2020年05月25日

◆ 宣言解除後の行動方針

 緊急事態宣言の解除後には、どういう行動方針を取るべきか? 

 ──

 緊急事態宣言の解除後も、従来のような生活に戻るわけではなく、ある程度の警戒が必要だとされる。これについては、政府が「新しい生活様式」という言葉で、指針をまとめている。
  → 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました|厚生労働省

 これを参考としながら、本サイトなりの見解を示そう。


 (1) マスク義務化

 政府の指針では、「三つの基本」として、次の三点が示されている。
  ・ 身体的距離の確保
  ・ マスクの着用
  ・ 手洗い


 このうち、「マスクの着用」については、方針は不十分だ。欧米諸国ではすでに「マスクの義務化」がなされているのに、日本では「マスクの義務化」がなされていない。これは規制の程度が弱すぎる。
 そのせいで、民間の店舗が自発的に「店内のマスク義務化」を実施しても、クレーマーの妨害で、マスクの義務化が阻害されてしまった。
  → 前々項  [ 付記2 ]
 こういう問題をなくすためにも、政府が率先して、「マスクの義務化」(ただし屋内でのみ)という方針を取るべきだ。
 現状はあまりにも甘すぎる。
 「解除」をするのであれば、それにともなって、「マスク義務化」を導入するべきだった。

 ※ 「夏は暑くてマスクができないぞ!」という声もありそうだが、大丈夫。マスク義務化は、あくまで屋内だけだ。屋外は、マスク義務化の範囲外だ。
 ※ 「だったら屋外が心配だ」という声も出そうだが、夏の強力な紫外線があれば、ウイルスはすぐに死んでしまうだろう。通気がよければ、なおさら安全度は高い。戸外ならば、マスクなしでも、特に心配はいらない。(ただし2メートルの身体的距離は守った方がよさそうだ。屋外では。)
 

 (2) 身体的距離の確保

 身体的距離の確保(ソーシャル・ディスタンス)も推奨されている。これは、「人と人との距離を2メートル以上保つ」ということだ。欧米でも実施されている。
 だが、マスクをしていれば、このような距離は特に必要ないはずだ。「人と人との距離を2メートル以上保つ」という野は、マスクをしていないからこそ必要とされるのであって、マスクをしていれば必要ないはずだ。

 この件は、下記でも詳しく論じられている。
  → ウイルス研究者の京大・宮沢孝幸准教授が唱えるソーシャルディスタンスの新秩序が大反響「マスクをしていれば2メートルは必要ない」:中日スポーツ

 まあ、理屈から言って、当然だろう。何でもかんでも過剰に規制すればいいというものではない。


 (3) イベント・興行

 映画館などは、「定員の半分」(一人置きに着席)という形で、「身体的距離の確保」を実現することにして、営業再開に向かうようだ。
 だが、マスク義務化を条件にすれば、「身体的距離の確保」は不要なのだから、満員にしても問題はないはずだ。
 「密集・密閉はいけない」というが、換気が十分であれば、満員状態も認めていいはずだ。(マスク義務化を条件に。)
 そもそも、たいていのイベントは、観客は声を出さないのだから、やたらと規制する必要はないのである。
( ※ せいぜい笑い声ぐらいだろうが、それはマスクで防げる。)


 (4) 飲食店

 飲食店では、「会食」が問題となる。ただし、普通の飲食店では、「一人客ばかり」にすると、客が激減して、商売が成立しなくなるだろう。
 だから、私としては、「一人客」のほかに「二人客」も許容していいと考える。二人で会話するのであれば、どうせ親密な二人という関係なのだから、やたらと不特定多数に拡大することはあるまい。流行の真っ最中であるならともかく、解除後であれば、「二人客」の会食も認めていいだろう。

 ただし、4人以上の会食は、引きつづき遠慮してもらうべきだ。こういうのは、感染拡大の危険がかなり高いからだ。大学の祝賀会でクラスター感染が発生したことも、過去にはあった。
  → 京産大でクラスター発生 卒業祝賀会に参加 :日本経済新聞

 実は先日、スーパーで従業員のクラスター発生という事例があった。これを聞いて、「どうせ食事中の感染だろう」と推定していたが、やはりそうだったと判明した。
  → 「食事中の会話あった」集団感染のスーパー従業員が証言 宇都宮
 日常的にいくらマスクをしていても、食事中に唾を飛ばして、おしゃべりをしていれば、あらゆる努力は無になるのだ。

 ※ 東京都や政府は「接待をともなう飲食」ばかりにこだわるが、「多人数の会食」こそ、最も危険なのである。東京都や政府にはその自覚がないようだ。(二人の会食と多人数の会食を、区別することもしていない。後者を「絶対禁止」というぐらいの強い言葉で規制するべきなのだが。)


 (5) 旅行

 国内旅行は、「自粛した方がいい」という声が多いが、私としては、「マスク義務化を前提に許容していい」と思う。感染の拡大中ならばともかく、解除後であれば、感染が急拡大するという状況にはない。
 多人数での会食をせずに、行動中にはマスクをするという前提で名なら、旅行そのものは禁止する必要はないと思える。

 ただし、だからといって、やたらと旅行を拡大するべきだとも思わない。特に、夏休み中には、通年ならばものすごい大混雑が起こるはずだが、これを少し減じるぐらいのレベル(例年よりも少なめで、大混雑しないレベル)にした方がいいだろう。

 ところが政府の方針は、正反対だ。「夏休みの大混雑になりそうな時期に、あえて補助金を投入して、大混雑をさらに大大混雑にしよう」という方針を打ち出した。
  → 国内旅行の半額補助やプレミアム付き食事券、7月下旬開始へ…予算1・7兆円確保(売新聞)

 バカじゃなかろうか? 
  ・ もともと大混雑の時期に、さらに大混雑を起こそうとする。
  ・ 莫大な金を、困窮した事業者でなく、観光客に渡す。


 これでは、やるべきことがまるきり見当違いだ。
 特に、金がなくて困っている観光業界に金を出すかわりに、観光客の方に金を出すというのは、本末転倒ふうの倒錯的な方針だ。頭がおかしいとしか言うしかない。お門違いというか、何というか。
 比喩で言えば、病気で困っている患者を見て、患者に治療薬を飲ませるかわりに、患者の親に治療薬を飲ませるようなものだ。本来救済するべき相手とは別のものを救済しようとする。馬鹿馬鹿しいにもほどがある。

 こんな馬鹿げたことをするくらいなら、「マスクをすれば観光旅行をしても大丈夫」という形で、観光の推奨をした方がいいだろう。
 ※ ここでも、マスク義務化が重要だ。
 ※ 逆に言えば、マスク義務化がなされないと、観光地で感染させられる危険を恐れる人々が、観光地に行きたがらなくなる。人々に安全を保証するためにも、マスク義務化は必要なのだ。



 [ 付記 ]
 「学校はどうするの?」という声もありそうだが、この件は、翌日に述べる。
 

posted by 管理人 at 23:59| Comment(3) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>夏休みの大混雑になりそうな時期


今年に限った話かもしれませんが、今年は休校の影響で夏休みを無くす学校が多いと思われますので、大学生の旅行や子連れの家族旅行などは少ないのではないかと思います。なので、半額補助をしようにも、旅行日を設定できないのであまり意味がないかと。

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我が家の家族旅行も今年は中止です。子供の夏休みがどうなるか不明で、旅行プランがたてられない。
Posted by 反財務省 at 2020年05月26日 08:12
>多人数の会食

東京都は22時までの飲食店営業を認める方向のようですが、個人的には、おそらく多人数の会食形式の飲み会はあちらこちらで行われ、ハメを外した酔っぱらいが公共の場(電車やタクシーなど)でウイルスを拡散するのではないかと懸念してます。

今後は、駅のホームなどで倒れた酔っぱらいが嘔吐するようなことがあっても、感染が怖くて誰も介抱しなくなるかもしれませんね。駅員さんはどう対応するのでしょう?
Posted by 反財務省 at 2020年05月27日 10:51
旅行に関してですが、実は、コロナ騒動は既に決着済みだと言うことを暗に匂わせていると言う事は無いでしょうか?
普通に考えれば、これは感染者を拡大させる行為なのは分かりきっているので。
Posted by やまさん at 2020年05月27日 19:26
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