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(1) 感染拡大
感染者が急に増えたようだ。新たに 56人。
国内に居住する新型コロナウイルスの感染者は6日、秋田、山梨、岡山各県で初めて確認されるなど15都道府県で新たに計 56人の感染が明らかになった。
このうち 16人が感染者が相次ぐ大阪市のライブハウス2か所を訪れていた。
秋田市で感染が確認された60歳代男性は、集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた。2月19日に陽性と判明し、東京都内の医療機関に入院。同月下旬に2度の検査でいずれも陰性となり、29日に同市の自宅に帰宅したが、3月6日の再検査で陽性となった。
( → 感染者、15都道府県で新たに56人…ライブハウス関連は16人 : 国内 : ニュース : 読売新聞 )
「16人が感染者がライブハウス2か所」ということで、ここに巨大な感染スポットがあったようだ。感染したのは、「2月15、16日、19、23日」ということだから、最近になって急に感染したわけではない。今になって急に判明したということだろう。
これは、今まで検査しなかったのを検査するようになったせいだ、とも言えそうだ。というのは、6日から検査の保険適用が可能となったからだ。
→ 新型ウイルス検査に公的保険適用 保健所を通さず検査可能に | NHK
検査が増えれば、感染者も増える。この効果で、統計的な感染者数は今後、急に増えそうだ。実際の感染者が増えるのとは別の要因で。
一方、「クルーズ船の乗客が、陰性から陽性に転じた」というのこともある。(上記記事)
前から懸念されたことが、またしても現実化したわけだ。詳細は下記。
→ クルーズ船の60代乗客が感染 陽性→2度の陰性→陽性 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞
ただ、これも、検査の保険適用が可能となったせいで見つかっただけかも。
(2) スポーツジム
感染者がスポーツジムに行った、という報道が出た。
横浜市は6日、市内在住の無職の70代男性が新たに新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。男性は発熱後、市内のスポーツジムを複数回にわたって利用していたほか、市内のスナックへも出掛けていたという。 午後の時間帯に1〜2時間半ほど滞在し、エアロバイクや入浴などをしていたという。
( → 発熱後ジム通い、スナックも 横浜市の70代男性陽性 新型コロナ - 産経ニュース )
発熱後にスポーツジムに行ったが、陽性の判明後に行ったわけではない。そこは間違わないように。
なお、こういう問題の再発を防ぐには、どうすればいいか? そもそも、「コンサートや演劇などのイベントは中止するが、スポーツジムは閉鎖させない」というのは、本末転倒という気もする。ただ、私としては、イベント中止には反対だ。(マスクがあればいい、という見解。)
スポーツジムを閉鎖するというのは、どうか? 「マスクを使えば利用可」というのは一案だが、スポーツジムでマスクを使うというのも変だ。かといって、閉鎖も難しいかもしれない。
そこで、私としては、こう提案したい。
・ 呼吸の激しい有酸素運動は禁止。(前出)
・ 来所者には検温を実施する。
後者が大事だ。これで発熱者を排除できる。
実は、台湾では、学校でも検温を実施することで、休校を解除した。
台北市最大の敦化小(児童2580人)では各学級で使う180個の体温計を確保。児童は起床した時と学校に到着した時、朝の授業が始まる時の計3回体温を測り、37.5度を超すと休むことにした。 対策本部は、感染者が1人確認されたら学級閉鎖、2人目が確認されると学校全体を休校にする方針を公表。
( → 台湾コロナ対策、奏功 2月に小中高休校/マスクは配給制 「先手」市民に安心感:朝日新聞 )
なかなかうまい案だ。日本もうまく見習えばいいのだが、何しろ、首相が安倍首相ですからね。
(3) マスク配布
民放のテレビ番組が、「政府はマスクを配布しろ」と言ったら、厚労省の twitter アカウントが「それは間違い。すでに配布済みです」と発信した。
ところが、これが嘘だったそうだ。「間違いだ」と言った方が間違っていたわけだ。「あいつは嘘つきだ!」と非難した方が嘘つきだったわけだ。
→ 厚労省ツイート「誤情報」だった 名指しでTV番組のコメントに反論するも…(THE PAGE)
なお、この記事中に記してあるが、政府は大量のマスクをかかえながら、放出しないでいる。このことは、別記事でも報道された。
政府は4日の参院予算委員会理事会で、国が保有するマスク数を報告した。2日時点の総数は743万1300枚で、民間に放出できる枚数は「調査中」とした。4日の参院予算委では、野党側が「マスクが不足する医療機関などに放出すべきだ」と求めたが、政府は民間放出に慎重な姿勢を示した。
( → 政府の保有マスク 743万枚:朝日新聞 )
その後、政府は「マスクを配布」という方針を示した。
→ 政府が配布方針のマスク 一律「1世帯3枚」なぜ?
記事では「その方向で調整中」とのことだが、そのあとの続報がない。どうやら、尻すぼみに終わりそうだ。(つまり未実施。)
それも当然だろう。北海道だけならともかく、全国津々浦々でマスクを全世帯に配布するなんて、手間が大変すぎる。それだけのマンパワーを投入できそうにない。
(4) マイナンバーでマスク配布?
「マイナンバーでマスク配布を管理する」
という案を出した人がいる。平将明副内閣相だ。台湾の真似をしたいらしい。
もとの台湾の方式はこれ。
→ 台湾、パニック鎮めた「すごい」マスク購入システム 実名&アプリ連動で転売封じる(J-CASTニュース)
これを真似したい、ということらしい。だが、根本的に狂っている。
いくらマイナンバーで管理しようと、1箱 100枚ぐらいの箱売りをしている限りは、「全国民に配布」なんかはできない。1億枚を 100枚で割れば、100万だ。たったの 100万世帯にしか行き渡らない。残りの大部分は対象外だ。
台湾が「全員に配布」を実現したのは、「1人2〜3枚」という小分けで実施したからだ。小分けで実施しない限りは、マイナンバーを使っても無効なのだ。
一方で、小分けを実施すれば、マイナンバーを使わなくても「全員に配布」は可能となる。この件は、次に述べる。
(5) マスクの小分け販売
マスクを小分けしたなら、あとはどうするか? 政府はそのつもりでいたようだ。上記の「1人3枚の配布」という方針がそうだ。
しかし、それはあまりにも非効率なので、実現性が低い。実現しそうにない。困った。
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「いちいち配給なんていう無駄手間をかける必要はない。単に一般の流通経路で販売すればいい。つまり、通常の薬局で販売すればいい。ただし、小分けする手間がかかる。その小分けをするのは薬剤師に限るものとする」
もともと小分けしたパック商品があればいいのだが、そうも行かないだろう。そこで、箱入りの商品を用意してから、それを薬剤師が小分けすればいい。薬剤師なら、衛生管理も十分なので、衛生上の心配もいらない。
※ 医療用の手袋を使えばいい。1枚 10円のゴム手袋だ。
小分けしたあとは、薬剤師の人件費込みで、2〜3枚を 200円ぐらいで売ればいい。(台湾だと価格は格安だが、格安だと購入希望者が増えすぎる問題がある。だから、いくらか高めの方がいい。)
1人1パックという販売制限があるが、何度も並ぶことへの制限は「なし」でいい。あちこちの店に何度も並んでも構わない。どうせ、並ぶのに時間がかかるから、何度も買う人はいないだろう。特に、次のようにするといい。
「2時間ごとに販売する。いったん売り切れたら、次は2時間後に再開する」
これだと、初回に買ったあとで、列の最後尾に並び直しても、すでに売り切れなので、買うことができない。また、買えたとしても、新たに2〜3枚ぐらいでしかない。しかも、価格は高めだ。とても転売屋が出る場じゃない。
以上のようにすれば、いちいちマイナンバーや保険証がなくても、欲しい人の全員が買えるようになるだろう。
そもそも、すでに国民の大半がマスクを所有していて、それらの人々はマスクに対する緊急性は低い。「手持ちのマスクを再利用するだけで足りる」という人も多いだろう。(私もそうだ。)
私だったら、「2〜3枚を 200円」というのを見ても、購入しないだろう。大半の人々もそうだろう。その一方で、マスクを買いそびれた人は、買うだろう。
以上のようにして、「マスク不足」という問題を、一挙に解決できる。マイナンバーも使うことなしに。
(6) マスクは自作できる。
マスクがなければ、マスクを自作できる。前に「ガーゼマスクを作ればいい」と述べたが、「ガーゼマスクは効果が薄い」と WHO が述べている。
困った。そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「薄い不織布を購入してから、それをプリーツにして、自作のマスクにすればいい」
まず、マスク用の薄い不織布は、容易に入手できる。あちこちで売っているが、ネット上でも購入できる。
→ https://amzn.to/3aA9c6V
おっと。昼間に見たら、在庫はいっぱいあったが、23時に見たら、あちこちで「売りきれ」になっている。残念。
でも、大丈夫。Amazonでなくても、ネット上にはさまざまな手芸店などがある。いくらでも購入できるはずだ。(入会手続きなどが面倒だが。)
→ http://j.mp/38x0RQ2
手っ取り早く求めるなら、地元の手芸店にでも行けばいいだろう。実物を見ながら、お好みのものを選べる。
ゴム紐はどこでも買える。百円ショップでも、手芸店でも。
以上の材料を入手したら、あとはミシンで縫えば簡単だ。
ミシンを使うのが面倒なら、ガーゼマスクのように使えばいい。これだと厚すぎるなら、何とか適当に調節すればいい。
ま、男がやると、不細工な出来になりがちだが、裁縫の得意な女性ならば(という限定で)、何とかなりそうだ。
※ 本当は政府が小分け販売すればいいのだが、政府が馬鹿だと、国民が苦労する。
(7) トイレットペーパーも1個売りしろ
トイレットペーパー不足も、まだ解消しない。
そこで、マスクと同様、トイレットペーパーも小分けで売るといい。1個または2個で売ればいい。
これも「お一人様1個限り」のようにすれば、誰もがまんべんなく買えるようになる。トイレットペーパー不足はたちどころに解消する。
なお、列に何度も繰り返して並ぶことについては、先に述べた方法で解決できる。(2時間ごとに売る、という方法。)
参考で、次の記事があるが、あまり役立たない。
→ 新型ウイルス、なぜ人はトイレットペーパーを買いだめするのか - BBCニュース
(8) 公衆トイレは使えない
トイレットペーパーがなければ公衆トイレを使えばいい、と言った人がいるが、そう甘くない。公衆トイレのトイレットペーパーは、使用禁止になっていることが多いそうだ。
となると、公衆トイレ(大)をつかうときには、あらかじめティッシュペーパーを用意しておく必要があるね。
いざというときのために、鞄には常にティッシュペーパーを用意しておきましょう。さもないとインド人の左手のように……
(9) ティッシュは詰まる
ポケットティッシュはともかく、箱入りティッシュだと、「水に溶けにくいので、トイレには使わないでください」という記述があることがある。
こういうのをトイレに使って、あとで悲劇になることのないよう、注意しましょう。
ドラッグストアでも、こういうタイプのティッシュばかりが売れ残っているようだ。
(10) ビタミンB
皮膚を丈夫にするために、ビタミンB ( B2・B6 )を飲むと有効だ。特に、唇の粘膜がパサパサになるような人には。
唇の粘膜も、鼻腔や咽喉の粘膜も、どちらも強化した方がいい。そこでビタミンB が有効になる。
「チョコラBB」というのが有名だが、ドラッグストアでは同等の成分のジェネリック商品が安価で売られている。Amazonにもある。
https://amzn.to/2vMhdHc
[ 付記 ]
(3) の厚労省ツイートは、実は官邸からの指示でなされたそうだ。新たに判明した。
> 首相官邸幹部は「事実と異なる報道には反論するよう指示した」と明かした。
→ https://mainichi.jp/articles/20200307/ddm/002/010/087000c
では、誰が指示したか? 直接指示したのは、たぶん官房長だろう。
ただし、根源的に指示を下したのは、首相であるはずだ。こういうことを気にして、いちいち反論する人というのは、安倍首相以外には考えられない。
安倍首相は、首相でありながら、国会でヤジを飛ばすような、ひどい品格の人物である。こういうふうに耐性のない人物だからこそ、たまたま見た番組の批判に、耐えきれなくなったのだろう。
取り返しのつかない場合もある
間違ったらあやまればいいって番組の出演者は言ってたらしいがね
いい加減な放送(印象操作?)がたまにある
視聴者はワイドショーとニュースを別物と考えたほうがいいが
最近の午後のニュースはワイドニュースショーになっちまってる
それをネタにして国会をしてるからね
昭和の時代に比べてレベルが下がったなあと思う
※ 本記事 (5) マスクの小分け販売
※ 別記事(下のリンク)の「マスクは値上げして売れ」
http://openblog.seesaa.net/article/473875855.html#more
に関連して、ドン・キホーテの賢い売り方(下のリンク)。1点目は298円、2点目からは9,999円(点数制限なし)。こうすれば、否が応でも買い占めは抑制され、多くの人に行き渡ります。
https://twitter.com/koba_rin_0801/status/1236168330160963584