2020年02月17日

◆ 新型コロナウイルスの話題 2

 新型コロナウイルスの話題をいくつか。 (6項目)

 ──

 (1) 指針(受診の目安)

 感染が疑われたときに、どう判断するべきかという「受診の目安」が示された。
 厚生労働省は17日、発熱などの症状が出た際に専用窓口へ相談する目安を公表した。
 37.5度以上の発熱が4日以上続くか、強いだるさなどがある場合は、保健所などにある「帰国者・接触者相談センター」に連絡すべきだとした。
 特に高齢者や持病がある人、妊婦には、こうした症状が2日程度続いたら相談するよう呼び掛けた。
( → 時事ドットコム

 「高齢者や持病がある人」については、次のように説明されている。
 高齢者や、糖尿病、心不全、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)などの持病のある人、人工透析を受けている人
( → 受診目安「発熱37.5度4日以上」など示す 新型肺炎:朝日新聞

 なお、一部の医者は「高血圧の高齢者」を含めているが、高血圧は特に問題ないはずだ。それどころか、「高血圧の薬はインフルエンザの感染の危険を下げる効果がある」という報告すらある。
  → インフルエンザの感染は高血圧薬で予防できる!?|日刊工業新聞社
  → 「高血圧」の治療がインフルエンザ対策に ウイルスの感染を防ぐ効果が
  → Ca拮抗薬がインフルエンザ感染を抑制

 カルシウム拮抗薬というと、アムロジピン(ノルバスク)という薬が有名だ。服用している人も多いだろう。これに、上記の効果があるらしい。

 (2) 風邪の一種だ

 NHK のニュース番組( 21時 )では、この病気をあくまで風邪(インフルエンザ)の一種として扱うべきだというふうに表現している。
  ・ 普通の人は風邪と同様に快癒する。(ただし治るまでの日数は少し長め)
  ・ 稀に肺炎になって重症化する人もいるが、高齢者や病人だけだ。
  ・ 重症化しても、致死率はインフルエンザ並み。
 この判断は妥当だと思える。(私も前項の (5) で、同様のことを述べた。)


 似たことを述べている専門家の見解も見つかる。
 若者と高齢者で臨床経過が異なるので、重症化率と致命率についても世代別に考えた方がよいと思います。いまだ、世代別の疫学報告はありませんが、私個人のざっくりとした印象で言うと…、若者の重症化率と致命率は、統計的に見れば、ほぼゼロ%でしょう。
 一方、感染した高齢者の1割ぐらいが重症化して、1%ぐらいが死亡するのではないかと感じています。これは、やや甘めの見積もりであって、要介護高齢者や入院患者では、さらにリスクが高まるものと考えてください。
( → 新型コロナウイルス、症状は? 風邪とどう違う? 医師が解説 | ハフポスト

 (3) 微熱で休め

 NHK のニュースでも、上記の記事でも、次のことが強調されている。
 「症状が出たら、軽い症状であっても、(学校や会社を)休むべきだ。それが感染の拡大を防ぐので重要だ」

 このことは、私が前に強く強調したことでもある。
  → 新型コロナウイルスの話題: Open ブログ の (7)
   →  新型コロナウイルスの危険性 2: Open ブログ の最後

 私は 2月13日から何度も強調してきたことだが、世間でもようやく同様の見解が広まってきたようだ。遅ればせではあるが、歓迎しよう。
 ただし、どうせなら、私が言ってすぐにそれを採用しておけば、感染の拡大ももっと減らせたのだが。
 
 ──

 なお、「無理に出勤して職場にインフルエンザが急拡大」という話は、2013年に紹介しておいた。
  → インフルでバイオテロ: Open ブログ

 この項目の直前には、次の話もある。
  インフルエンザになって欠勤した社員に、会社側が「診断書」を要求する、ということがある。けっこう多い。
( → インフルエンザと診断書: Open ブログ

 ここでは、法律上の欠陥が指摘されている。そのことから、結果的にこうなる。
 社員としては、次のいずれかが妥当だとなる。
  ・ 有給休暇を取って欠勤する。
  ・ 無理して出社する。

 前者は好ましく思える。ところが、法的には、これは無理だ。
 となると、前者が無理だから、後者を取るしかない。つまり、「無理して出社する」しかない。

 では、無理して出社すると、どうなるか? インフルエンザは伝染病であるから、会社にインフルエンザのウイルスをばらまいて、多くの人々にインフルエンザをうつすことになる。最悪。

 (4) 傷病手当金

 法律は不備だが、部分的には支援する体制もある。こうだ。
  ・ インフルエンザで自主的に休むと、三日間は無給だが、四日目からは「傷病手当金」を健康保険組合から受給できる。
   → http://j.mp/2SCxVBD
  ・ 会社命令で休むときは、有給となる。
   → http://j.mp/2vCTbOo


 無給にはなっても、それを部分的に補填してもらえるわけだ。
 といっても、完全補填してもらえるマレーシアに比べると、大いに劣るのだが。
  → 新型コロナウイルスの話題: Open ブログ の (12)

 (5) マラソンと一般参賀が中止

 東京マラソンは、素人参加者について「中止」が決まった。
  → 東京マラソン 一般参加取りやめ、エリートのみ200人規模で実施 新型肺炎 - 毎日新聞

 これを「妥当」として歓迎する人が圧倒的に多いようだ。
  → はてなブックマーク・コメント

 しかし、私は賛成できない。なるほど、それによる効果は、少しはある。しかし、あまりにも少しなので、「大海の一滴」であるにすぎないからだ。つまりは「焼け石に水」だ。

  ・ どっちみちマラソン開催で沿道には 15万人が密集する。
  ・ 映画館や繁華街や満員電車では、混雑・密集がある。
  ・ 会社や学校にだって、混雑・密集がある。
  ・ 恋人同士は、手を握って、キスする。


 圧倒的に多くの感染経路があるのに、そのなかで「大海の一滴」みたいなことをやっても、ただの気休めであるにすぎまい。
 どうせやるなら、次のことをやるべきだ。
  ・ マラソンで沿道の観衆を排除する。
  ・ 映画館や繁華街に客が来るのを禁止する。
  ・ 会社や学校をすべて休みにする。
  ・ 恋人同士には、接触禁止令を出す。

 まあ、こんなことをやったら、全国が麻痺状態になる。中国の武漢ならともかく、日本でこんなことをやるのはバカげている。
 何しろ、致死率は全体でも 0.2% ぐらいだし、高齢者や病人を除けば致死率はゼロ同然だ。たかがインフルエンザぐらいのことで、国家を麻痺させる必要はない。
 マラソンもまた同様。

 ──

 ただし、一般参賀の方は、中止してもいい。なぜなら、これは「完全な中止」でなく「延期」にできるからだ。天皇誕生日の一般参賀をなくしても、次の一般参賀が可能だ。
  ・ 4月1日に、改元の記念日として。
  ・ 4月29日に、昭和の日として。

 そのいずれにおいても、一般参賀が可能だ。だったら、このときにやればいいのだから、そのときまで延期すればいい。それは別に何のデメリットもないのだから。
 というわけで、一般参賀については、「中止」ならぬ「延期」でいいだろう。

  ※ 「天皇誕生日としての一般参賀」は中止だが。

 (6) クルーズ船はカジノ

 日本で最大の感染者を出しているのはクルーズ船だ。また、アメリカとの外交的なトラブルみたいながあるのも、クルーズ船における外国人乗客の処遇が理由だ。

 で、そのクルーズ船だが、これはカジノをやるためにある船らしい。日本国内では違法なので、効果以上でカジノをやろう……という趣旨で、クルーズ船が客招きをしている。
 船会社の宣伝ページは下記だ。

casino-ship.jpg

 一流のディーラーがエスコートするテーブルゲーム、多彩な種類のスロットマシンを揃え、バーも併設したプリンセス・クルーズ自慢の本格的なカジノ。
 外国船クルーズでしかできない本格的なカジノ体験で、そのきらびやかな雰囲気をお楽しみください。
( → カジノなどクルーズ旅行で楽しむエンターテイメント

 これを皮肉る意見もある。
 横浜市長がIRの一環として誘致した段階からおかしい。ダイヤモンドプリンセスの運行会社は米のカジノ運営会社カーニバル。格安な豪華客船と銘打って集客し実態は日本国内で行えないギャンブルを公海上で行う仕組み。
( → r70t8o5のコメント / はてなブックマーク

 横浜とダイヤモンドプリンセスの強い関係を示す記事もある。
 日本(厚労省)は『たまたま寄港しただけだ』と……(中略)
 いくら何でも『たまたま寄港』との言い分は無理筋で、母港としてカジノクルーズ船を日本の横浜に誘致した事実は隠せないのである。
( → 【悲報】クルーズ船の正体を挙国一致で隠す  (^_^;) - 逝きし世の面影

 横浜を母校としていることは、Wikipedia にある。
 2014年に日本マーケット向けに大規模なリノベーションを行い、展望浴場や寿司バーなどが新設された。
 2014年4月〜10月は日本に配船され、20本の横浜発着クルーズを行った。その後2015年以降主に4月から10月にかけて日本発着クルーズを毎年行い、……
( → ダイヤモンドプリンセス (客船) - Wikipedia

 乗客の国籍を見てもわかる。
 乗客2,666人のうち、1,385人は日本以外の55の国と地域の住民だ。
( → 新型肺炎174人の集団感染「クルーズ船3700人隔離は正しかったのか」――医師の見解は?

 乗客の半数が日本人で、半数が外国人だ。(うち米国人は 428人 )
 日本人が圧倒的に多いことからしても、主に日本人向けの船であることがわかる。
 で、それというのも、横浜がカジノ(を含む IR )の推進に邁進していることが理由だろう。
 かくて、カジノ船であるダイヤモンドプリンセスが日本に寄港し、同時に、新型コロナウイルスの感染者を多大にプレゼントしてくれたわけだ。いわば、カジノで負けた客に、多額の請求書をプレゼントしてくれるように。


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 新型コロナウイルスの感染者が大量に来てくれたのは、横浜市のカジノ招致のおかげなのだ。新型コロナウイルスを歓迎したい人は、横浜市長に感謝するといいだろう。


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posted by 管理人 at 22:49| Comment(0) |  インフルエンザ | 更新情報をチェックする
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