2020年02月15日

◆ ギャンブル中毒とカジノ

 ギャンブル中毒とカジノについて、話題となる事件がいくつかあった。
 
 ──

 (1) ギャンブル中毒で窃盗

 ギャンブル中毒になった警部補が、8500万円を窃盗したあとで、病死した。状況証拠は真っ黒なので、犯人であることは間違いなさそうだ。
 3年前、広島市の広島中央警察署で、詐欺事件の証拠品の現金8500万円余りが盗まれた事件で、警察は、詐欺事件の捜査を担当し、その後、死亡した当時36歳の警部補が現金を盗んだとして、窃盗などの疑いで書類送検しました。
 平成29年5月、広島中央警察署で、会計課の金庫に保管されていた詐欺事件の証拠品の現金8500万円余りが盗まれているのが見つかり、警察は、内部の犯行とみて捜査を進めました。
 その結果、詐欺事件の捜査を担当し、盗難の発覚からおよそ4か月後に病気で死亡した広島中央警察署の当時の生活安全課の係長、脇本譲元警部補(当時36)が、平成29年3月ごろ8572万円を盗んだとして14日、容疑者死亡のまま、窃盗などの疑いで書類送検しました。
 警察の調べによりますと、元警部補は、複数の同僚や金融機関におよそ9300万円の借金を抱えていましたが、盗難が発覚した前後にその大部分が返済され、借金の返済に現金が使われた疑いがあるということです。
 元警部補は、死亡する前に任意で事情を聴かれた際には、関与を否定していたということです。
 警察では、およそ600人の関係者から事情を聴くとともに防犯カメラを解析するなど捜査を進めた結果、事件当時、警察署の当直責任者で、金庫などの鍵を管理する立場にあった元警部補が盗んだと判断しました。
( → 警察署保管の現金8572万円窃盗 死亡の元警部補 書類送検 広島 | NHKニュース

 多額の借金をしていただけでなく、それを一部返済していた。また、窃盗した日のあとでは、次のこともあった。
 この日以降、金融機関や同僚に約9300万円の借金があった脇本警部補が、返済や競馬の馬券購入にあて始めたことも確認できたという。馬券購入額約6400万円を含め、原資が不明な支出の総額は約8100万円に上った。
 さらに捜査によって、事件発覚から5日後の17年5月13日には県外の馬券場で4800万円近くを現金で購入していたこともわかった。
( → 死亡の警部補、書類送検 8500万円窃盗容疑 広島中央署:朝日新聞

 状況証拠は真っ黒と言っていい。
 ただし、不自然なこともある。年齢が 36歳と若いのに、ちょうどこの時期に病死していることだ。しかも県警は、「自殺ではない」と公表しているものの、病名を公表していない。これは不自然だ。
 とすると、「自殺未遂のすえに、長期療養して、そのあとで心不全」となった可能性もある。これは実質的に自殺も同然だ。つまり、県警は、自殺であることを隠蔽していることになる。
 だが、自殺であることを隠蔽しているというのもおかしい。となると、県警は自殺に何らかの関与をしている可能性がある。しかも、本人は、窃盗の疑惑を否定している。
  → 馬券購入6千万円…警部補、最期の日記 署の金消えて:朝日新聞
 ま、いろいろと不可解な点が多いし、県警が自殺に関与した疑惑もある。だが、本項ではとりあえず、「純然たる自殺」であった、という可能性を考慮して話を進めよう。

 ここでは、「警部補でさえギャンブル漬けになった」という事実があった。これは恐ろしいことだ。ギャンブルにはそれほどの魔力があったことになる。
 このことは、次の (2) に続く。

 (2) ねほりんぱほりんのギャンブル中毒

 NHK の「ねほりんぱほりん」で、ギャンブル中毒が取り上げられたことがある。
  → 「ギャンブルするためのウソなら手段を選ばない人間ができあがってました」ギャンブル依存症とその家族の壮絶苦悩 #ねほりんぱほりん - Togetter





 番組の後半では、次の話もあった。
 ギャンブル依存症の夫を持つ女性が登場し、その苦悩を赤裸々に語った。
 女性の夫は、毎日真面目に働く刑事だったという。しかし、そんな夫はギャンブルにトータルで1500万円ほどをつぎ込んでいた。
( → 『ねほぱほ』ギャンブル依存症男性の妻が登場 夫の意外な職業にツッコミ殺到 (2020年2月13日) - エキサイトニュース

 毎日真面目に働く刑事でさえ、ギャンブル漬けになって、1500万円もつぎ込んでいた。ひどいものだ。ギャンブルにはそれほどの魔力がある。
 どうしてかというと、本人は「やめよう」と思っているのだが、やめるにやめられない。いったん「やめる」と決意して、治療を受けて、やめたあとでも、再発して、またギャンブル中毒になる。もはや本人の意思ではどうにもならない。
 これが「ギャンブル依存症」という病気だ。
  → ギャンブル依存症 - Wikipedia

 で、その結果は? 妻や子供などの家族の人生を破壊するだけでなく、やたらと借金をすることで、親類縁者や友人などの生活をも蝕む。被害者は大量になる。まるで強力なインフルエンザのような感染力で、周囲に大迷惑をかける。そのあげく、最後には、自殺に至ることもあるようだ。
 ※ 本項の冒頭の事件を参照。

 (3) 大阪カジノとオリックス

 大阪でカジノの事業者の公募があったが、応募したのはオリックスと米社の連合である1グループのみ。他は撤退。
  → 東京新聞:大阪IR、事業者の応募1組のみ 米MGMとオリックスの共同体
  → 【速報】大阪IR入札、1社しか希望なく単独入札へ(木曽崇)

 これはどういうことか? 横浜に比べて、採算上で不利なので、他社はみんな撤退したのだが、オリックス・グループだけは撤退しなかった、ということだ。
 これで思い出すのは、かんぽの宿の払い下げだ。オリックスが裏でいろいろと手を回したせいで、他の事業者がみんな撤退して、オリックスだけが残り、オリックスが格安で払い下げを受けた……という事例だ。
  → かんぽの宿の真相: Open ブログ

 今回も似たことがあったと推定できる。オリックスの社長と安倍政権は癒着していて、オリックスが国民の財産を食い物にしようとした。
 それと似たことを、大阪でもやらかそうとしているのだろう。たぶん特別な優遇を受ける裏取引が成立しているに違いない。
 だいたい、この手の分野は、暗黒社会との闇取引があるのが通常だ。博打産業なんていうのは、そういうものなのである。
 オリックスという政商が出てきて利を占めるところが、いかにも胡散臭い。隠された闇がいろいろとありそうだ。

 (4) 横浜のカジノ推進

 横浜市は、カジノ推進に血道を上げている。住民は「反対」が大幅に多いのだが、市長や自民党議員が(住民の意思を無視して)強引にカジノ推進をしている。前に何度も述べたとおり。
  → 横浜がカジノ誘致: Open ブログ
  → 横浜のカジノ誘致の大嘘: Open ブログ
  → 横浜市のカジノ推進: Open ブログ

 いったい彼らは、どういうつもりで、こういう血も涙もないことをやらかそうとしているのか? 華族や親戚や友人の人生を破壊することになるのに。

 (5) カジノは悪魔的だ

 上の問題に答えることにして、考えてみたら、一つの回答が思い浮かんだ。こうだ。
 「カジノ推進論者は、自分はカジノなんかやらないから大丈夫だ、と思い込んでいる。カジノはいかにも悪いことだが、悪いことをやる人が悪いのであって、本人の責任である。一方、自分はそんなバカげたことはしないから、自分には何の被害も生じない。馬鹿が勝手に自滅するだけであって、自分には被害が生じないのだから、問題ない。むしろ自分は、ギャンブルの効果で、経済的な繁栄を受けることができる」

 これはまあ、横浜市の広報(上記リンクにある)に書いてあることを、そのまま言い換えただけだ。「市にはこれほどの経済的効果がありますと。
 しかしこれは、「自分が利益を得るためであれば、他人をどれほど不幸にしてもいい。他人の人生をいくら破壊してもいい」ということだ。
 ただしそれは、自分の手でやるのではない。つまり、犯罪ではない。かわりに、心の弱い人に甘言をささやいて、心の弱い人を落とし穴に落とし込み、彼らを地獄に突き落とすことで、その不幸の代償の形で、自分が利益を得ようとしているのである。(犯罪ではないが。)
 これは要するに「悪魔の発想」である。他人をどんどん不幸にすることで自分の利益を増そうとするからだ。
 結局、横浜市のやろうとしていることは、悪魔も同然なのである。この意味では、「横浜の市長や自民党議員は悪魔だ」と言っても差し支えないだろう。
 悪魔。そこに、カジノ推進者の本質がある。

 (6) カジノの経済効果という詭弁

 横浜市の広報では、カジノの経済効果を算出している。
  → 横浜市のカジノ推進: Open ブログ

 しかし、カジノというのは、それ自体では何も生産しない。何らかのプラスの価値を生み出さない。(他の産業とはまったく違う。)
 カジノは基本的には「ゼロサム」である。勝った人もいるが、その分、負けた人もいる。そして、平均的に見れば、カジノのやる人の大部分は負けていて、勝っているのはカジノの事業者(つまり胴元)だけだ。彼らだけが巨額の利益を得る。
 そして、その分、参加者(その大部分は日本国民)は損をする。
 つまり、全体としてみれば、日本国民が外資に金を奪われるだけだ。博打という形で。
 しそて、その巨額の利益の一部を「おこぼれとしてもらいたい」というのが、地元自治体だ。(コバンザメのようなものだ。まったく、情けない。)

 とはいえ、いくら「おこぼれをもらいたい」と望んでも、そうなるとは限らない。もともと「これほどの経済的効果があって、地元自治体には巨額の利益が落ちます」という宣伝は、荒唐無稽な大ボラであるにすぎない。
  → 横浜のカジノ誘致の大嘘: Open ブログ

 にもかかわらず、この大ボラを鵜呑みにして、横浜市は嘘八百の誇大な数字を市民に提供している始末だ。自分がだまされていることに気づかないまま、市民をだまそうとしている。
  → 横浜市のカジノ推進: Open ブログ

 しかし、このような大ボラに基づく夢想は、とうてい実現し得ない。当然、やげては夢破れた現実が突きつけられる。そして、そのときには、IR の客は来ないまま、「博打場だけが残る」という結果だろう。
 そして、そのあとで、荒廃した家計を支援するために、生活保護費などで、莫大な支出を強いられることになるのだ。
 さらには、強盗などの犯罪の増加で、市民は財産や生命を奪われることになるのだ。暗黒都市になる形で。
 それが横浜市のめざしている道だ。

  ※ 金に目が眩むと、悪魔にだまされる、というわけ。
    横浜市はすでにギャンブル中毒の寸前だ。

 (7) カジノ推進を止めるには? 

 横浜市や大阪はカジノを推進している。これを止めるには、どうすればいいか?
 すぐに思いつくのは、「市長のリコール」だが、ハードルが高い。「市長の再選拒否」もあるが、横浜市長の選挙の時期はかなり先で、時間がかかりすぎる。
 そこで、代案を出そう。こうだ。
 「横浜市議選で、カジノを推進する自民・公明の市議を落とす。そのために、カジノを推進する自民・公明にアンチ・キャンペーンをする」


 具体的には、こういうキャンペーンをする。
 「カジノを推進するために、自民・公明に投票しましょう。自民・公明に投票すれば、カジノが推進されて、横浜は暗黒都市になります。暴力団や高利貸しがのさばるようになります。家庭は破壊され、夫婦は離婚し、子供は虐待されます。そのツケを払うために、行政経費がかかるので、増税なります。儲かるのは、賄賂を受け取る自民と公明だけ。だから、横浜を地獄にするために、自民と公明に投票しましょう。あなたの一票が、横浜を地獄にします」

 実は、横浜の繁華街を歩いたりすると、「カジノ反対」の運動をしている中年女性の姿が散見されることがある。キャンペーンをしているようだ。しかし「カジノ反対」の運動なんて、意味がない。なぜなら、横浜市民の大半は、すでに「カジノ反対」の意見であるからだ。「わかっているよ」と思って、うるさがる人が大半だろう。つまり、キャンペーンの効果がない。
 大事なのは、自民と公明の議員を動かすことだ。そのためには、上記のように、「自民と公明の議員を落としてしまえ」というネガティブ・キャンペーンこそが有効なのだ。
 なすべきことを間違えてはいけない。
posted by 管理人 at 21:40| Comment(2) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>  (7) カジノ推進を止めるには? 

 を最後に加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2020年02月16日 06:38
私もカジノは大嫌いです。よいことは何もありません。ですがどうしてもやると言うのなら、一つだけ意図的に多分よいだろう方向に向けます。
入場者は、お金を儲ければもちろん嬉しいが、損しても問題ない人に限定します。つまり1億円以上をその時預けたお金持ちだけに限定します。そして一回の賭け金に対して例えば1%をギャンブル遊費好としていただきます。
こうすれば、負けた人も生活に必要のない余剰金が消失するだけです。1%の遊好費であれば100回やれば概ね全額主催者のものとなる計算です。博打をする人は博打のスリルが面白いのであって、それが合法的にやれると言う魅力に惹かれているのです。その魅力を考えれば遊好費として1%支払うくらいなんということもないでしょう。賭けに勝って持ち金を2倍3倍に増やせばいいだけです。それを目指して博打に挑む時に、掛け金の1%なぞ眼中にないでしょう。
こうして金持ちから金を取れば、貧富の格差を減らす一つの道具として機能するでしょう。もしカジノを大々的にやるとしたらこの発想でしょう。
なお(7)はとても素晴らしいと思います。左派は正面から自己主張するだけだから、こういう発想は出てこないでしょう。仮に出てきても仲間内で潰されるでしょう。左派が盛り上がらず、したがって支持したい野党が大きくなれず、対立軸になれないのはそんなところにもあるように思います。
Posted by sm at 2020年02月17日 19:06
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ