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調べたところでは、東京都では、都立高校が5月いっぱいの休校。東京都は、傘下の各区にも同様の処置を求めており、実際にそれに従うところがほとんどであるようだ。
神奈川県では、県も横浜市も各区も、いずれも5月いっぱいの休校であるらしい。
一方で、地方では 25日や 26日から登校を始めている地域もあるようだ。たとえば愛知県や山口市。
ただ、全般的には、5月いっぱいの休校が圧倒的に多いようだ。
→ Google 検索
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以上は、現状分析だ。
一方、私としては、次のように唱えたい。
「休校はもともと無意味である。やってもやらなくても、結果にはほとんど差がない。国全体の感染者数にも影響しないし、生徒の感染者数にも影響しない。その一方で、生徒には教育機会の減少という多大なデメリットが生じる。ゆえに、休校はさっさとやめた方がいい」
そもそも、3月の「一斉休校」というのが、ナンセンスだった。あれでだいぶ、教育時間を喪失してしまった。
その上、さらに4月と5月まで時間を無駄にしてしまった。実に無駄が多い。
だから、さっさと休校をやめて、学校を再開するべきだ。その後は、夏休みをつぶしたり、土曜をつぶしたりして、何とかして、急激に遅れを解消するべきだ。
以上が結論となる。
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理由としては、私の個人的な意見よりは、教育の専門家の意見を示した方がいいだろう。下記に紹介する。
→ 休校によるCOVID-19予防効果にエビデンスなし:日経
ここでは、休校にメリットがないことが示されている。これは、マスクをしない場合の話らしい。日本のようにマスクをすることを原則とすれば、話はなおさらとなる。
つまり、マスクをして授業を受けるのであれば、(休校しないで登校しても)感染を阻止することができるのだから、あえて休校にするメリットはないのだ。
また、学校でクラスターが発生するということも、ほとんどない。仮にあったとしても、その学級や学校だけを閉鎖すればいいのであって、日本中の学校を休校にする意義など、何もない。
→ 日本人は「休校長期化」の深刻さをわかってない | 東洋経済
ここでは、休校によるデメリットが示されている。
「オンライン教育をすればいい」という話もあったが、先進国のなかで最低レベルであるオンライン教育の国で、今になってあわててオンライン教育を推進しようとしても、準備を始めたころには、すでに休校の期間は終わってしまっているのだ。ナンセンス。
というわけで、休校はさっさとやめて、学校を再開するべきなのだ。
[ 付記1 ]
教師がマスクをすると、声が伝わりにくい。そこで、教師はマイク・スピーカーを利用するべきだ。このことを推奨するといい。
具体的には、小型のアンプ内臓スピーカーとマイクがあればいい。
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[ 付記2 ]
学校が始まるまでは、給食だけでも実施するといい。
特に、貧困家庭では、給食がなくて困っている、という問題がある。たとえばこれ。
→ 無償の給食断たれ「昼食代はない」 長引く休校、困窮の親子に支援を 伊藤舞虹:朝日新聞
給食はともかく、牛乳だけでも無償で配るといいだろう。
給食の牛乳がないと、子供栄養不足になりがちだ。また、酪農家は、牛乳が余って困っているという問題もある。
この両者を解決するには、政府が牛乳を一括購入して、学校で無償配布すればいいのだ。
※ 今からでは間に合わないだろうが、次の秋冬のころには、是非とも実現してほしいものだ。
[ 付記3 ]
マスクについては、文科省が積極的に推進している。政府にしては珍しいことだが、マスク推進の立場を大々的に取っている。
→ 学校の新しい生活様式(文科省)
実は、このとき以前は、「マスクの作り方」ばかりで、マスクの必要性を述べていない。
→ 検索結果:文部科学省(5月22日)
以前に述べたのは、「三つの密」を避けることの一環として、部分的に述べたことだけだった。
→ 学校再開ガイドライン:文部科学省(3月24日)
ここでは、特に学校の場での具体的なマスク推奨はしていない。教師の授業中のマスク使用も推奨していない。三密の話があるだけだ。
要するに、文科省が「マスク推奨」に転じたのは、つい最近(5月22日)のことだ。
こんなショボい風邪ごときで、膨大な経済損失や学業の遅れを起こしてしまった政府や各自治体の首長、新型コロナを畏怖する人々のせいで、失った物や事の多さを考えると辟易します。
管理人さんのような、真っ当な説を唱える専門家が皆無だったのは日本の不幸です。
朝日新聞デジタル 2020年5月27日
「休校「感染防止効果乏しくデメリット大」日本小児科学会」
https://www.asahi.com/articles/ASN5W4SH9N5RUTFL003.html
日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会 2020年5月20日
「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200520corona_igakutekikenchi.pdf
> SARS-CoV-2は鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄される。
という記述があって、興味深い。
関連するページは
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60481