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「冗談だろ」と言われそうだが、冗談ではありません。
実は、冗談みたいな実例は、前にあった。前に武漢で大流行したころ、ブラジャーをマスクにした中国人がいた。本サイトでも話題にしたことがある。
→ マスク不足への対処: Open ブログ(2月04日)
再掲しよう。
The fastest selling item now in China is nose mask.
— Truthfully (@Truthfully83) January 30, 2020
Coronavirus is real, and it is spreading like wild fire ?? ??
China has run out of stock and production of nose mask.
It is not funny, but Chinese now use bra.... as nose mask.
?????? pic.twitter.com/KeEEwYGE6K
この時点(2月04日)では、冗談も同然だった。
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その後、日本でも本格的に「ブラジャーをマスクに」という生産活動が始まった。
ただし、すでにあるブラジャーをマスクにするのではない。(水着の)ブラジャーを生産する設備で、ブラジャーにそっくりなマスクを生産する。
(水着の)ブラジャーのカップの曲面が、マスクの曲面にそっくりなので、ちょうどうまく生産を転用できるという。立体裁断の問題ですね。
この件、3月30日 の午後5時の NHKニュースでやっていたので、それを見たが、同趣旨の記事はネット上にも見つかる。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、二本松市にある縫製会社では、昨シーズンの水着用の生地でマスクを生産したところ、肌触りがよいなどと好評で、生産量を増やしています。
1枚500円でインターネットで販売していて、27日現在、1日3500枚を生産していますが、注文に追いついていない状態で、来月には1日1万枚を目指すとしています。
( → 水着用生地のマスクが好評|NHK 福島県のニュース )
NHK は上品なので、「ブラジャー」という言葉は使わず、「水着」という言葉だけを使う。だが、水着とはいっても、パンツの部分を使うのではない。ブラジャーの部分を使うのだ。
( ※ パンツの部分の方がいい、という人もいそうだが、つくる前には、ただの布です。)
読売の記事もある。やや古いが。
経済産業省からマスクの製造を打診された。同社には、昨季の色とりどりの水着用生地が残されており、「洗って繰り返し使えるのでマスクに最適」と引き受けた。1日1000枚の製造を目標にする。
JR安達駅隣のショールームで1枚330円(税込み)
( → 水着用生地使いマスク製造…「洗って繰り返し使え最適」 : 国内 : ニュース : 読売新聞オンライン )
産経の記事もある。
→ 「水着マスク」生産急ピッチ 福島から恩返し - 産経ニュース
これには、動画もある。
「ブラジャーがいっぱいある!」と思って、大喜びする人がいそうだが、いやいや、目が濁っていますよ。それはブラジャーじゃない。マスクだ。(そっくりだけど。)
【 関連サイト 】
入手はこちら。
→ 水着マスク | 富樫縫製(公式)
500円で買えるというのだから、お買い得だと思える。だけど、売りきれ( SOLD OUT )と表示されていることが多くて、購入しにくいようだ。そりゃ、そうだよね。これを頭にかぶる男性が多そうだし。
⇒ この富樫縫製さん、私が別記事のコメント(以下)で少し紹介したところと同じですね。当初「手縫いでは焼石に水」だと思っていたのですが、現状で日産3500枚、来月には日産1万枚を目指すとは素晴らしいです。ただ、4日前の日経新聞の報道では、3月に6億枚供給(4月には7億枚供給の見込み)とあり、それでも間に合っていないので、さらなる増産をしてもらって、他のメーカーも後に続いてほしいものです。
http://openblog.seesaa.net/article/473861120.html#comment
Posted by かわっこだっこ at 2020年03月04日 12:18
> 水着を作っている零細工場にわざわざ声をかけて、水着用の布を転用したマスクを作らせたりしている。TVのニュースで製作現場が映っていたが、なんと「手縫い」だ。人力(ハンドメイド)で、日本全体に行きわたるような生産が出来るはずもない。今は、「起業」や「クールジャパン」を支援している場合ではないのだ。
何回も洗って使用しようと思います。