同性婚のかわりに、内縁関係を制度化したもの(内縁婚)を導入するといい。
( ※ 前項の続き)
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同性婚を導入するかわりに、結婚とは別の枠組み(新家族制度)を導入するといい……と前項で示した。
では、そのような制度とは、どういうものか? 結婚とはどう違うのか?
そこで、新たに提案しよう。こうだ。
「結婚ではなく内縁関係を公的に制度化する。そこでは、異性の内縁関係だけでなく、同性の内縁関係も認める」
この新たな関係を「内縁婚」と呼ぶことにしよう。
内縁婚は、結婚(異性婚)とも違うし、同性婚とも違う。そしてまた、内縁婚の対象は、異性同士と同性同士の双方を含む。
つまり、同性同士と異性同士をともにひっくるめて、新たな制度に取り込むわけだ。ここが、同性婚を求める人々の受け皿ともなる。
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内縁婚が結婚と違うのは、次の二点だ。
・ 一方の通告だけで、関係を終わらせることができる。
(合意なしの、一方的な離婚成立に等しい。三行半だ。)
・ 相続税の控除額は、半額程度。
この二点以外は、結婚(異性婚)とほとんど同等の権利を受けることが可能だ。
フランスには、すでに内縁婚とそっくりな制度がある。それと同様のものだと考えていい。
なお、相続税の控除額は、当初は半額程度だが、内縁婚の期間が 10年または 20年を継続することで、半額から満額に増やすといいだろう。
また、離婚は一方的な通告で成立するが、慰謝料は通常の離婚と同等の額を払うべきだろう。(詳細は未定。)
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ともあれ、このような内縁婚ならば、「結婚制度が侵害される」「家族観が侵害される」と感じることもないだろうから、保守的な人々の反発も和らぐだろう。
なお、同性婚を求める人々は、「それじゃいやだ。結婚と同等にしたい。もっと多くの権利を!」と要求してもいい。彼らが不満になればなるほど、保守的な人々は「ざまあみろ」と思うだろうし、「だったら、彼らにとって不満な内縁婚ぐらいなら、かろうじて許してやってもいいかな。武士の情けだ」と思い直すかもしれない。
2020年03月07日
過去ログ
同性婚の場合は、子どもがなく次の人類を育てないという点は明らかですね。ただし、それを言うと、普通の結婚をしても首相のように子どもがいなければ実質的に同性婚と同じじゃないかということになりますね。
それは、本人の意思によるのではなく、本人の意思に反することなのですから、他人が文句を言うわけには行かない。
そもそも、結婚した夫婦に子供が産まれるかどうかは、結婚した時点ではわからない。
同性婚は、最初から子供を産むつもりはないし、産むことがないと当初からわかっている。
人工授精で産んだ場合は……という疑問はありそうだが、たぶん、同性婚には人工授精は認められていないはずだ。
同性婚で、一方の女性が他の男と交配して、その子を孕んだ場合には、前項のように同性婚が破綻してしまう。
>同性婚は、最初から子供を産むつもりはないし、
なるほど。
同性婚であっても、たまたま好きになった人が同性であったというだけのことで、子どもはもらい子を成人になって独り立ちするまで育てるという誓約があれば、異性婚の権利が得られますね。
結婚生活と子育ては全く別のことと考えるわけです。
本項の内縁婚でも、同等の権利はもらえますよ。もらえないのは、権利ではなくて、義務の方。「結婚を続ける義務」をもらえない。
あと、子供をもらって育てても、人口は増えません。「子供を育てる」ことはできるが、「子供を産む」ことはできない。どっちみち養護施設で育てられるはずだったから、人口には影響しない。
日本人の子どもでは無理ですね。
難民の子どもであれば可能性があるかも・・。
そう言う場合は、離婚して子育てを放棄した場合は相当重い罰にしないと(例えば成人するまでの費用全額とか)。