──
(1) 演劇中止
イベント中止については、「演劇が無観客で上演された」という悲しい事例があった。ファンは涙。
『女王がいた客室』出演者のお支度が進んでおります。お客様にも、お気持ちだけ御着席頂きました??(応援コメントをお寄せいただいた皆様、ありがとうございました)開演時間までにお心をお席にお戻しいただけますよう、お願い申し上げます^ ^#voicarion #女王がいた客室 #無観客上演 #心はクリエに pic.twitter.com/Uy9qzOVnz1
— VOICARION(ヴォイサリオン)公式 (@voicarion) February 28, 2020
野田秀樹も抗議の文書を発表した。一部抜粋しよう。
《 意見書 公演中止で本当に良いのか 》
対策を十全に施し、観客の理解を得ることを前提とした上で、予定される公演は実施されるべきと考えます。演劇は観客がいて初めて成り立つ芸術です。
( → 野田地図 )
(2) 岩田教授の見解
休校やイベント中止については、「できることはなんでもやる」という主張もある。だが、こういう風潮には、岩田教授からは反論がある。
→ 『感染症もサッカーもゼロリスクを求めてはいけない』
読めばわかるが、まったくその通りだ。
ゼロリスクを求めれば、あらゆる活動が停止してしまって、国家そのものが死んでしまう。「病気は治りました、患者は死にました」というような結果だ。馬鹿げているよね。
同様の見解は、下記にもある。
→ 岡部信彦の見解
(3) 北海道全域で940人が感染?
危険性の低さについては、新たなデータが出た。
→ 北海道全域で940人がすでに感染の可能性 専門家が試算 | NHKニュース
感染経路などをシミュレーションした結果、「北海道で感染が確認された人たちは77人ですが、専門家会議は、状況からみてほかにも軽症で気が付かなかった人がいないと説明がつかない」と判断したそうだ。まあ、妥当であろう。
このことから計算すると、
「感染者 940人で、死者3名」ということだから、致死率は 0.3%弱 となる。これは、私が前に示した 0.2 〜 0.3% という数値にほぼ合致する。
そして、人口のうちのこの程度が死ぬだけで、それも高齢者や基礎疾患患者ばかりだ(もともと棺桶に片足を突っ込んでいた人ばかりだ)ということからすると、新型コロナの危険性はけっこう低いと認定してよさそうだ。
ま、インフルエンザと同程度と見なすのが妥当だろう。(十分な治療がなされるという条件で。)
(4) 空気感染との関係
「感染者 940人」ということから、次のことが推定される。
「仮に空気感染があるとすれば、北海道の小学校ではとっくに全員が感染している。同じ空間に長時間一緒にいるからだ」
逆に言えば、こうだ。
「北海道の小学校では、同じ空間に長時間一緒にいるにもかかわらず、全員が感染しているわけではない。これはつまり、空気感染がないということを意味する」
あるいは、こうも言える。
「仮に空気感染があるなら、小学校の1学級で感染が発生したら、ただちに小学校の全学級に感染が拡大するはずだ。(症状が発現しないまま。) ところが、現実には、そうなっていない。ということは、小学校では空気感染がないはずだ」
正しくはこうだろう。
「空気感染などはない。飛沫感染があるだけだ。それはマスクなどによって感染範囲を限定することができる。だから、仮に少数の(発症しない)感染者がいても、それが全学級に拡大することはない。空気感染はないからだ」
──
《 注記 》
注記しておくと、「空気感染はない」とは言えるが、「しゃべることによる飛沫感染はある」と考える。この部分は、しゃべるときの飛沫に水分が多いがゆえに、飛沫感染であって、空気感染ではない。(理由は前項の冒頭の定義を参照。)
この部分(しゃべるときの飛沫)を無視すると、「飛沫感染とは、咳・くしゃみによるものを言う。それ以外の感染が多いので、飛沫感染ではない空気感染があるはずだ」という結論に飛びつく。……しかしこれは、信号を見て、「赤でないから青だ」という発想に近い。両者の間に「黄色がある」という認識ができないわけだ。一種の論理欠陥である。そういう論理欠陥に陥っているのが、専門家会議などだ。(「思考の硬直」とも言える。物事を白黒の2値でしか判断できない。)
なお、エアロゾル感染を疑う人もいるが、飛沫はすぐに落下してしまうので、エアロゾルになる時間はないだろう。(よほど暖房が強くて乾燥した部屋でなければ。)
(5) 露出販売の停止
火曜日はイオンの「火曜特売」の日で、フライバイキングというのがあったのだが、今日行ってみたら、やっていなかった。よく考えたら、感染防止のために、「バイキング形式の販売」は停止しているのだろう。
その結果、パック入りの個別販売だけとなるが、価格も高いので、たいして売れない。展示されている量はいつもの1割もない。激減だ。これではスーパーも儲からないだろう。
スーパーも困るし、客も困る。困ったことだ。
そもそも、フライなんて、どうせレンジで加熱して食べるんだから、ウイルスが付いていたって、どうってことはないんだが。
※ なお、似た話は、前にも述べた。「パンが個別包装に」という話。
→ パン屋を規制すべき?: Open ブログ ( 2月29日)