2020年02月29日

◆ 日本が環境後進国であるわけ

 再生エネなどの温暖化対策のランキングでは、日本は世界 の主要国 61国中で 51位と低い。そのわけは?
 
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 再生エネなどの温暖化対策のランキングでは、日本は世界 の主要国 61国中で 51位と低い。( 2019年12月)
  → COP25で2度目の化石賞 ダメ出しされた日本51位 石炭大国の中国は30位 頑張れ! 小泉環境相(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース
 1年前には、60国中で 49位だった。
  → (現場へ!)再生エネ電力100%へ:2 「日本が世界に取り残される」:朝日新聞
 つまり、前年から、ランクをさらに下げている。
 こういう状況を批判的に論じているのが、朝日の上記記事だ。
 石田建一(62)は16年11月、モロッコ・マラケシュであったCOP22から参加。……世界の経営者は動じなかった。「もう再エネ以外の選択はない。だって安いんだから、と」

 ここで疑問だ。再生エネの方が安いのに、なぜ日本では再生エネが普及しないのか? 安いのならば、普及してもよさそうだが。
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 実は、再生エネの推進のために、日本はサボっているわけではない。途方もない巨額の金を、再生エネのために投入している。しかも、今後はさらに大幅に増大する見込みだ。
 電力会社は、家庭の太陽電池や事業者の太陽光発電所などから引き受けた電力の買い取り費用を「賦課金」の名目で電気代に上乗せして、徴収している。16年度の総額は1兆8000億円で、平均的な家庭で月675円を負担している。
 試算(注:「政府想定」のことらしい)では、30年度の賦課金総額は、3兆6000億円と倍増するとした。
 
 2030年度の買い取り総額が16年度比のほぼ2倍の約4兆7000億円に上ることが21日、電力中央研究所の試算で分かった。政府想定を約1兆円上回る。
( → FIT買い取り額、30年度倍増 政府想定1兆円上ぶれ4.7兆円 国民の負担増大 - SankeiBiz(サンケイビズ)

 16年度で 1兆8000億円を負担しており、30年度には 3兆6000億円の想定だが、実際には 4兆7000億になるらしい。途方もない巨額である。それほどにも多くの金を日本は再生エネの推進のために投入しつつあるのだ。
 では、それにもかかわらずどうして、実効性が上がらないのか?

 そのことは、論理的に考えれば、すぐにわかる。
 「多額の金を投入しても、効果が上がらないのは、効率が悪いからだ。つまり、コスパが悪いからだ」


 ではなぜ、コスパが悪いのか? そのことは、歴史を見ればすぐにわかる。こうだ。
 「再生エネのコスパが悪い時点(初期の時点)で、多大に再生エネを推進したからだ」


 具体的には、菅直人だ。彼が(自分の辞任と引き替えに) FIT という固定価格買い取り制を導入した。そこでは、相場の何倍にもなる高額の買い取り価格を設定した。かくて、「莫大な金を投じながらも、得られる再生エネ電力はわずかだけ」という仕組みが成立した。つまり、こう言える。
 「多額の金を投入しても、効果が上がらないのは、効率が悪い初期の時点で、やたらと FIT を推進したからだ」


 では、菅直人はどうして、そんなバカげたことを推進したのか? それは、明らかだ。このころ、朝日新聞が全社を挙げて、強力なキャンペーンを張っていたからだ。「 FIT を導入しよう。太陽光発電を高額で買い入れよう」と。

 以上をまとめれば、こう言える。
 「日本が 61カ国中の 51位と、ひどい環境後進国であるのは、日本の努力が足りないからではない。努力はした(莫大な金を投入した)のだが、その金が非効率さのために無駄に消えてしまったからだ。そして、その理由は、朝日新聞社がバカげたキャンペーンを張ったせいだ」

 つまり、日本がひどい環境後進国であるのは、朝日新聞社のせいなのである。
 朝日の記事は、何かを言いたければ、「自分自身こそが張本人だ」と自白するべきだ。
 現状では、朝日は「どこかに犯人がいます。犯人を捜しましょう」とすっとぼけているが、そういう自分自身が犯人だということを、ゴマ化しいている。きわめて悪質だと言えるだろう。( ※ 自分が自白して出頭するべきときに、他人を犯人に仕立てて冤罪をもたらそう、という悪質さ。)

 朝日新聞社は、猛省するべきだ。あるいは、鏡をよく見て、そこに映っている自分の姿を見るべきだ。そうすれば、自分の頭に、「私が犯人です」という印を見ることができるはずだ。



 [ 付記1 ]
 では、日本は、どうするべきだったか? 簡単だ。FIT を導入しなければ良かったのではなく、FIT の導入を 5年ほど遅らせれば良かったのだ。
 そうすれば、再生エネのコストは大幅に低下していた。となれば、同じ金を投入しても、再生エネの発電量は、何倍にもなっていたはずだ。ざっと見て、今の5倍ぐらいの発電量が可能となっていただろう。そうなれば、今のように「環境後進国」にはならなかっただろう。
 日本が環境後進国になった理由は、朝日新聞社のせいだったのである。

 [ 付記2 ]
 ではなぜ、朝日はそういう失敗をしたか? 理想ばかりを夢見ており、コストという現実の制約を理解できなかったからだ。もともとコスパという概念がなかったからだ。文学部卒にはありがちの発想である。
 一般に、朝日の論説室は、コストという概念を持たない書生論ばかりを主張している。しかも、その青臭さに、自分では気づかない。……どうしようもない阿呆だと言える。
( ※ 他人からいくら批判されても、聞く耳を持たない。その点では、安倍首相と同様だ。朝日の体質に一番似ているのは、安倍首相だね。方向性が逆なだけで、独りよがりな体質はそっくりだ。……少なくとも、環境問題に関する限りは、そう言える。)

 [ 付記3 ]
 菅直人は、FIT という制度を導入したことで、ひどい失敗をやらかした。だが、その張本人は、朝日という詐欺師だったのである。
 この詐欺師に引っかかったのが、菅直人という善人だった。経済のことをろくに知らないので、コスト計算ができないまま、朝日の夢物語に乗ってしまった。「年利 10%の支払を確約します」という夢物語を語る詐欺師に引っかかるように、「太陽光発電で環境を改善します」という夢物語を語る詐欺師(朝日)に引っかかってしまった。
 菅直人は、理系の技術には強いが、お金の計算にはすごく弱かった。かくて朝日という詐欺師の語る夢にコロリと引っかかって、大金を「無駄」という沼に投入してしまった。

 一方、朝日という詐欺師は、自分が得をするために行動したのではなかった。むしろ、自分の信じる夢のために行動した。朝日は決して悪意があったわけではないのだが、おのれの愚かさゆえに、国家や首相を「無駄」という泥沼に誘い込んだ。……これぞ「無能な働き者」の典型である。
posted by 管理人 at 21:11| Comment(1) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
発展途上国の排出量の権利を買っていかにも省エネしてますってサギをしているようなエウロパの主張を止めさせることから
はじめないと本当の省エネにはならないと思うけど
Posted by 老人 at 2020年03月01日 02:08
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