2020年02月18日

◆ 国立博物館が値上げ

 国立博物館が値上げする。これについて考える。
 
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 独立行政法人国立文化財機構は30日、4月1日から東京国立博物館(東京都台東区)の入館料を値上げすると発表した。常設展に当たる総合文化展の観覧料金が、一般は620円から1000円に、大学生は410円から500円となる。増収分は文化財の修理・保存のほか、多言語に対応した展示解説の充実などに充てる。
( → 4月から入館料値上げ 東京国立博物館など:時事ドットコム

 科学博物館はどうかと思ったが、記事では対象外であるようだ。どうしてかと思って、Wikipedia を調べたら、運営する母体が違っている。
  ・ 国立博物館 …… 独立行政法人国立文化財機構
  ・ 科学博物館 …… 立行政法人国立科学博物館

 という違いがある。

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 値上げする理由は、報道がある。
 1度に3千点を展示する平常展では、湿度や光で傷まないよう、部屋ごとに年のべ300回の展示替えをしている。
 展示替えの費用や、平常展運営に必要な案内スタッフの人件費や光熱費、清掃費を抽出してコストを算出し、年間の有料入場者数で割ると1千円程度だった。コストを有料入場者だけで負担することになるが、この結果を示して私立美術館や地方の公立博物館長、学者らの意見を聴き、おおむね妥当と判断したという。
( → 国立博物館、なぜ今値上げ? 東京は620円→1千円に:朝日新聞デジタル

 年間延べ300回も展示品の入れ替えを展示室単位で行っており、その結果、年間約1万件の文化財を展示しています。
 なぜ頻繁に展示替えが必要かというと、日本や東洋の美術品の多くが素材的に脆弱で、温度や湿度、光などの変化に大きく影響を受けるため、素材の種類に応じて展示期間に制限を設ける必要があるからです。
 たとえば絵巻や水墨画は、6週間展示すると、その後1年半は展示することができません。これだけ頻繁に展示物を入れ替えるのは、欧米の博物館にはない事情で、その作業に要する時間と労力は計り知れません。
( → 国立博物館、観覧料金の大幅値上げを考える。無料開放日を増やしては? | タビリス

 たしかに、展示品である日本美術は、紙製などであって、保存性が悪そうだ。
  → 東京国立博物館 - 展示 本館

 また、外国人観光客が多いということから、客数も十分なので、値上げ可能だとも言える。(朝日記事による。)

 ──

 とはいえ、あっさり値上げするというのも、受け入れがたい。また、現状が続くと、科学博物館もそのうち値上げしそうだが、これは困る。
 東京国立博物館(東博)は一般料金620円を1,000円に、大学生410円を500円に値上げ。

 とのことだが、科学博物館は現状では、
 一般・大学生 …… 630円
 高校生(高等専門学校生含む)以下 …… 無料
( → 利用案内・情報 ≫ アクセス・利用案内 :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

 であって、大学生の料金が高すぎる。せめて半額にするべきだろう。
 一方、高校生からは 200円ぐらいを取ってもよさそうだ。どうせ電車賃だけでも 500円以上はかかるはずだし。帰りにマクドナルドで食事をしても 500円ぐらいはかかる。ならば入場料 200円は、負担可能だろう。その分、大学生の料金を下げればいい。

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 一方で、増収策は、別に考えられる。こうだ。
 
 (1) 特別展の増収策

 特別展ではやたらと客が来て大混雑になることが多い。たとえば、科学博物館の「大哺乳展」だ。私も報告した。
  → クリムト展・大哺乳類展: Open ブログ

 こういう大人気の展覧会では、増収策をとるといいだろう。
  ・ 特別展に限って、現状以上の高額料金
  ・ 土日に限っての、高額料金
  ・ 夜間営業(割引価格)による、入場者増
  ・ 開催期間の延長


 (2) グッズ売場の拡張

 現状ではグッズ売場が大混雑していて、商品をうまく買えないことが多い。レジに並んでいるだけで 10分以上かかることもある。
 こういう場では、グッズ売場を拡張するべきだ。特に、レジの台数を大幅に増やすべきだ。
 そうすれば、待たされないので、購入数人も多くなる。販売機会も増える。その分、大幅な利益増が見込める。(グッズはやたらと高価格なので、利幅がすごく大きいはずだ。)

 ちなみに、スーパーのレジでは、商品の金額を計上する人と、代金の支払を受ける人とが、別になっていることがある。(二人が直列に並ぶ。)
 大混雑のときには、これによって1レジ当たりの処理人数を増やすことができる。ほぼ倍増となる。こういう方法で、売上げの増加を図るべきだ。
 今のグッズ売場は、あまりにも商売が下手だ。ここをうまくやることで、大幅な増収が可能だ。とすれば、その分、入場料の引き下げが可能だ。

posted by 管理人 at 21:43| Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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