2020年05月23日

◆ アビガンを外国に送れ

 アビガンを国内で使わないのであれば、アビガンを外国に送ればいい。外国人の命を多大に救うことができる。

 ──

 ここまでの三項目で、次のように述べてきた。
 「アビガンを早期投与することで、多大な効果があるはずだ。実際、多大な命を救えることが統計的に判明している。それにもかかわらず、アビガンの効果を疑って、アビガンを使おうとしないのが、日本だ」
  → アビガンを早期投与せよ(少量で): Open ブログ
  → アビガンの早期投与の既存データ: Open ブログ
  → アビガンの早期投与の時期は?: Open ブログ
 
 現状ではどうか? 月初めには、月内承認の方針を示していたのだが、それが実現するかどうか、あやふやになってきた。
  → アビガン 月内 - Google 検索

 それどころか、承認しそうにないという見通しが強まっている。
  → コロナ治療薬候補「アビガン」今月承認目指すも申請なし | NHKニュース
  → アビガン、コロナへの効果は不明 専門家が「待った」:朝日新聞
  → コロナ治療薬「特例的承認」に懸念 日本医師会有識者会議が声明 - 毎日新聞

 ──

 つまり、本サイトがいくらアビガンの有効性を力説しても、日本の多くの人々はそれを理解できない。多大な命を救う薬があるのに、それを無駄にしてしまう。素晴らしい宝があっても、宝の持ち腐れとなる。
 要するに、どんなに素晴らしい魔力の剣があっても、それを使いこなすことができなければ、宝の持ち腐れになるということだ。
  ※ 犬夜叉の 鉄砕牙 みたいだ。

 自らを救う薬があっても、自らを救おうとしないのが、愚かな日本人だ。
 だったら、せっかくのその薬を、外国に送ればいい。そうすれば、日本人の命を救う代わりに、多大な外国人の命を救うことができる。

 世界規模で見れば、日本人の命でも、外国人の命でも、同じ価値がある。何も日本人の命に限って救う必要はないのだ。ならば、外国人の命を救えばいい。それで、大きな効果があるし、外国からも感謝される。
 だから、愚かな日本人は、自らの命を捨てるのであれば、その分、外国人の命を救えばいいのだ。 (皮肉)

 ──

 しかも、である。これは、日本にとっても、それなりのメリットがある。「命が助かる」というほどの大きなメリットではないが、小さなメリットがいくつかある。

 (1) アビガンを外国に有償で売れば、利益が出る。アビガンには大きな効果があるのだから、「これで命が助かる」と思えば、10万円で買う人もいっぱい出てくるだろう。当初は効果がはっきりしなくても、使用実績が上がれば、効果がはっきりするので、買う人はどんどん出てくるだろう。だから、10万円ぐらいで売ればいい。それで、莫大な利益が上がる。
( ※ そもそも、購入価格は1人あたり 2300円だから、10万円との差額で、莫大な利益が上がる。)
( ※ なお、使わなければ、有効期限切れになって捨てるだけだ。ただのゴミになるだけだ。だから、タダで外国に渡しても、別に損はしない。それどころか、ゴミの処理費が浮く。せっかくの宝をゴミにして捨ててしまう日本よりは、外国に有効利用してもらう方がいい。)

 (2) 外国に送るなら、ついでに、ランダム試験もやってもらうといい。外国では、もともと「アビガンなし」が標準だったのだ。ならば、ランダム試験によって「アビガンなし」になったとしても、現状より悪くなるわけではない。(この点、日本とは違う。)
 で、外国でランダム試験をやってもらえば、ランダム試験による事実が判明するから、日本にとっても「情報を得る」という形で、利益が出る。(金銭ではなく情報を得る。)

 以上の二点で、日本にもメリットがあるのだから、アビガンを外国に送ればいいのだ。

 ──

 なお、反論もあるだろう。
 「アビガンを外国に送れば、日本で助かる人の命が助からなくなるぞ。死者がいっぱい発生するぞ。そのデメリットはすごく大きいぞ」
 と。
 しかし、それは勘違いだ。
 なるほど、たしかにアビガンを外国に送ると、「アビガンの早期投与を受けられなかった人」が出てくる。だから、助かるはずだった人たちが、(アビガンの早期投与を受けられないせいで、)大量に死んでしまう。これらの人々にとっては、ものすごい損失が生じることになる。
 ただし、注意。この人たちが死ぬのは、アビガンを外国に送ったからではない。「アビガンの早期投与に反対する」という方針を日本が取ったせいだ。「アビガンを外国に送ったからだ」と思うのは、勘違いだ。

 また、アビガンを外国に送るといっても、200万人のすべてを外国に送るわけではない。すでに使ったのが1万人分だとしても、まだ 199万人分残っている。そのうちの 49万人分を外国に送っても、まだ 150万人分が残る。150万人分が残れば、次の冬に大感染が起こっても、十分に間に合うだろう。
( ※ 人々がマスクをしていれば、大感染が起こっても、感染者の合計は1万人を下回りそうだ。10万人になることなど、ありえない。心配だったら、ロックダウンを組み合わせてもいい。いずれにせよ、150万人分もあれば、十分に間に合う。)
( ※ さらに、製薬会社はすでにアビガンの増産を始めている。仮に 199万人分のうち、190万人分を外国に送ったとしても、新たに生産される分があるので、十分に足りるだろう。)

 ──

 結局、アビガンを外国に送っても、日本は何も困ることはない。むしろ、小さな利益をたくさん得ることができる。特に、金銭的には、莫大な利益を得ることができる。
 愚かな日本人が、「副作用が心配だからアビガンを使わない」という形で、多大な命を捨てるのであれば、せめて、その捨てた命の代償で、外国から金銭を得ればいい。その方が賢明だ。
  ・ 日本は、多大な命を失うが、多大な金を得る。
  ・ 外国は、多大な金を払うが、多大な命が助かる。

 こういう形で、win-win になるのだから、アビガンを外国に送るべきだ。少なくとも現状のように、
 「日本は、多大な命を失うが、金は一銭も得られない」

 という状態に比べれば、はるかにマシになる。
 
 命よりも金を大事にするというのは、愚かな民族にとっては、ふさわしいことだ。だから日本は、自らの命を救えるはずの薬を、金に替えればいいのだ。つまり、自らの命を金に替えればいいのだ。それこそ、愚かな民族にとって最良の方法だろう。

( ※ どうせ自殺をするのなら、無駄に命を捨てるより、せめて命を金に替えるべきだ、ということ。)
 


 [ 付記1 ]
 「アビガンを使うのには反対だ」
 という人々は、この方針を推進するべきだ。彼らにとっては、
 「何の効果もない薬を、外国人はありがたがって、有効だと思って、大金を払ってくれる」
 ということになる。だから、そう思って、アビガンを外国に売り渡せばいいのだ。

 [ 付記2 ]
 似た事例はある。
 ワーテルローの戦い。……勝報をいち早く手に入れた銀行家ネイサン・メイアー・ロスチャイルドは、すぐに買いを入れずに意図的に公債を投げ売りして暴落させ、二束三文になったところで大量買いをし、そして公式な報道により大暴騰したあとで、高値で売った。後に「ネイサンの逆売り」と呼ばれる株式売買で、ロスチャイルド家は巨額の利益を獲得した。
( → Wikipedia

 真実を知らない人々は、間違った情報に踊らされて、大損をする。真実を知っている賢者は、間違った情報に踊らされる人々が大損をする分、自分が莫大な利益を上げることができる。
 愚かな日本人が多大な命を捨てようとしているのであれば、その分、利口な外国人が自分たちの命を救えばいいのだ。
 
 そして、これこそが、倫理的でもあるし、正義でもあるのだ。
( ※ 別に日本人を殺すわけではないからだ。日本人が多大に死ぬのは、日本人が愚かさゆえに、自ら自殺しようとしているからだ。)

 [ 付記3 ]
 「そういうおまえは、日本人の命を多大に失わせようとしているので、とんでもない悪党だ」
 という批判も出てきそうだが、お間違えなく。私は「アビガンの早期投与」を推進することで、日本人の命を多大に救おうとしているのだ。それに反対しているのは、私ではなく、他の人だ。たとえば、この人。
  → 新型コロナ「アビガンは効かないよ」問題について | 山本一郎

 アビガンの早期承認を推進したのが安倍政権だということで、坊主憎ければ袈裟まで憎いとばかり、安倍が憎ければアビガンまで憎いという立場だ。

 [ 付記4 ]
 上の記事で、アビガン反対論の根拠となっているのは、次の記事だ。
  → アビガンは効かない|k_owaki|note

 その根拠は、こうだ。
 まず、アビガンはインフルエンザの薬です。

 「インフルエンザにもちょびっとしか効かないインフルエンザの薬を、COVID-19に使ったら効く」と思える理由、ぼくには思いつきません。

 こんなことを書くのだから、薬学についての知識のないど素人だということがわかる。アビガンの構造式の意味も理解できないのだろう。馬鹿丸出し。
 構造式の意味もできないような、薬学の素人は黙っていろ、というしかないね。
 こんな素人の意見を聞いて、まともに信じるような山本一郎も、無知をさらけだしている。

( ※ 解説すると、アビガンは化学式の簡単な化合物であり、広い範囲で薄く効くものだ。「広く浅く」というタイプだ。一方、タミフルなどは、複雑な化学式の複雑な化合物であり、狭い範囲で強く効くものだ。「狭く深く」というタイプだ。……この両者は、タイプが異なる。そのことも理解できないのが、素人だ。)

 すぐ上の意見( k_owaki )は、始めから終わりまで、とことんメチャクチャだ。
 特に、話の論理構成がひどすぎる。「アビガンの有効性を示す試験がどれもこれも小規模で駄目だ」ということだが、小規模試験が駄目だからといって、アビガンの有効性がないということにはならない。「小規模試験ではアビガンの有効性を実証できない」というのはその通りだが、そこから「だからアビガンには有効性がない」と結論するのは、論理の飛躍である。(アビガンを使う研究者が馬鹿だからといって、アビガンが無効だと言うことにはならない。そこを混同している。)
 ここでは、特に薬学の専門知識などは必要ない。大学教養課程か高校生レベルの論理力があれば、簡単に「非論理だ」とわかるはずだ。もはやトンデモのレベルだ。

 では、正しくは? こうだ。「小規模調査では無効だから、大規模調査で判明する」となる。
 そして、その大規模調査の結果はどうかというと、前項に示してある。つまり、「有効だ」となる。それが真相だ。

 ※ この k_owaki というのは、本名が「大脇 幸志郎」で、「MRIC by 医療ガバナンス学会」というのに所属している。この「MRIC by 医療ガバナンス学会」というのは、トンデモ組織であって、メンバーはトンデモ学者として知られている人がそろっている。
 ※ 本人は、医者だということだが、薬学の知識がないことは明らかだ。

 ともあれ、こんなトンデモ医者の意見に左右されて、大切な宝を捨ててしまうとしたら、日本人の愚かさも度しがたいことになるね。
 だから、どうせ日本人がひどく愚かならば、せめて外国人の命を救えばいいのだ。馬鹿が死んで、利口が助かる。それならば、差し引きして、かえって改善するかもしれない。(どうせアビガンで救える命の数には限りがあるのだから、愚かな民族が死ぬ分、利口な民族が生き残ればいい。)



 [ 補足1 ]
 本項は、皮肉です。お間違えなく。
 別に、「保育園落ちた、日本死ね!」みたいに恨み言を言っているわけじゃない。「ちゃんと正気に戻って、前の3項目のような方針を取れ」という意味。それを皮肉の形で言っているだけです。
 まあ、こんなことは言わずもがなであるのだが。ただ、ときどき、読解力の低い人が出現して、誤読したすえ、いちいち文句を言うんですよね。「日本人は愚かだから死ねとは、何事か!」というふうに。
 いやいや。私が言っているのは、その逆のことなんだが。「日本人の命を救おう」という本項を読んで、「日本人の命を捨てさせようとしている」というふうに、正反対に誤読する人は、出現しそうだ。

 [ 補足2 ]
 外国へのアビガン提供は、治験のために小規模で無償提供することは、すでになされている。一方、本項の話は、商売のために大規模で有償提供するということ。……両者は、全然別のことだ。

posted by 管理人 at 12:12| Comment(4) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「本項は、皮肉です」とありますが、私はこれが実効の面で比較的良い方法だと思います。外国で承認されればレムデシビルのように日本でも使えるようになるかも知れないからです。
あまりありそうな話ではありませんが、正規のルートでの承認よりは望みがあるのではないでしょうか。
Posted by M.S. at 2020年05月23日 12:35
2週間ぐらい前にアビガンの無償提供を始めたってニュースが流れてますけど
アビガン使わずに重症化して肺にダメージが残ったら
みんなで集団訴訟をするしかないか
Posted by 老人 at 2020年05月23日 14:51
真偽不明ですが、アビガン認可について下記情報があります。
丸山ワクチンの話を聞いているので、さもありなん、という気もしますがどうなんでしょうか。

青山繁晴自民党参議院議員、アビガン認可は厚労省が天下り先でないからブロック
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=1758
青山議員に対する神宮外苑ミネルバクリニックの反論
https://minerva-clinic.or.jp/covid-19/others/false-rumor-disseminated-by-aoyama-yoshiharu/
Posted by gunts at 2020年05月23日 16:04
この論調に賛成です。
人間の生命は同じ。
日本で効かないとして承認が下りなければ望む海外で使ってもらうべし。レムデシビルは値段がバカ高いので、健康保険の財源ではなく国策の別枠になったように聞いています。
アビガンは安いので海外でも喜ばれるでしょう。
日本の取るべき道のように思います。
Posted by SM at 2020年05月24日 09:34
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