2020年02月25日

◆ 下船客の発症拡大/政府の対策

 (陰性で)下船した乗客から、28人の発症(発熱)が判明した。一方、政府は対策の基本方針を発表した。

  ※ 【 追記1 】【 追記2 】 を加筆しました。


 ──

 28人の発症(発熱)


 (陰性で)下船した乗客から、28人の発症(発熱)が判明した。
 加藤厚生労働大臣は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した乗客のうち28人に発熱などの症状があることを明らかにしました。
 「発熱等の症状があるといわれている方が28人おられますが、そのうち受診をする、あるいは予定の方は7名と承知しています」(加藤勝信厚労相)
 加藤大臣は、7人については3人が陰性で1人が陽性、残りの3人は現在検査中か、25日に検査を行うと説明しています。また、残り21人については「それぞれの判断」などと答えています。
( → 「ダイヤモンド・プリンセス」下船した乗客のうち28人に発熱 TBS NEWS

 さっそく、予想通りになった。もちろん、これで済むわけではなく、この先さらに感染者数は増加するだろう。

 問題は、ここからさらに二次感染が進むかどうかだ。隔離が十分ならば大丈夫だが、隔離が不十分だと二次感染が広がりかねない。
 この件は、下記で論じた。
  → 下船乗客を隔離すべきか?: Open ブログ

  ※ 下船乗客を、外に出ないように、半隔離せよ、という趣旨。

 対策の基本方針


 政府が対策の基本方針を示した。何を今さら、という気もするが。
 新型コロナウイルスの感染の拡大に備え、政府は患者数が大幅に増えた地域では、重症者向けの医療体制を確保するため、症状が軽い人には自宅療養を求めるなどとした対策の基本方針を決定しました。
( → 新型コロナウイルス 政府 対策基本方針を決定 | NHKニュース

 全文は下記にある。
  → 新型コロナウイルス感染症対策の基本方針(全文):日本経済新聞

 ざっと見ればわかるが、すでに何度も報道されたことの焼き直しふうだ。新味はない。

 ──

 本項では、単に紹介するだけではつまらないから、批判しておこう。
 診療時間や動線を区分するなどの対策を講じたうえで、一般の医療機関でも患者を受け入れる。

 こういう方針がある。
 だが、これだと、和歌山の病院のように、院内感染が拡大するだろう。一般の病院でなく、専門の感染症病院に隔離すべきだ。

 この点では、朝日の記事が参考になる。京都市立病院の事例。
 患者がせきやくしゃみのしぶきでウイルスを広げないよう、マスクを着けてもらい、入院食の食器は使い捨ての物を使用。医師や看護師はマスクに帽子、目からの感染を防ぐ保護用メガネを着け、エプロン型の防護服、手袋をはめて診察した。
 こうした防護用の衣類は、病室につながる二重扉の間で着脱。使用後は衣類の外側に素手で触れないよう、裏返しながら脱ぎ、すべて処分。動作のたびに手を洗った。清水医師は「適切に着脱するには、訓練が必要だ」と話す。
( → 「軽症者、通常治療で回復」 新型肺炎めぐり京都の医師:朝日新聞

 二重扉が必要なんだ。
 場合によっては、気密室とか、陰圧室とか、紫外線照射器とか、いろいろと高度な設備が必要かもしれない。

 高度な設備があるのは、「感染症指定医療機関」と呼ばれる。その細かな条件などは、ググれば情報が見つかる。
  → 感染症指定病院 - Google 検索

 ともあれ、ここでは、次のことが大事だ。
  → 感染患者を隔離して治療せよ: Open ブログ

 つまり、政府の推奨するように、そこらの小病院に分散して治療するのは、愚策である。
 むしろ、特定の大病院で、設備状況と人的状況を十分に用意した上で、患者を多数まとめて治療するべきだ。その方が二次感染の危険も少ないし、患者の治療条件も向上する。

 なお、二重扉がないようであれば、今からでもどんどん設置するといいだろう。工事をするにしても、1〜2日間ぐらいで済みそうだ。(壁を壊すような大工事をするわけじゃない。)
 金が足りないのであれば、政府が予算化すればいい。ここにこそ、政府のやるべき役割がある。

 
※ 今回、政府は民間の人々や病院に指示するばかりで、自分の方からは何もしない感じだ。いろいろと金を出す場面がありそうなのだが、ほぼ無為無策で、ろくに金も出さないようだ。ひどいものだ。予備費から出せそうなものだが。



 【 追記1 】
 重症者は「感染症指定医療機関」で受け入れているが、軽症者については一般病院(大病院)が、「専用フロアを設けて、動線を別にする」というような形で受け入れることもあるそうだ。
 東京都内のある病院は一般病床で、症状の出ていない同船に乗っていた感染者をすでに受け入れている。1フロア全てを感染者専用に。受け入れは夕方以降に限り、エレベーターを専用とし、他の階に止まらないよう設定。使うたびに洗浄、消毒をしている。感染者の通り道を他の患者と全く別にし、外来患者は通常通り受け入れているという。
( → 医療体制崩壊の瀬戸際 専門家「一人ひとりが想像力を」 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞 2020-02-26 )

 二重扉がなくとも、軽症者についてはこれで十分だろう。こういう方針を展開するべきだ。

 ※ 一般の小病院で分散して受診するのは駄目だ、ということ。
   なのに、はてなでは、逆にそれが推奨されている。
    → 感染患者を隔離して治療せよ: Open ブログ
 
 【 追記2 】
 発症者(発熱)は 28人だが、発症していない人では、どうか? 発症しないまま、感染している人がいるのでは? 
 この疑いについては、さっそく、結果が判明した。発症しなくとも検査をしたら、感染が判明した人がいる。徳島県。
 徳島県藍住町に住む60代の女性1人が四国で初めて新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。女性は集団感染が確認されたクルーズ船の乗客で、船内の検査では陰性だったため下船していました。これまでに発熱などの症状は出ていないということです。

 これまでに発熱などの症状は出ていませんが、女性の希望を受けてあらためて検査を行った結果、25日、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
( → 新型ウイルス 徳島県で初の感染確認 クルーズ船から戻った女性 | NHKニュース

 感染が確認されたということは、ウイルスがすでに体内で十分に繁殖しているということだ。そのうち発症することは十分に考えられる。(重症化するかどうかは不明。確率的には、重症化しない人の方がずっと多い。)
 
 ともあれ、「発症しなくとも検査をしたら、感染が判明した」ということだから、(発症した)28人以外にも、(発症しない)多数の感染者がいることが推定される。それらは潜在的な発症予定者だ。

posted by 管理人 at 22:36| Comment(1) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 新情報。

> クルーズ船内業務を行った厚労省職員の感染が新たに判明する中、加藤厚労相の咳が止まりません。定例会見でハンカチで口を抑えるのは咳をした後…。

 https://twitter.com/gendai_news/status/1231883901313830913

 咳をするときに口をハンカチで覆わないので、ウイルスを拡散中。厚労相が、ウイルス拡散器になっている。

 ※ コロナかインフルエンザか風邪は不明。
Posted by 管理人 at 2020年02月26日 07:59
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