──
本項は前項の話を補強する。
「感染の主因は接触感染であって、それを防ぐにはマスクが有効だ」
ということは、すでに前項で結論的に述べている。
感染は、空気感染(エアロゾル感染)を通じて起こるのではなく、接触感染を通じて起こる。
そして、それを防ぐには、「三つの密」や「接待を伴う飲食」をやめればいいのではなく、マスクを着用すればいい。
こう述べてきたが、このことを補強する話を以下では述べよう。
(1) 接触感染
感染の主因は接触感染である。このことは、前項では最後の [ 付記2 ][ 付記3 ] で、推論の形で述べた。
しかしその後、ネットで調べたら、このことは実験的に実証されていた。NHK の番組で放送されており、その内容がネットにある。
Q.以下の3つの状況下で、どの場合に感染率が最も高いのか?
@飛沫(ひまつ)感染
かぜをひいた人と15分間、歌ったり話したりする。
A接触感染
かぜをひいた人が触ったコップに触る。
B空気感染
かぜをひいた人と金網で仕切られた部屋で3日間過ごす。
──
3つの中で、感染リスクが一番高かったのは、A接触感染「かぜをひいた人が触ったコップに触る」で、感染の確率が50%でした。
次に高かったのが@飛沫感染「患者のせきを浴びる状況にある」で8%。
Bのように患者から2〜3メートル離れた場所であれば、長時間一緒に過ごしていてもまず感染しないことが分かりました。
( → マスクの疑問あれこれ解決!正しいマスクの使い方 | NHK健康チャンネル )
政府は「三つの密」を禁じることで感染をなくそうとしているが、それで空気感染を防いでも、効果はゼロであることが判明したわけだ。
会話を通じた飛沫感染は、危険度が高いのだが、それも確率的には感染が起こる確率はあまり高くないわけだ。(ちょっと予想外だ。15分ぐらいでは、危険度は高くないらしい。) どちらかというと、会食の危険度の方が高いようだ。(今回は未調査。)
接触感染は、今回の実験で最も危険だとわかった。飛沫感染の 8%に対して 50% だから、6倍もある。1:6 だ。ということは、百分比で、 14%:86% となる。つまり、
飛沫感染:接触感染 = 14%:86%
これほどにも接触感染の方が多いのだ。(圧倒的と言えるほどだ。)
これが番組で実証されたことだ。
(2) 接触の意味
接触感染という言葉の意味は、誤解されやすいので、注意しよう。
接触感染というと、人と人との直接的な接触があると誤解されやすいが、そうではない。ここであるのは、人と人との接触ではなく、人と物との接触である。実験で言えば、コップに触れることだ。現実レベルでは、ドアノブに触れる接触が多い。
ここでは、人と人との関係は、直接的な接触ではなく、間接的な接触がある。
感染者の手 → 物 → 他の人の手
という経路だ。これは、間接キスに似ている。
A子の唇 → コップ B → C男の唇
ここでは、A子とC男は直接キスをしたのではなく、間接キスをしている。それと同様のことが、接触感染でも起こるわけだ。
接触感染の「接触」は、直接的な接触であることもあるが、そのほとんどは間接的な接触であると理解しよう。
つまり、あなたは感染者と直接的に接触する必要はない。感染者の手が触れたものに、あなたの手が触れるだけで、間接的な接触が起こる。こういう間接的な接触を通じて、接触感染が起こるわけだ。
ここでは、「三つの密」「会話・会食」をやめたとしても、何の効果もない。1時間前に感染者の手が触れたものに、あなたの手が(事後的に)触れるだけで、あなたは感染する。
※ ついでだが、直接的に接触するという例も、ないわけではない。例は少ないようだが。
→ キスも……慶応病院研修医「集団感染」 | 文春オンライン
(3) 濃厚接触
政府は、「三つの密」という言葉で、「密接」を禁じている。この「密接」は、「直接的な接触」または「間接的な接触」を意味するか?
いや。意味しない。「三つの密」における「密接」とは、会話・会食のことだ。接触とは何の関係もない。
政府は、「濃厚接触」という言葉を使って、「濃厚接触」を禁じている。この「濃厚接触」は、「直接的な接触」または「間接的な接触」を意味するか?
語感的には、「女性の肌に直接的に触る」というような「直接的な接触」がありそうに感じられる。だが、違う。政府における「濃厚接触」とは、次のことだ。
「距離の近さ」と「時間の長」さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合
( → 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省 )
つまり、距離と時間が要素となる。これは「間接キス」みたいな「間接的な接触」ですらない。比喩的な「接触」(接触しそうになること)であって、実質的には「接触しないこと」を意味する。
つまり、政府のいう「濃厚接触」とは、「接触未満」のことであって、「接触するには至らないこと」(接触寸前になること)をいみするだけだ。「準接触」もしくは「半接触」と言ってもいい。いずれにせよ、「濃厚接触」とは「いまだ接触するには至っていない状態」のことである。
端的に言えば、「濃厚接触」とは「接触していないこと」なのである。しかし、「接触していないこと」を「濃厚接触」と呼ぶというのは、あまりにも馬鹿げている。
しかも、「接触」という後は、すでに「接触感染」という言葉を通じて、言葉の意味が専門的に定義済みだ。なのに、その「接触」という言葉を使って、しかも、「接触していない状態のことを、濃厚接触と呼ぶ」というのであるから、頭がおかしいとしか言いようがない。狂気の沙汰だ。
「きれいはきたない、きたないはきれい」
「白は黒、黒は白」
「生きることは死ぬこと、死ぬことは生きること」
みたいな戯言(たわごと)だ。狂気も同然だ。
それが、政府や専門家会議のやっていることだ。
※ 「濃厚接触」という言葉を、空気感染のことに適用している。それで接触感染の接触という言葉と混同させる。メチャクチャな言葉遣いだ。
※ 正しい言葉遣いなら、「通常接近」もしくは「接近」だろう。「接近」と「接触」とは全然異なることだ。
(4) クラスター追跡
接触感染が感染の主因だということがわかると、次のこともわかる。
「クラスター追跡などをいくらやっても無駄だ」
なぜか? クラスター追跡では、濃厚接触(近距離で長時間の会話)があった相手を探す。しかし、感染の主因は接触感染なのだから、「1時間前に感染者が触れたもの」に手で触れるだけで感染は起こる。そして、「1時間前に感染者が触れたもの」が何であるかは、本人にはわからない。(超能力者ではないからだ。)
要するに、接触感染が主因である以上は、濃厚接触の相手を探すというクラスター追跡はまったく無意味なのだ。
実際、最近の調査では、「感染元をたどることが不明だ」という事例が大半になっている。これは、「感染が増えたから」ではなくて、「接触感染が主因となっているから」なのだ。
こういう状況で「濃厚接触をやめましょう」という政府の方針は、まったく意味をなさない。
それがつまり、「緊急事態宣言は無効だ」ということの意味だ。(前項の最後で述べた通り。)
(5) マスクで飛散防止
では、接触感染を防ぐには、どうすればいいか? これについては、次の動画が参考になる。
マスクをしないと、咳をしたときに、飛沫が空中に拡散する。2メートルほども飛ぶ。そのあと、一部は下方に落下して、一部は空中に漂い、一部は本人の衣服や頭髪に付着する。
※ この事情については、次のページで詳しく解説されている。(画像あり)
→ 新型コロナウイルスはどうやって感染するか 4
マスクをすると、完全に防護できるわけではないのだが、少なくとも大量の飛沫を広範囲にばらまくことはなくなる。その分、接触感染の危険を大幅に減らす!
つまり、マスクをすることの最大の効果は、「空気感染」や「飛沫感染」を減らすことではなく、「接触感染」を減らすことなのだ。
特に、会食のときには、飛沫を通じた「接触感染」が大きい。この危険を、本サイトでは前から述べていた。
では、会食のときには、マスクをすればいいか? いや、さすがに食事中にマスクをすることは無理だ。となると、会食そのものをやめるしかあるまい。
会話ならば、マスクをしながら会話することができるが、会食ならば、マスクをしながら会食することはできない。したがって、「マスクの義務化」をすれば、「会食の禁止」も同時に達成されることになる。
※ 会食は駄目だが、一人で食事するのは問題ない。食堂でも。
なお、服に飛沫が付くこともある、という点に留意しよう。感染者がマスクなしで行動すれば、感染者の出した飛沫が感染者の服に付くので、そこを通じて接触感染が拡大する。だからこそ、感染者がマスクをすることは絶対的に重要だ。
この効果は、「三つの密」なんかよりも、はるかに重要なことなのだ。感染者が、服に付いた飛沫に手で触れて、その手であちこちを汚染しまくっていたら、「三つの密」なんかはたちまち無効化してしまう。
特に、都市封鎖(ロックダウン)をして、人の行動の 95% を制限したとしても、残りの5%では「食料品店への買い物」などの行動が残される。そこで、感染者の衣服を通じた接触感染が起これば、感染の拡大を止めることができない。
(6) マスクで感染防止
都市封鎖(ロックダウン)をしても無効だとしたら、なすすべはないのか? 人類は新型コロナに敗北するしかないのか?
いや、そうではない。「マスクによる感染防止」という方法が残っている。マスクで感染者の飛沫拡散を防げば、接触感染そのものを防ぐことができるから、新型コロナを克服することもできるのだ。
そのことは、次のグラフからわかる。

出典:TBS NEWS
ニューヨークとカリフォルニアを比べると、カリフォルニアでは感染が圧倒的に少ない。このことは、「都市封鎖の実行が5日早かったから」と説明する人もいるが、たったの5日の差でこんなに極端な差が生じるはずがない。そもそも、都市封鎖は無効だとすでに判明している。無効なことを早くやったからといって、差が付くわけがない。(どちらも無効だ。)
では、真相は? それは簡単だ。カリフォルニアではマスクが圧倒的に普及しているからだ。日本以上に。
カリフォルニアのマスク事情については、ツイッターから情報を得ることができる。
・ 誰もがマスクをしていて、マスクをしないと警察に通報される。
https://twitter.com/Dr_Yield_Curve/status/1247655715025510400
・ マスクをしていない人がいたので、喧嘩沙汰になった。
https://twitter.com/JrSketcher_/status/1247661894275457024
「マスクの義務化」がこれほど完璧になされている地域はあるまい。それほどにも十分にマスクが普及している。
その結果が「カリフォルニアでは感染者が非常に少ない」といことになるわけだ。
こうして、マスクの効果が、カリフォルニアで実証されたと言えるだろう。
※ 他の国の例もある。これまで述べてきた通り。
※ 最近、「武漢がコロナを克服した」という報道がある。
テレビ報道では、武漢ではマスク着用は 10割ぐらい。
(画面に登場した人は全員マスクをしている。)
《 加筆 》
カリフォルニアでも(都市中心部でなく)都市近郊では、マスをする人の率は5割程度だという。(コメント欄で指摘された。)
感染が多いのは人口密度の高い都市中心部なので、そこが大事だ。都市中心部でマスクをしている人が 10割ぐらいであれば、都市近郊ではマスクをしている人が5割であっても、感染爆発を避けることはできるようだ。
東京、大阪、福岡で感染急増があるのも、同じ理由だろう。愛知では感染急増がないのは、車社会であって、電車に乗る人が少なめであるせいだろう。車社会だと、人口密度が低いのと似た効果がある。(電車だと、駅で人口密度が高まる。)
(7) マスクの義務化
結論としては、「マスクの義務化が大切だ」となる。
東京都が今すぐなすべきことは、「マスクの義務化」なのである。
( ※ 都市封鎖や外出自粛などは、効果が皆無であるのも同然だ。それらは接触感染を防げないからだ。)
ちなみに、日本では、マスクの着用は十分ではない。
・ 1週間前の時点では7割程度
・ 緊急事態宣言のあと(8日)では、8〜9割
このくらいだろう。カリフォルニアが 10割であるのに比べると、大幅に劣る。だからこそ、最近、感染が拡大しているのだろう。
それだからこそ、「マスクの義務化」が必要となるわけだが。
※ ちなみに、テレビのアナウンサーがマスクをしないのも、好ましいことではない。これでは「飛沫を拡散してもいい」と宣伝しているようなものだ。
※ 唇の動きを見せることが大切であるというのはわかる。それならば、透明のプラスチックマスクを使うといいだろう。
https://amzn.to/2wpMJev
これは、本人にとっては、感染防止(飛沫吸着)の効果はないが、周囲の人々にとっては、感染防止(飛沫拡散)の効果がある。
[ 付記1 ]
《 手すり・ドアノブ消毒は徹底したのに…大分の院内感染、盲点になった感染経路 》
対策班は原因の一つに、医師や看護師が使うタブレット端末などを介して感染が広がる「接触感染」を挙げた。
( → (読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース )
[ 付記2 ]
接触感染を防ぐ方法として、「外出時に手袋の着用」をお勧めする。これだと、ほぼ完全に手を守れるし、帰ってからいちいち手洗いする必要もない。寒い冬の時期ならば問題ないし、春である今現在も問題ない。(私はずっと実行している。)
ただし、もう少したつと、暖かくなるので、手袋をするのは厳しくなりそうだ。(しかしその分、気温の温暖化で人間の免疫力も上がるから、トントンかも。)
外出自粛要請が出てパッと見、車通りは以前の半分以下、人通りは4分の1以下になっています。
都市中心部やニューヨーク州のことは知りません。
とすると、10割は都市部に限られるようですね。10割といっても、マスクなしのせいで殴られる人がいる分、100%ということはないのでしょうが。(数%の人がマスクなしで、殴られる。)
近郊だと、マスクなしも多いが、人口密度が低い分、感染しにくくなっているのでしょう。
ただ、Google マップを見ると、カリフォルニアの近郊は、一戸建てが密集しているので、日本の近郊と人口密度は同じぐらいらしい。ただ、車社会である分、感染が起こりにくいようだ。駅への集中がない。あと、アパートやマンションがないようだ。(都市部はともかく。)
カリフォルニア近郊の話。コメントの情報を受けて。
同じ一軒家が並ぶ住宅街でも、こっちはだいぶ規模が大きいですよ。
このへんは東京で言えば二十三区寄りの多摩地区くらいの位置ですが、多摩の住宅街と比べれば、家も路地の道幅も2~4倍くらいあります。
多くの家が平屋でガレージ付きといえば、なんとなくイメージしていただけるでしょうか。
仰るとおりアパートは少なく、車社会でバスは貧困層の乗り物、電車は30分とか1時間に一本です。日本の地方都市の郊外みたいなかんじですかね。
ジョギングや散歩している人もたくさんいますが、すれ違いのソーシャルディスタンスはみんな気をつけて確保しています。
テック系が多く、リモートワークにうまく適応しているように見えます。
マスク無しで殴られた話、アメリカは人の質のばらつきが日本よりも広く、都市中心部はホームレスも増え、クスリも拡大して治安が悪化しているので、予期出来ない出来事も発生するのでしょう。
少なくとも、マスクをしないだけで普通の人たちが罵り合い殴り合っている状況ではないと思います(期待を込めつつ)。
意味なしだったら、同じ理由で、手洗いも意味ないでしょ。ところが、それは事実に反する。
ゆえに背理法で、仮定は偽。
それから感染者が急激に増えて8日時点の州内の感染者数は1万6957人 死者数は累計442人になったとのことです
マスクや防護服も不足していて中国から仕入れて
医療従事者だけでなく、食料品店の従業員など感染リスクの高いグループに配る予定だそうです
日経新聞より
⇒ アメリカの友人からの生情報、及びCNNなどのニュースを視ますと、上のにしさんのコメント(at 2020年04月09日 01:45)のとおり、マスクの装着率は(上がってはいるものの)日本ほどではないようですが、いっぽうで接触感染を防ぐ意識レベルはすごく高いみたいですよ(とくに知らない人との接触がある買い物時など)。
箇条書きにしますと、
1.マスクと同じくらいゴム手袋をしている人がいる(帰宅したらそれは捨てる)。店員は、マスクをしてなくてもゴム手袋は必ずしている。(リンク動画@)
2.店側は、カートやセルフレジを、客が変わる度に消毒する。(リンク動画@)
3.店によっては、入口で使い捨てのポリ手袋を渡して、絶対素手で商品に触らせない。
4.エコバッグが禁止されつつある。理由はエコバッグに付着したウイルスが店内を汚染するため。(リンク動画A)
5.エコバッグの代わりにレジ袋が渡されるが、それも紙袋に取って替わりつつある。たぶん紙のほうがウイルスが失活しやすいという認識から。
6.従来からセルフレジ&カード決済が殆どで、現金の授受が少ない。
7.買い物から帰った人は、ガレージや家事室でゾーニングをして、持ち込んだものを消毒してから冷蔵庫などに移す。その方法をTVなどで教えている。(リンク動画B)※ ただし、田舎だと半分くらいの人がそうしてるらしいですが、都会の集合住宅などではわからないそうです。
以下、友だちの生メッセージです。
「昨日は9日ぶりにスーパーに買い出しに行ったけど、約半数の客がマスクかゴム手袋を着用しているにはびっくりした。アメリカの田舎でだよ。通常はフレンドリーなアメリカ人客も皆無言で焦っている感じだったし。家に戻ったらCNNのアドバイス通り、ガレージに消毒ステーションを設けてパートナーに全部消毒してもらい、自分はガレージから家に入る前に服を全て脱ぎプラスチックの袋に入れシャワーを浴びた。こんな生活がいつまで続くかと思うと本当に憂鬱。。。」
マスクをしていないのですから、当然唾飛沫がいろんなモノに付着しているわけで、そこからの接触感染を防ぐにはここまでするしかないですね。日本も、マスクに加えてこのくらいやれば、ロックダウンの効果も現れやすい(通常は2週間後、オーバーシュートしてからだと1か月より後と言われてます)でしょうね。
@ https://www.youtube.com/watch?v=xRVU_P30FSU
A https://www.fnn.jp/articles/-/28366
B https://www.youtube.com/watch?v=ZYOnnZ13Syg
下のリンク@の記事を見ると、2003年のSARS流行のときの感染研の実験ですが、コロナウイルスに特異に効く界面活性剤があるようです。それは逆に考えると、わざわざこういう結果が報告されているのですから、それ以外の石鹸・洗剤で手洗いしていても効果が低いのでは? と疑ってしまいます。
具体的には、「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、またはアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを16%以上含むもの」が効果有りだそうです(下のリンクAの42ページ)。作用機序としては、エンベロープ(外殻)を溶かしてRNAを露出させるとか、S(スパイク)タンパク(感染に関わる表面のトゲ)にダメージを与えるとかの記述を他のサイトで見ましたが、よくわかりませんでした。
それで、一般的な商品(洗剤・ハンドソープ)を調べてみると、台所用(食器)洗剤は含まれているものが多いです。ライオン チャーミーVクイック、花王キュキュット、花王ファミリーフレッシュ、サラヤ ヤシノミ洗剤、P&G除菌ジョイ、みんなOKです(高級アルコール系のアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムのほうです)。東邦 ウタマロキッチンは入っていないようです。
あと、ハンドソープは種類が多くて調べきれないですが、入っている商品が見つけられません。ライオン キレイキレイもNGでした。たぶん、液体タイプ以外の固形石鹸は全部ダメでしょう。
※ 界面活性剤の種類については、例えば下のリンクBを参照してください。
@ http://www.med.oita-u.ac.jp/infectnet/SARS/SARS_report_00567.html
A https://www.kitasato-u.ac.jp/vmas/download/coronavirus_200220lecture.pdf
B https://jsda.org/w/03_shiki/a_kaimen08.html
> テレビのアナウンサーがマスクをしないのも、好ましいことではない。これでは「飛沫を拡散してもいい」と宣伝しているようなものだ。
> ※ 唇の動きを見せることが大切であるというのはわかる。それならば、透明のプラスチックマスクを使うといいだろう。
これに関連するニュース。以下、引用。
──
報ステ、富川アナ以外も体調不良 全スタッフ自宅待機に
富川アナの他にも体調不良を訴えている番組スタッフがいるという。同番組では同日から全スタッフを自宅待機させ、……
https://www.asahi.com/articles/ASN4F62C0N4FUCLV00L.html
> 医師が記したコロナ予防法“敵は塗りたてのペンキ”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200415/k10012388541000.html
これと関連して、ニューヨークのマスク状況を記した記事があったので、一部抜粋しておこう。
──
誰もが危機感を感じるようになったのは、3月半ば以降だ。
道ゆく人々がマスクを着け出し、お互いをあからさまに避けるようになり、……
実際のところ、3月末までマスクを着けている人はそれほど多くなかった。
今でこそ政府主導でマスクもしくはバンダナによる顔のカバーが指導されるようになったが、この国ではこれまで「健康であればマスクは不要」と言われてきたのだ。
人々が自宅待機し、避けられない外出時にマスクを着用してソーシャルディスタンシングを保つようになってから、入院患者数を表す曲線が平坦になってきた事実がある。
人口密度の高い街で人々がこれまでマスクを着けていなかったことは、もしかすると感染拡大の要因と結びつくかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20200418-00173917/
──
上の記事では最後に「もしかすると」と言っているが、「もしかすると」じゃなくて、「そうに決まっているだろ」と言いたいところだ。
政府が一般人に広報するときの話をしているです。そんなところで(誤解を招きやすい)専門用語を使うことの無意味さを言っている。
あなた、人の話をちゃんと聞こうという意欲がゼロでしょ? あえて人の話を曲解しようとしているでしょ? それでいつも、組織の中で浮いているのが、目に見える。 かわいそうに。