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(1) 米国の感染爆発
米国でとんでもない感染爆発が起こっている。
23日の朝のデータ。

出典:https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries
ちなみに、20日の朝のデータ。

おおよそ、二日で2倍のペースである。
これを受けて、日本政府も新方針をとった。
→ 米国からの入国制限へ 新型コロナで政府方針 :日本経済新聞
→ 政府、米国からの入国制限へ 週内から4月末まで [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞
一方、米国も日本からの入国を制限するそうだが、話が逆という感じもするね。もっとも、米国に行きたがる日本人はいないだろうから、別に困らないだろうが。
参考記事:
→ 東京新聞:<新型コロナ>米、外出禁止広がる NY州など 経済さらに打撃も:国際(TOKYO Web)
(2) イタリアの状況
イタリアも大変らしい。現地レポートがある。
→ 24年暮らしてきたイタリアが、大変なことになっている。
マスクはしているか?
調べてみたら、3月08日現在では、ほとんどマスクをしていない。
→ Italian Officials Urge Citizens to Abide by Rules - The New York Times
しかし、最近になると、イタリア人も7割方ぐらいはマスクをするようになったようだ。(画像検索の結果。)
《 加筆 》
イタリア人がマスクをしているとしても、マスクの付け方も知らないらしい。
Italian politicians meeting a Chinese. These politicians don't even know how to wear a mask. The worst thing is when they say masks are not necessary. Now I know why Italy has all this tragic number of deaths and infected people.#ItalyCoronavirus #StayAtHome #coronavirus pic.twitter.com/f1ufQ71AL3
— Chinicci - ?? ?? ?? SN (@chinicci007) March 21, 2020
みらい翻訳。
イタリアの政治家が中国人に会いました。この政治家たちはマスクのつけ方さえ知らない。最悪なのは、マスクは必要ないと言われることです。なぜイタリアでは悲劇的な数の死者や感染者が出ているのか分かりました。
イタリア人はマスクをしたがらない……という現地・日本人の話もある。
私の義妹はかつてインフルエンザ中に私の家にやってきて、あまりに咳き込むので日本のマスクをあげたら、大げさだと言ってもらってくれませんでした。
子供もマスクをして小学校へ行ったら「疫病じゃあるまいし取れ」と言われました。治安の悪い国では風邪とはいえ顔を半分も覆っているのは確かに穏やかではありません。
( → イタリアでのCOVID-19感染者拡大について、個人的な経験で思いあたる要因のあれこれ : ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog )
「ああ、なぜこの国の人々はマスクをしないのだ……」という漫画もある。
(3) スペイン旅行で感染
休校中にスペイン旅行をして、感染した馬鹿者がいる。わざわざ危険地帯に飛び込む。その上に、自宅隔離の要請を拒んで、沖縄に出向いたそうだ。
→ スペインから帰国後陽性の10代女性 休校期間中に - Yahoo!ニュース
→ スペインから帰国した新型コロナ陽性の10代学生 症状なく指定機関に入院 - Yahoo!ニュース
感染の止まった韓国には入国規制をするくせに、感染爆発をしているスペインには入国規制をしない、というアンバランスなザル規制をする日本政府の方針のせいだね。
PCR 検査をしたのはよかったが、自宅隔離の要請をするだけだったのがまずかったようだ。入国禁止か、強制隔離にするべきだったかも。あるいは、違反への罰則付きの措置か。
スペイン以外の国からの帰国者も多いだろうから、この感染者は、氷山の一角だろう。海外からの帰国者には、感染者が多く含まれていそうだ。PCR検査の調査対象は、一部に限られているからだ。(スペインもマドリードだけだ。)
検査能力の不足が、とんだところで暴露されてしまった。
なお、日本政府は、世界各国から来る人々への入国制限を実施中。(日本人帰国者は含まれない。)
→ 新型コロナウイルス、日本38か国からの入国制限強化 TBS NEWS
(4) 重症化する例
40代でも重症化する例があるそうだ。
→ 20人治療の医師「軽症でも急激に悪化 手探りで治療」 大阪市 | NHKニュース
アビガンを投与することもあるそうだが、アビガンを投与できる病院は限られている(規制されている)。この病院は、大阪市立総合医療センターだから、アビガンを投与できる。そこに運ばれた患者は、幸運だった。他の小さな病院に運ばれていたら、死んだかも。
アビガンを投与できる病院に運ばれるかどうかが、生死を分けそうだ。政府はアビガンを投与できる病院を増やすべきだろう。
※ アビガンには催奇性があるので、妊娠可能な年齢の人には投与がためらわれる。しかし新型コロナの感染者の多くは、中年以上なので、妊娠の可能性は考えなくていいはずだ。(細かな注意点や留保もあるが、省略。)
の最後に、加筆しました。
イタリアのマスクの状況についてのツイッター。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200323-00000031-jnn-soci
今後3週間の自粛に加えて首都封鎖なら、解雇・倒産・路頭に迷う人が増えそうですね…