2020年02月05日

◆ 武漢の流行を抑えるには?

 新型コロナウイルスの感染が拡大している。特に武漢ではひどいようだ。どう対策するべきか?

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 新型コロナウイルスの感染が拡大している。特に武漢ではひどいようだ。
 中国国家衛生健康委員会は5日、新型コロナウイルスへの感染による中国本土の死者が前日の集計から65人増え、490人に達したと発表した。新たな死者は全員が最初の発生地の武漢市がある湖北省分。累計感染者は3887人増えて2万4324人になった。死者、感染者の前日からの増加数はこれまでで最多だ。
 湖北省は死者が479人と中国本土の98%を占め、感染者も69%に上る。
( → 新型肺炎、中国の死者490人に 武漢以外でも移動規制:朝日新聞

 これほどにも猛威を振るっているのに、病院が足りないせいで、治療もままならないそうだ。
 「本当ならあなたには入院してもらうべきだが、ベッドがない。自分でなんとかして」
 中国・湖北省武漢市に住む30代の女性は1月31日、受診先の病院で、医師にこう告げられたという。
( → 「死ぬの待てということか」ベッドない、武漢患者SOS:朝日新聞

 新型コロナウイルスによる肺炎が最初に発生し、猛威を振るう中国・湖北省武漢市。政府は患者の受け入れ態勢の強化を急ぐが、感染者の増加に追いついていないようだ。
 政府は武漢市で、新型肺炎の患者を専門に受け入れる二つの病院を突貫工事で建設。2日、病床数1千の火神山病院が完成し、5日には1600床の雷神山病院が完成予定だ。
 だが、それすらも「焼け石に水」という現状がある。
 市当局によると、3日夜の時点で新型肺炎の患者を受け入れている病院は28カ所。火神山病院も含め、統計上の病床数は計8199だが、すでに使用されているベッド数は計8279床に上る。廊下やロビーに簡易ベッドを用意して患者を受け入れている病院が複数あり、現場はすでにパンク状態にある。
( → 広がる感染、パンクする病院 突貫工事も「焼け石に水」:朝日新聞

 ろくに治療ができないから、感染者があぶれる。そのせいで、、ますます感染者が増える。……悪循環だ。
 では、どうすればいい? 

 ──

 そこで、困ったときの Openブログ。とりあえず、何らかの案を出そう。
 まず、根源として、次のことがある。
 「治療薬( HIV やエイズなどの抗ウイルス薬と抗インフルエンザ医薬の組み合わせ)は、一応見つかっているが、とても高価だし、数も限られている。武漢で大量に供給する体制にはない。
 かくて、治療薬がないまま、対症療法だけがなされている。それも、貧弱な状態で」
 母の感染が確認され、父と姉も感染が疑われている。いずれもせきや力が入らない症状に苦しみながら、入院できないでいる。両親は病院のロビーで点滴と酸素ボンベを渡され、ひたすらベッドが空くのを待つ。ロビーにはそんな患者が20人近くいるという。
 男性は両親におかゆや麺類を毎日届けているが、自分も感染しないか不安だ。
( → 「死ぬの待てということか」ベッドない、武漢患者SOS:朝日新聞

 「点滴と酸素ボンベ」ということだが、この程度では、病院の治療というほどではない。たとえ病院があったとしても、「隔離」(つまり感染の拡大を防ぐ)というぐらいの意味であって、「治療する」という効果は少ない。
 だから、「治療する」という方向で、対症療法のレベルを上げるべきだ。これが、なすべき対策となる。

 具体的には、次のことを提案しよう。

 (1) 建物の確保

 記事で紹介されているのは、臨時の病院を突貫工事で作ることだそうだが、大幅に数が不足しているそうだ。そこで、「武漢市は市内の国際会議展覧センターや体育館に計約3千床のベッドを運び込み、軽症の患者を受け入れる計画を打ち出すなど対応を急いでいる」とのことだ。
  → 武漢、病院増設「焼け石に水」 感染者増、毎日1千人規模 新型肺炎:朝日新聞
 なるほど、「国際会議展覧センターや体育館に計約3千床のベッドを運び込み」というのは、いいことだ。この方向で、施設をもっと用意するべきだ。
 私としては、学校の体育館や教室を、一時的に転用するといいと思う。そもそも学校はすべて休校になっているからだ。
  → 武漢 休校 - Google 検索

 なお、建物のほかに、段ボールベッドも有効だと思える。段ボール自体を空輸するのはナンセンスだから、段ボールから段ボールベッドを作るノウハウを供与して、現地で段ボールメーカーが組み立てるといいだろう。

 (2) 加湿器とマスク

 建物の確保だけでは足りない。空気が冷たくて乾燥していると、病気の治療が遅れる。暖房が用意されるのは当然として、さらに、加湿器があるといい。加湿器が足りなければ、マスクを使うといい。マスクが足りなければ、ガーゼマスクを作ればいい。(前項)
 酸素吸入器も、湿度を確保しながらであれば、有効だろう。こういうやつ。(機械には加湿器が備わっている。)
  → 酸素吸入器

 一方、携帯式の酸素吸入器だと、湿度の確保が不十分そうだから、機能としては不十分に思える。
 となると、本格的な酸素吸入器や加湿器を、現地に送るのが、よい援助となるだろう。
( ※ 情けは人のためならず。武漢に装置を贈ると、武漢の流行が収まるので、世界のためになる。自分のためにもなる。)

 (3) 栄養

 重症者には点滴をするということだが、点滴には栄養分が含まれない。(点滴にブドウ糖を入れるとよさそうだが、そういう医療はできないらしい。私の両親も、栄養のない点滴しか受けることができなかったので、大幅に痩せてしまったことがある。)
 栄養の確保という点では、胃ろうが有効らしいが、それも面倒なので、大量の患者に施すことは無理だろう。また、この程度の病気のために、胃ろうを施すのは、過剰な処置なので、もともと無理だ。
 となると、記事でも述べてあるように、おかゆや麺類を与えることぐらいしかできないようだ。
 ただし、ここで私としては、次のことを提案したい。
 「炭水化物だけでなく、ビタミンを与える。錠剤では無理なので、ビタミンを水に溶かして、おかゆにぶっかける」( ※ 訂正あり。後述。)
 特に、ビタミンC は、酸っぱい味がして、おいしくなるので、味の点でも有効だ。
 ビタミンC と E は、免疫を高めるのに有効だ。ビタミンA と B は、粘膜を強化するのに有効だ。これらはいずれも治療に役立つ。
  → 免疫力と抵抗力を高める食材 | 昭和大学 健康レシピ
 というわけで、ビタミンの投与を提案しよう。
 武漢に贈る援助物資には、ビタミン剤を含めるといいだろう。

 《 訂正 》

 すぐ上で、「錠剤では無理なので、ビタミンを水に溶かして、おかゆにぶっかける」と述べたが、錠剤のままの方がよさそうだ。錠剤ならば、少しずつ水に溶けるので、長時間、効果が持続するからだ。
posted by 管理人 at 23:03| Comment(2) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブドウ糖の点滴はありますが。日本薬局方にも収載されていますよ。
ただ血管を傷める副作用があるので末梢の細い血管からはあまり入れることができません。鎖骨下静脈などの太い血管に入れる中心静脈栄養という手技が用いられますが、人工物を大きな血管に入れることになるので別の細菌感染のリスクが高まります。
また人工呼吸器もものによりますが、確実に細菌性肺炎のリスクを高めます。

人工呼吸器や点滴を処方しようと考えられるほどの患者が重湯やおかゆでまともに栄養摂取できないでしょう。

まず行うべきはプレハブでもなんでもよいので建物をつくること。
そして陽圧の人工呼吸を行える装置を大量に提供すること。(重症の肺炎ではただの高濃度の酸素ではほぼ無効です)
点滴もよい治療ですが、胃瘻もよい方法です。

※一般の方が誤解されていることが多いですが、点滴(とくに中心静脈栄養)の方がよっぽど胃瘻よりも非生理的で回復が悪くなります。なぜなら胃瘻なら食道は使われなくても少なくとも胃には栄養物が入ってきて、胃から肛門までは働くのですが、点滴の場合、生理的な栄養吸収のルートが完全にストップし萎えてしまうからです。

腸は免疫機構に大きな働きをしていますから、腸の働きが悪くなれば免疫の働きも非常に悪くなります。
Posted by とおりがかり at 2020年02月05日 22:11
本編の趣旨とは関係ない話ですが・・・

>点滴にブドウ糖を入れるとよさそうだが、そういう医療はできないらしい。私の両親も、栄養のない点滴しか受けることができなかったので、大幅に痩せてしまったことがある。

ブドウ糖の入っている点滴は数多くあり、実際にもよく使われています。
5% ブドウ糖液、ソリタ1号、ソリタ3号などが代表ですね。

しかし、5%ブドウ糖液でも、1日当たり2000ml入れるとしても、
ブドウ糖換算で100gにしかならず、これは400kcalにすぎません。
意味がなくはありませんが、効果は限定的です。
ブドウ糖の濃度を上げることは可能ですが、
そうすると血液との浸透圧の差で、腕や足の普通の静脈だと、ダメージを受けつぶれてしまいます。

浸透圧に無理をした点滴製剤もあります。
https://www.otsukakj.jp/med_nutrition/pdf_viewer/?file=/med_nutrition/dikj/upload/ybfbnotk.pdf%3f
これなら2000mlで840kcalになりますが、まだ不十分です。
そして浸透圧は血液の3倍にもなります。
(15%ブドウ糖液なら1200kcalになりますが、ブドウ糖だけ入れても人体に悪影響が出ます。)

その他の手段としては、脂肪製剤を使う、中心静脈点滴(上大静脈or下大静脈に濃い点滴を直接流す方法で、大量の血液によって濃い点滴が一瞬で希釈されます)を行うなどがありますが、
それはそれでデメリットがあります。
Posted by サク at 2020年02月05日 22:26
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