記4 ]
これは余談だが、竹島を Google マップで探そうとすると、うまく見つからない。Google マップの検索で、竹島はヒットしないのだ。
この件は、前出だ。
→ 竹島と尖閣諸島は地図のどこに?: Open ブログ
この項目の 【 追記 】 で示されているように、検索でヒットはしなくても、表示だけはされるようになった。日本海中の該当地域を見ると、文字が見つかる。
では、うまく探すには、どうすればいいか? 韓国の名称である「独島」で検索すればいい。そうすれば、独島(つまり竹島)がヒットするので、場所が見つかる。
つまり Google は、竹島を韓国領と認めているということだろう。
保留で充分でしょう。
それよりもウグイス嬢に始まる○○夫妻問題、
二階下ろしのマスコミ側からの号令。
基地の問題もアベ周辺人員の下ろし号令。
米国問題が発端ならトランプ大統領弾劾が近い
などなどが絡む大きな流れ。
なぜならば、北朝鮮の共同設備の爆破。
中国が裏で指示してのこと。
それは米国の内紛が情報筋では既に公知、
ということなのでは?
竹島、守れるどころではない災禍が、
韓国にくるのでは?
中国を中心に考えると意外と筋は通る感。
アベなんてトランプ頼みの能無しが露呈。
我々日本人は不幸なのでしょうね。
そう平成の30年間のゼロ金利がそれでしょう。
誰が特したか?欧米でしょう。
但し、そのツケは今から彼らが払うでしょう。
日本人は真面目ですが根は黒く、したたかかも。
⇒ ブースター落下問題に対してはうまい案ですが、竹島の位置を見ると、北朝鮮(発射基地)に近すぎるという問題もあるのではないでしょうか。
つまり、専守防衛で先方の発射を検知してから迎撃ミサイルを打ち上げるので、その時にはもう竹島上空を通過中ということもありそうです。下のリンク文献の図4にとおりに、敵ミサイルの後方から当てるのは難しいようです(SM-3は図4のウのスタイルを想定)。
ただ、同じ文献の図5のとおりに、敵ミサイルの軌道の真下から迎撃するのが有利(逆に秋田や山口からだと斜め下からの迎撃になるので不利)なようなので、こちらの発射のタイミングさえ良ければ、竹島の位置は悪くないですね。
http://www.e-hagi.jp/~mashi803/jsa/data1/20180519Manabiya10.pdf
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なお、北朝鮮のミサイルのグアム攻撃を阻止するべきか……という話は、下記で。
→ http://openblog.seesaa.net/article/452635681.html
狙いは北だけではなく、中国でしょう。米国の尖兵となってアジア人同士の戦争でしょう。
→ https://www.asahi.com/articles/ASN6S6QNGN6SUTFK00D.html
本項の [ 付記3 ] で私が推定したことが、こうして裏付けられたことになる。
※ 記事では、河野太郎が F2 でも異論を唱えていたことが記されている。詳細不明だが、F35 改修ではなく、国産路線を取ろうとしたのだろう。これも立派だ。
※ 河野太郎を「コロナ担当相」にでも任命すると、今の日本は救われるかも。