2020年03月07日

◆ 新型コロナは夏場には消える?

 「新型コロナは夏場には消えるだろう」という観測もあるが、どうか?

 ──

 この楽観的な観測については、WHO が全面否定した。
 WHO=世界保健機関は、感染が拡大する新型コロナウイルスについて、「インフルエンザのように夏場になれば消えるというのは誤った期待だ」として、各国は自然に終息するのを待つのではなくいま取り得る対策に全力を尽くす必要があると強調しました。
 WHOで危機対応を統括するライアン氏は6日、スイスのジュネーブにある本部で開いた記者会見で「ウイルスが異なる気候状況でどのように変化するかまだ分かっていない。インフルエンザのように夏場は消えるというのは誤った期待だ」と述べました。
( → WHO 新型ウイルス「夏場に消えるというのは誤った期待」 | NHKニュース

  → 英文ニュース

 言っていることはもっともだ。だが、誤認がある。「インフルエンザのように夏場は消える」と述べているが、(コロナでなく)インフルエンザは夏場に消えるわけじゃない。単に減っているだけだ。発生率はとても低いので、目立たないが、感染者の絶対数は、無視できない程度の数がある。
 新型コロナウイルスが、同様の経路をたどるとすれば、「発生率はとても低いので、目立たないが、感染者の絶対数は、無視できない程度の数がある」というふうになる可能性は十分にある。逆に言えば、「数はかなり多くとも、率はかなり低い」というふうになる可能性はある。(たぶんそうなる。)

 ──

 参考となるのは、豚インフルエンザ 2009 だ。これは、夏にも感染は拡大したが、その勢いは春よりはずいぶん収まっていた。9月にはおおむね収束した。その後、冬になって再拡大(流行)した。一方、南半球では、8月頃に大流行した。
 日本では、豚インフルエンザは収束しつつあるようだ。ただ、これは、一斉休校のおかげなんかではない。季節の温暖化のおかげだ。
( → 南半球では大流行する: Open ブログ(2009年05月26日) )

 第32週(8月3〜9日)は全国で新たに約6万人が感染したと算出した。
( → 豚インフルエンザの流行拡大: Open ブログ

 国立感染症研究所は11日、9月6日までの1週間でインフルエンザに感染して受診した推計患者数は約15万人と発表した。ほとんどが新型とみられる。ほとんどの学校の夏休み明けで患者数の大幅増が予想されたが、前週の約14万人、前々週の約15万人から横ばい状態が続いた。定点観測している全国約5000の医療機関の平均患者数は前週の2.52人から2.62人に微増した。
       ( → 日経 2009-09-11 )


 記事にあるように、夏休み明けで患者数の大幅増が予想されたが、ただの微増にすぎない。「夏休み明けには患者が急増して大流行になるだろう」とか、「9月や10月にピークを迎えるだろう」とか、大げさなことを言っていた専門家がいたが、見事にハズレたわけだ。
( → 豚インフル・ニュース(9/11): Open ブログ

 なお、夏場に感染者は増えていたが、死者数は目立つほどではなかった。
 一方、その後、冬になると、感染者数も死者数も激増した。最終的には、2009年秋〜2010年春までのインフルエンザ死者数は 198人に及んだ。つまり、大部分の死者は冬に死んだことになる。
 なお、この 198人という死者数は、例年のインフルエンザ死者数よりも、かなり少ない数値だった。人々が警戒して、「マスク」「手洗い」などを励行した結果、死者はかえって減ったことになる。新型のインフルエンザが大流行したおかげで、死者はかえって減ったのだ。

 ──

 以上からわかることは、こうだ。
  ・ インフルエンザ類は、寒い冬に流行する。
  ・ 新しい感染症は、初年度には感染の勢いが強くて、夏になっても拡大を続ける。ただしその規模は、冬期に比べれば、はるかに小さい。


 新型コロナも、同様の経緯をたどりそうだ。
  ・ 夏の感染者の数は、かなり多い数になる。(数万?)
  ・ ただし率で見れば、冬場の率より大幅に低い。
  ・ 死者数はかなり少ない。夏場の致死率は 0.1%以下かも。
  ・ 冬になってからが本番だ。感染者数も死者も激増しそうだ。
  ・ それでも例年のインフルエンザ並みになる可能性が高い。
  ・ 大切なのは、重症者対策だ。(感染防止ではない。)
  ・ 一方で、たいていの人は、感染しても軽症だ。


 現実にどうなるかは、未来のことなので、何とも断言はできない。見通しも、人それぞれだろう。それでも私としては、上のように予想しておきたい。

 ※ 当たるも八卦、当たらぬも八卦、ぐらいのつもりで聞いてほしい。

posted by 管理人 at 22:29| Comment(6) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
夏はエアコンで大変なことになりそうと適当に予言。
Posted by けけ at 2020年03月07日 22:34
 エアコンは、コロナ。
  https://amzn.to/2vD6grx
Posted by 管理人 at 2020年03月07日 23:52
 いつも記事をありがとうございます。

 こういうストーリーであれば、私も概ね支持します。

> 新型コロナも、同様の経緯をたどりそうだ。

⇒ 「経緯」ではなくて、「経過」ですね。
 これは、日本国内も同じだとお考えですか? 私は、世界がそうなら、当然日本も同じ経過をたどると考えています。筆者が仰るような、北半球と南半球の「ピンポン感染」のような分かりやすい現象は起こらないにしても、南半球で温存されたウイルス株が冬季の日本に持ち込まれて再燃、ということは頻発しそうです。

> エアコンは、コロナ。

⇒ コロナは、トヨタ(下記リンク)

 https://tw.daigobang.com/zh-tw/yahoo/item/k415671294?platform_id=P0001
Posted by かわっこだっこ at 2020年03月08日 11:01
 すみません、先ほどのコメントの末文を訂正します。

 (誤)南半球で温存されたウイルス株が冬季の日本に持ち込まれて再燃、ということは頻発しそうです。

 (正)南半球で温存されたウイルス株が夏季の日本に持ち込まれて再燃、ということは頻発しそうです。

Posted by かわっこだっこ at 2020年03月08日 11:04
 コロナは ビール。

  https://www.afpbb.com/articles/-/3270863
Posted by 管理人 at 2020年03月08日 11:19
本ウイルスが密閉空間を好み、対策の一つとして換気がある。そのため暖かくなれば感染者は減るだろう。
ただし換気がしづらい施設は継続して感染ルートになる
Posted by gunts at 2020年03月08日 11:43
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