2020年04月23日

◆ 岡江久美子さんとコロナ

 岡江久美子さんが新型コロナで亡くなった。その意味は?

 ──

 まだ美貌が衰えていない年齢で亡くなったということで、各界に大きな衝撃をもたらした。63歳というのは、今では死亡を考えるような年ではないということで、「まさか……」「明日は我が身」と思った人も多いようだ。

 だが、続報を聞くと、一安心できたようだ。「乳がんの温存療法で、放射線治療を受けていたので、免疫力低下が起こったせいらしい」ということで、あくまで免疫力低下を起こすような特殊な事例であったにすぎないらしい……と判明したからだ。

 ところが、これに対して異を唱える放射線医が現れた。「放射線治療で免疫力低下が起こることはない」というふうに。
 では、本当はどうなのか? 

 ──

 調べてみたところ、「放射線治療で免疫力低下が起こることはない」というのは、事実であるようだ。免疫力低下が起こるのは、抗癌剤を使う場合だ。放射線単独では、免疫力低下は起こらない。
 では、放射線治療で抗癌剤を併用することはあるのか? この場合は、免疫力低下が起こることは多いにあるが、併用すると、副作用もいっそう多く出るそうだ。新型コロナの流行期に、免疫力低下が起こるような抗癌剤の処方はまず考えられないそうだ。
 結局、「放射線治療で免疫力低下が起こることはない」と言っていい。
 ではなぜ、彼女は死亡したのか? 免疫力低下が原因でないとしたら、何が原因なのか? 

 ──

 さらに調べると、こう判明した。
 「放射線治療を受けると、放射線肺炎になることがある。間質性肺炎というタイプ」
【放射線肺炎はどんな病気?】
肺がん、乳がん、食道がんの治療のためにやむなく、胸部に放射線照射を行うと間質性肺炎になってしまうことがあります。これが放射線肺炎です。
( → 放射線肺炎はどんな病気? | 病院検索・名医検索【ホスピタ】

 比率としては多くないのだが、放射線肺炎になる人が多いそうだ。
 岡江久美子さんの場合はどうかというと、放射線肺炎になったわけではないが、放射線によって肺の状況が悪化した(弱体化した)せいで、肺炎になりやすくなっていたと言える。そこにコロナ・ウイルスが襲いかかって、新型コロナに感染すると、肺の弱体化が悪化して、重症化してしまったのだろう。

 ──

 では、どうすればよかったか? (乳がんの治療法で)
 放射線は、肺炎を起こしやすくするので駄目だ。
 抗癌剤は、免疫力低下をもたらすので駄目だ。
 この二つが駄目なら、残るは手術だ。
 手術となると、「乳房の温存療法」はできないことになる。これは、残念なことだろうが、「乳房よりは命を守る」ということで、今のこの時期ではやむを得ない選択だと言える。
  ※ 本項末尾で訂正。手術をしていたそうだ。

 
 今回は、医師の医療過誤があったというわけではないのだが、治療法としては好ましくない選択をしたことになる。岡江久美子さんの例を知ったあとでは、乳がんの放射線療法は危険だと判明したので、以後は避けられることになるだろう。
 岡江久美子さんの場合は、残念ながら、放射線療法は乳がん治療には危険だという知見を得られていない状況での犠牲者となってしまった。彼女の死が、この知見を世間に広くもたらすことで、以後の死を避ける効果が出たとも言える。

 ※ ただし、本項を正しく理解することが必要だ。「免疫力低下のせい」というふうに誤った医学的知識を広めるのは好ましくない。
 ※ とはいえ、この混同があったとして、結果的には似たり寄ったりの影響になるとも言える。(詳しい異同は下記で。)

 では、乳がん以外の放射線療法はどうか?
 乳がん以外でも、放射線療法は危険だということになるか? いや、別に問題ないはずだ。乳がん以外ならば、放射線が肺にかかることはないからだ。下図を参照。
   → 乳がんで放射線を浴びる範囲の図



 [ 付記 ]
 では、岡江久美子さんはどうすればよかったか? 治療以外の面も含めて、考えよう。

 岡江久美子さんの場合は、「1月末から2月半ばまで放射線治療を行っていた」ということだ。
 1月末の時点では、まだ新型コロナは日本ではあまり話題になっていなかったから、危険性が強く意識されるほどではなかったようだ。そして、ここで放射線治療を始めると、途中で止めることもできないまま、2月半ばまで続けられたのだろう。治療の途中で「放射線治療から外科手術に切り替えます」というのは、かなり困難だ。
 つまり、治療自体は、変えようがない。

 となると、治療のあとの措置が問題となる。
 「今は非常に危険な状態にある」と理解した上で、徹底的な隔離をするのが最善だっただろう。とはいえ、日常生活において「徹底的な隔離」は難しい。愛する夫や子供から隔離された生活を続けるのは、非常に困難だ。(人生を奪われるのにも等しい。)

 すると、最善の策は、こうだ。
 「コロナが流行している東京は危険なので、東京から離れる。沖縄のような田舎に転居して、周囲の人々からも遮断された生活を送る」
 たとえば、沖縄の田舎に一軒家を借りて、そこで夫婦で生活する。隠遁生活だ。特に、鄙びた田舎の地域ならば、人的な交流もほとんどないので、感染の危険性は激減するだろう。
 沖縄は、気候が温暖であることもあって、感染の危険性は低めだ。特に、冬の時期には、安全性が高い。ここに転居するのが最善だっただろう。(今となっては手遅れだが。後出しジャンケン。)

 ※ 同じようでも、石垣島は駄目だ。ここは全島が観光地なので、観光客がいっぱい来て、東京並みに危険だ。下記記事を参照。
  → 石垣島の観光名所11カ所を閉鎖 いまだ訪れる観光客
 観光禁止にはなっていないので、いまだに多くの観光客が来るが、行政でそれを止めることはできないそうだ。そこで感染者用の施設を作るそうだ。
  → 石垣島にもコロナ療養施設 ホテル借り上げ

 ──

 なお、感染後には、「早めにアビガンを投与すること」が重要だっただろう。「重症化しやすいハイリスクの患者だ」と理解した上で、「早めにアビガンを投与すること」で救われた可能性がある。
 現状では、アビガンの副作用を危険視するあまり、アビガンの投与に慎重になる人が多い。しかし、63歳の高齢者に「妊娠時の催奇性」を心配するなんて、馬鹿げている。
 ハイリスクの患者にはためらわずに、早めにアビガンを投与するべきだろう。
 場合によっては、ステロイド治療も併用するべきだったろう。(間質性肺炎への対策で。)
 薬剤で手を尽くせば、助かった可能性がある。(ただしそのための知見は、その時点では十分ではなかった。彼女が身をもって危険を示してくれたおかげで、「ハイリスクの人には早めのアビガン投与」という知見が得られた。)

 


 【 追記 】
 石田純一も、一時は非常に危険な状態だったと報じられた。
 15日にPCR検査で陽性となった。治療の経緯については
 「そのときから一刻も猶予ないので、アビガンでいかないかというお話をいただき、1回2回は大量投与でした。呼吸とかも弱くなってきたので、猶予がないということで。
 おかげさまでアビガンが効いて、その後、悪くなることもなく、そんなに急激に劇的に回復はしてませんけど、ぜんぜん悪くなることなくなんとか小康状態、4日間で平熱ぐらいまできました」と、説明した。
( → 石田純一、アビガン大量投与 窮地から回復への道のり語る(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

 酸素吸入器で鼻チューブを受けている写真もある。
  → 東尾理子が連日の謝罪「主人止められず後悔、反省」: 日刊スポーツ



 【 後日記・訂正 】
 岡江さんは「温存療法をして、手術をしていなかった」という趣旨で述べたが、実際には手術をしていたそうだ。温存療法ではなく、手術をしていたわけだ。その後に、放射線治療をしていたそうだ。
  → https://note.com/nanaehasegawa/n/n4c15e00fa49b

 となると、治療の方針が間違っていたわけではないようだ。政府の軽症者対策(ハイリスク患者向け)が間違っていたと言える。
 「では(政府は)どうするべきか」……という話題は、27日の項目で示す予定。
 
posted by 管理人 at 23:59| Comment(5) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
岡江さんはPCR検査受診基準であった所謂4日ルールを守って(正確には保健所に指示された模様)自宅待機していたようで、3日目で容体が急変したそうです。

早期に入院していれば違った結果になったかもしれません。無念。
Posted by 匿名 at 2020年04月24日 07:32
 最後に 【 追記 】 を加筆しました。 石田純一の話。
Posted by 管理人 at 2020年04月24日 09:57
日本はコロナに関係なく死因不明を含めた毎日の全て死者数を公表しなければなりません。
これはPCRに関係なく出来る事です。
これすら出来ないのなら、日本は国として組織として終わっている。

というか政府が発表する数字が信用できない状態なので、隠蔽の無い確実な数値が必要なのです。
Posted by れじー at 2020年04月24日 19:42
そもそもヘビースモーカーだったとの情報もあります。
Posted by うっず at 2020年04月26日 08:36
 ググってみたら、以前は喫煙していたが、ここ数年は禁煙していたらしい……という記事がありました。
  https://fl-ntg.com/okaekumiko-tabako/#i-6
Posted by 管理人 at 2020年04月26日 09:30
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