2020年03月04日

◆ 新型コロナウイルスの危険性 3

 新型コロナウイルスの危険性はどのくらいだろうか?

 ──

 新型コロナウイルスについては、始まってからずいぶん時間がたって、いろいろと状況が判明してきた。そこで、あらためて考え直してみた。
 「新型コロナウイルスの危険性はどのくらいだろうか?」

 と。

 そのすえに、結論を下したので、ここに書くことにしたのだが、その前に、念のため、過去記事を調べてみた。

 まずは、1月31日の記事。
  → 新型コロナウイルスの危険性は?: Open ブログ

 これは、かなり初期の記事だが、おおむね妥当である。核心をほぼ突いているが、「ズバリドンピシャ」というほどではない。

 次に、2月13日の記事。
  → 新型コロナウイルスの危険性 2: Open ブログ

 これを読み直したら、我ながら感心した。私が今日、新たに述べようとしたことが、すでにそのまま書いてある。いちいち新たに述べることもないので、そこから転載しよう。
 このときは「致死率は3%程度」と述べたが、その後、武漢市以外の分では、致死率は 0.2% まで下がった。(おおむね予想通りだが。)

 武漢だけで致死率が高い理由も判明した。
 十分な医療支援はない。これが決定的な要因だ。

 私としては、次のように結論する。
 (1) 新型コロナウイルスでは、若者にも死者が出ているが、それは、このウイルスの毒性が高いからではなくて、看護・介抱を受けられなかったことが理由だ。まともな看護・介抱を受ければ、本人の免疫力によって自然治癒するのだから、特に騒ぐ必要はない。
 (2) まともな看護・介抱を受けた人のなかでも、死者が出ているが、それは、持病があったりして、もともと免疫力の低い病人・高齢者がほとんどだ。だから、これらの人については、十分な看護・介抱を施すことが必要だ。それが最も重要だ。
     ……
 (6) 結局、高齢者・病人については危険度は高いが、普通の人にとってはたいして心配するほどのことではない。それより何より、きちんとした看護・介抱の体勢を整えることが重要となる。
 (7) 「それでも病人や高齢者にとっては危険だぞ」という声も出そうだが、それを言うなら、インフルエンザの心配をした方がいい。毎年 100人以上も、死者が出ているのだ。日本全体で数人ぐらいしか死者の出ていない病気の心配をするより、100人以上も死者が出る病気の心配をする方が先だろう。それが道理というものだ。

 以上まとめれば、こうだ。
 (i) 新型コロナウイルスは、致死率だけを見る限りは、たいしたことはない。すでに棺桶に片足を突っ込んでいるような人は死ぬことがあるが、健康な人が死ぬ恐れはない。
 (ii) ただしそれは、「重症化して肺炎になったときに、十分な看護が得られる」ということが条件だ。この条件を満たさない場合には、肺炎から死に至る危険がある。武漢でのみ大量の死が目立つのは、この条件を満たさないからだろう。
 (iii) 結局、特別に恐れる必要はないが、それには「重症化したときには十分な看護」が条件となる。このことが必要であるので、「インフルエンザと同程度の危険性だ」と見なすことはできない。
 (iv) 要するに、危険性の有無は、条件しだいである。
  ・ 十分な看護があれば  → 特に恐れる必要はない。
  ・ 十分な看護がなければ → 非常に危険。致死率が高い。

 こういうふうに、「看護の有無しだいで変わる」と理解することが大切だ。

( ※ 「インフルエンザよりもはるかに危険だ」という世評は正しくないが、「インフルエンザ並みだ」という楽観も正しくない。)



 [ 付記1]
 軽症者をやたらと病院に収容すると、真に治療が必要な重症者(肺炎患者)を治療する病床がなくなるので、死者が増えてしまう。
 こういう問題が起こっているのが、韓国だ。下記で紹介されている。
  → 『韓国の方が検査しっかりしていると思っている人は、韓国が1週間後どうなっているか注視して見てほしい』…1週間後 - Togetter

 本日別項で述べるように、安倍首相は新規立法を目指している。
 この新規立法で、感染者をやたらと隔離するようになると、病院がパンクするので、日本も韓国のような惨状(病床不足で重症者が治療を受けられないということ)になりかねない。
 安倍首相の方針は、すべてが医学を無視した方針なので、恐ろしい結果を招きかねない。

 [ 付記2 ]
 韓国の事情と対比するといい。
 韓国では、感染爆発が起こっているが、その失敗の状況が報道されている。
  → 【時視各角】今のコロナ対策ではダメだ=韓国(中央日報日本語版)

 これを読んで、私なりにまとめると、こう言える。
 「日本は、クルーズ船については大失敗だったがそれ以外の国内対策はおおむね成功した。なぜか? たしかに検査不足は問題だったが、治療は万全だったからだ。重症者をきちんと治療するという方針があった。それが成功の因だ。
 一方、韓国は、どうか? 日本と違って、検査は十分だったが、治療は最悪だった。大量の軽症者を入院させたせいで、重症者が治療されなくなった。これは、無為無策よりも悪い地獄の状況だ。(まだしも検査なしの方がマシだった。)」

 結局、「重症者をきちんと治療する」という方針こそが大切なのである。武漢ではその方針は取られなかった。韓国でもそうだった。だからこそ、両者では、感染爆発や多数の死者が出た。これらは「真似してはならない例」「他山の石」とすべきだろう。

 [ 付記3 ]
 安倍首相は、スペイン風邪との関連で、次のように述べた。
 安倍晋三首相は3日の参院予算委員会で、新型コロナウイルス感染拡大を受けて全国の小中高校などに休校を要請する判断を決めた際、1918年から世界的に大流行した「スペインかぜ」をめぐる米国の対応を参考にしたと述べた。
 「米国では大きなイベントを中止し、休校を行った州とそうではない州で死者の数、ピークの高さは大きな違いが出たと指摘する専門家もいる」と、100年以上前に取られた施策に言及した。
( → 安倍首相、休校判断は「スペインかぜ」米対応を参考

 しかし、この理屈はおかしい。
 本項で述べたように、新型コロナウイルスの危険度は低い。致死率が低いし、死者数も少ない。つまり、ならば、死者数が多かったスペインかぜの事例は、まったく適用できないはずだ。
 「大きなイベントを中止し、休校を行った州とそうではない州で死者の数、ピークの高さは大きな違いが出た」というが、それは、死者数が多かったからこそ、成立する。死者が1万人なら、5割の差が出ることで、1万人と5000人という差が付く。
 しかし、死者がもともと 10人しかいないのであれば、それが 5人に半減しても、ほとんど意味がないのだ。
 しかも、それで死ぬ人が「もともと棺桶に片足を突っ込んでいた人」であるならば、「どっちみちインフルエンザや寿命で死んでいたかもしれない」とすら見なせるかもしれない。

 ともあれ、多大な死者の出たスペイン風邪の例を、今の日本に適用するのは、馬鹿げている。安倍首相は、過剰に恐れ戦いているせいで、やるべきことを間違えている。
 人は「正しく恐れる」べきなのであって、「無意味に過剰に恐れる」べきではないのだ。

 ※ 肝っ玉の小さい人が首相になると、国が惨状になる。

 
posted by 管理人 at 20:31| Comment(3) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人さん検討してください。
中国の発表によると小中生が大人に感染させた例があまりないとしています。
この例は、我が国でも見られていません。
小中学生は、免疫機能(胸腺)発達途上ゆえの柔軟性を持ち合わせており早期にウイルスの増殖を抑えこむことができているのではないかともおもわれたり・・・
もともと、小中学校閉鎖にいたるにはエビデンスが全くないような状況でしたが・・・
Posted by yomoyama at 2020年03月05日 19:00
> 小中生が大人に感染させた例があまりない

 小中生は、感染しても発症しないことが多いので、感染源として確認することが難しいのでしょう。ルート追跡が困難だ、ということ。
 大人同士だと、感染源と感染者がともに発症していることが多いので、ルート追跡が容易となるが。

 「見つからない」のと「存在しない」のとは異なります。結論は「不明」。
Posted by 管理人 at 2020年03月05日 19:57
 いつも記事を有難うございます。

 致死率の計算方法(従来の方法は低く出る?)についての記事です(下のリンク)。

 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200308-00025882-gonline-bus_all

 参考までに、私は、同様のことを、既に2/26にまとめて note に投稿しています(下のリンク)。

 https://note.com/kawakko_dakko/n/neaa36b24d5ee
Posted by かわっこだっこ at 2020年03月08日 23:48
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